長屋門は近世諸大名の武家屋敷門として発生した形式で、江戸時代に多く建てられた。諸大名は、自分の屋敷の周囲に、家臣などのための長屋を建て住まわせていたが、その一部に門を開いて、一棟とした物が長屋門の始まりです。武家屋敷の長屋門では、門の両側部分に門番の部屋や仲間部屋が置かれ、家臣や使用人の居所に利用されました。長屋門の意匠や構造は、その家の格式や禄高によって細かく決められていました。例えば侍屋敷での長屋門の壁は漆喰が許されたのに対し、民家では板張りが基本となっていました。
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門紀行:長屋門