歩ッ歩ッ歩:山もゆる、一歩一歩の山あるき
ぎょういちやま・ふむろやま ルート 毛受の森P(06:25)〜中谷山砦址〜別所山砦址
〜行市山(08:30)〜文室山(10:00)〜秋葉越△
〜権現峠(11:25)〜文室山麓〜毛受の森P(13:40)
行市山・文室山 シュミレーション
地  域 25nn_木之本/北西S 概要 行市山は、滋賀県北部の余呉町と福井県敦賀市との県境に位置し、文室山はその南尾根約2.2kmにあります。行市山は、賤ヶ岳の戦いの際、柴田軍が砦を築いた所です。南に賤ヶ岳、東に北国街道、西に塩津街道があり、頂上から見渡すと、小谷山方面まで相手方の様子が見え、戦略的に重要な位置であったことがうかがい知れます。一方文室山は、佐久間盛政の進撃路として駐屯部隊を配置した砦址でもあります。新堂地区の、毛受(めんじゅ)兄弟墓跡から登る行市山への登山ルートは、よく整備されていますが、行市山から文室山を経て、権現峠に至る南主尾根のルートは、ほぼ全域にわたり藪漕ぎや獣道・杣道で、快適な登山道ではありません。並行して林道が延びていますので、万が一の時はエスケープルートとして使用できますので安心して歩けます。こだわりのある方は、ぜひ尾根道を佐久間盛政の気持ちになって踏破してみてください。
Mapion 滋賀県余呉/西浅井町
標  高 660m/150m=510m
距  離 約14.5km、斜度:max29゜
体力度 59P、☆☆☆
山行日 2016.04.16、(晴)
形  態 日帰り、1名
時  間 所要07:15/歩行05:40
アクセス 自家用車、01:20
備  考 文室山尾根:藪漕ぎ道
賤ヶ岳の戦 始末(諸説あります)

賤ヶ岳の戦いは、天正11年(1583)賤ヶ岳付近で行われた
羽柴秀吉(後の豊臣秀吉)と織田家最古参の重臣柴田勝家との内戦です
秀吉方:羽柴秀吉、丹羽長秀、織田信雄など
柴田方:柴田勝家、滝川一益、織田信孝など

中尾山(柳ヶ瀬山)に本陣を置いた柴田軍は
前線の行市山から別所山、橡(とち)谷山、中之谷山、林谷山へかけ
尾根に2間幅(約3.6m)に木を伐り払い、連絡路を切り開き
どの砦が攻撃されても直ぐに他の砦からも人馬ともども応援に駆けつけられるようにして
永陣の構えを築きました。

一方秀吉軍は、天神山や茶臼山に前線基地を構え、堀秀正を東の山に配しました
そして、秀吉自ら山に登って敵陣を視察
柴田軍の構えを見ておどろき
急きょ神明山・堂木山へ前線を下げ、賤ヶ岳をはじめ大岩山、岩崎山にも砦を築き
自らも永陣に備えました

当時、柴田方所領約150万石、他方秀吉方所領約250万石
石高に比例して戦力を算出すると、柴田方は約3万、秀吉方は約5万
合計約8万もの兵が、余呉湖北側、北国街道沿いで対峙することになりました

永陣を不利と見た秀吉は
いったん岐阜(織田信孝挙兵に抗するため)に布陣するため、賤ヶ岳をあけます
この機に乗じて佐久間盛政は、しぶる勝家を説き伏せ、大岩山の中川清秀を襲撃
盛政は、いったん勝利をおさめます
賤ヶ岳砦の奪取も時間の問題と思われていました

賤ヶ岳の守将の桑山重晴も撤退を開始
時を同じくして琵琶湖を坂本に南下していた丹羽長秀は、海津にとって返し
撤退する桑山勢と合流し、賤ヶ岳の確保に成功します

洪水のため大垣で足止めを食っていた秀吉は
「盛政動く」の報を聞いて、お得意の美濃大返し
かくして、賤ヶ岳の七本槍の戦闘がくりひろげられます

茂山の前線にいた柴田軍の前田利家勢5千の将兵は
5万の秀吉軍に飲み込まれては全滅は免れない
とっさに利家は、柴田勝家を見捨て戦線離脱
利家が逃げたのです、あの戦さ上手な利家が遁走したのです
利家の思考の柱は、前田家を守ることにあり
それが当時の武将のつとめだったのでしょう

これにより、戦いの帰すうが決定的になり
これを機に、柴田軍は持ちこたえられず総崩れとなり敗走することになりました


こんな予備知識を持って入山します          (参考:Wikipedia 抜粋編集)
   

