トレッキングや旅行など
時々に目に映る山並み(山座同定)をご紹介します
このホームページのタイトルを名付けたいわれをご紹介いたします。(03.05.13、第11版 掲載)
【山呼萬歳聲】(やまはよぶ ばんぜいのこえ)
“昔、漢の武帝が崇山に登り、山の神を祭り、国家の鎮護を祈念すると、臣民一同が「万歳」と叫びました。それがあたりにこだまして、あたかも全山が「万歳」と叫んでいるようだった”、という故事によります。
野に、山に、花が咲き、若葉が萌えだしますと、私たちは心わきたち、気力がみなぎってまいります。冬の間、家に閉じこもっていた人たちや生き物が、一斉に動きを活発にいたします。高き所にいくと、そこに至った苦しみから開放され、雄大な景観や、充実感、達成感に、わが身とわが心を大自然にゆだねる「素直な気持」から、「万歳」と叫びたくなります。声に出なくても(恥ずかしくて)、心のうちで叫んでしまいます。そんな気持を味わいたくて、そんな自分を取り戻したくて、私は山野に身を委ねます。
そんな、私の山にかかわる気持を知っているかのように、ある「寺院」の方丈の間の床の間に掛けてありましたのが、この【山呼萬歳聲】だったのです。その「万歳」の声がこだまする状態が、私には『山の声=やまびこ』に思え、『山聲(やまびこ)』とルビをうち、名付けたしだいです。もちろん国語的には(やまびこ)とは読めませんが、これもロマンチストの「山葵友の世界」と、笑いで、聞き流してください。
足あと:山並み(山座同定)