06:20 毛受(めんじゅ)の森、駐車地

毛受兄弟の墓
『毛受兄弟の墓』案内板 

賤ヶ岳の戦い史跡案内図

06:25 毛受の森登山口、H/L:170m/0kp

06:40 林谷山砦址分岐、H/L:270m/0.6kp

06:45 林谷山砦址、H/L:260m/0.9kp
林谷山砦址 詳細はこちら

06:55 林谷山砦址分岐(帰路)
H/L:270m/1.2kp
07:00 新堂山麓分岐、H/L:310m/1.3kp
中之谷山砦址 詳細はこちら

07:10 中谷山、H/L:368.4m/1.7kp
四等三角点、点名:新堂、展望:なし
橡(とち)谷山砦址 詳細はこちら

中谷山南西尾根からの展望(140〜165°)
左:呉枯ノ峰、中左奥:小谷山、中央:堂木山
中央最奥:霊仙山、中右:大岩山

中谷山西尾根からのパノラマ(300〜80°)
中右奥:妙理山、中央:中谷山、中右奥:七々頭ヶ岳、右奥:横山岳、最右:墓谷山

林道への階段

07:35 林道出合、H/L:400m/2.2kp

07:40 別所山、H/L:444m/2.5kp
別所山砦址 詳細はこちら、展望:なし

別所山西尾根からの展望(170〜230°)
中央:文室山、中右:仮称池原山

07:55 行市山頂上まで1kp標識
H/L:460m/2.8kp

行市山頂上まで0.4kpの展望所
右奥:妙理山20°

行市山頂上まで0.4kpの展望所からのパノラマ(10〜180°)
左奥:横山岳、中央奥:白倉岳・金糞岳、中右奥:伊吹山

行市山山頂、植林帯は福井県側
行市山砦址 詳細はこちらから

08:30 行市山、H/L:659.7m/3.8kp
三等三角点、点名:行市山、展望:東側のみ

行市山山頂からのパノラマ(10〜160°) 

中奥:横山岳65°、中前:七々頭ヶ岳75°

中右奥:伊吹山128°、中右前:呉枯ノ峰132°

中左:小谷山140°、中右奥:霊仙山148°

中奥:雨乞岳162°、中右中:山本山166°

08:40 南主尾根分岐、H/L:640m/4.0kp
ここから一部不明瞭な登山道です
藪漕ぎもありますのでそれなりの対策を・・・・

08:45 集福寺分岐、H/L:630m/4.2kp
左:文室山/右:集福寺・三方ヶ岳
右側が明瞭な登山度のため迷い易い

南主尾根は椿の群生

南尾根からの仮称:池原峠

09:15 南尾根峠、H/L:450m/5.3kp
仮称:池原峠 詳細はこちら

痩せ尾根の西側谷新緑 

P509峰取付痩せ尾根 

09:35 文室山北尾根出合、H/L:500m/5.6kp

尾根からは藪漕ぎ

藪漕ぎに閉口していたところにタムシバ
一服の清涼剤となりました

09:45 P509峰(仮称:池原山)
H/L:509m/5.8kp、展望:なし
池原山砦址 詳細はこちら

山頂林道出合からの文室山

林道出合からの展望、中奥:金糞・白倉岳90°

09:50 山頂林道出合、H/L:490m/6.0kp

山頂林道文室山取付

10:00 文室山、H/L:534.0m/6.5kp
四等三角点、点名:文室、展望:なし
高尾山砦址 詳細はこちら

10:10 高圧鉄塔切開、H/L:510m/6.7kp
余呉湖のほか、西側・東側の展望良好
文室地区から巡視路を伝って直登可能

鉄塔切開きからのパノラマ(190〜300°) 

中奥:大谷山250°、右奥:近江乗鞍岳260°
中右前:日計山265°

中右奥:野坂岳290°、右奥:岩籠山296°
中左中:東ヶ谷山278°、

鉄塔切開きからのパノラマ(50〜140°)

左奥:横山岳60°

中央:墓谷山64°

中奥:白倉岳90°

中奥:伊吹山125°

中央:小谷山135°

中奥:霊仙山149°

中右中:賤ヶ岳158°

中右中:山本山164°
鉄塔切開きからの東側展望

植林地際の尾根道を歩きます

10:50 NTTアンテナ峰、H/L:430m/7.5kp

アンテナ峰からの秋葉越三角点峰:中右160°

アンテナ峰からの伊吹山:中左奥160°

林道出合からのNTTアンテナ峰
左:近江塩津へ/右:山頂林道・池原へ

10:55 林道出合・秋葉越取付
、H/L:400m/7.6kp

11:05 秋葉越(見返り)、H/L:389.7m/8.1kp
三等三角点、点名:秋葉越、展望:なし

11:25 権現峠、H/L:370m/8.7kp
権現峠 詳細はこちら

11:35 林道出合、H/L:320m/9.0kp

山頂林道と山室へ降りる林道との分岐

12:00 林道山麓ゲート出合、H/L:190m/10.5kp

山室林道山麓ゲート見返り

文室地区と国安地区の中間点からのパノラマ(40〜310°) 
左:東野-4△43°、中左:堂木山103°、中右:秋葉越-3△225°、中右右(裏側):文室山280°

右鉄塔:秋葉越-3△225°

左端:アンテナ峰243°、右枠外:文室山

中奥:己高山山塊95°、右鉄塔:堂木山103°

13:00 草岡神社、H/L:150m/12.8kp

天神山北山麓からのパノラマ(220〜340°)
中央鞍部:仮称池原峠273°、中右奥:行市山302°、中右前:別所山304°、最右林:中谷山332°

13:10 全長寺、H/L:170m/13.4kp
久澤山全長寺 詳細はこちら 

全長寺山門からの東側展望
中央:東野-4△66°

全長寺参道からのパノラマ(〜40°)
中右:別所山290°、中央:中谷山323°、中右:林谷山355°、右奥:新谷山10°
中右奥(裏側):行市山295°

新堂地区:右方向に毛受の森登山口
中央鞍部:仮称池原峠、中右:別所山

13:40 毛受の森駐車地、H/L:170m/14.5kp
   
 国道文室地区近くからのパノラマ(110〜10°)
左:堂木山180°、中央:文室山265°、中右:行市山308°、右奥:新谷山0°

国道文室地区近くからのパノラマ(210〜350°) 
中左奥:秋葉越-3△235°、中央:文室山265°、中右:行市山308°
   
 ルート・シュミレーション はこちらから
   
山里の彩:05種/8枚 
   
   
山聲-TOP
山悠遊-滋賀湖北