悠々

よしざきごぼうあと		ルート	吉崎御坊跡(12：00/14：00)
吉崎御坊跡		ルート	吉崎御坊跡(12：00/14：00)
地　域	18nn：大聖寺/南西NW	概要　吉崎御坊は、かつて越前吉崎（現在の福井県あわら市吉崎）にあった坊舎で、「史跡吉崎御坊跡」の石碑が立ちます。文明3年（1471）、比叡山延暦寺などの迫害を受けて、京から逃れた本願寺第8世法主蓮如が、本願寺系浄土真宗の北陸における布教拠点として、北潟湖の北側にある吉崎山の頂に建立しました。この地で蓮如は、教義を民衆にわかりやすく説き、時には御文章（ごぶんしょう）を用いたり、「南無阿弥陀仏」の六字名号を下付したため、各地から多くの門徒が集まりました。また、御坊周辺の吉崎一帯は坊舎や門徒の宿坊などが立ち並び寺内町を形成しました。文明6年（1474）、火災で焼失するも後再建。文明7年（1475）、戦国の動乱で再び焼失、蓮如は吉崎を退去します。永正3年（1506）、朝倉氏が加賀より越前に侵攻した加賀一向一揆勢を九頭竜川の戦いで退けた後、吉崎の坊舎を破却し、以後廃坊となりました。
	福井県あわら市吉崎1丁目
標　高	32m/02m=30m
距　離	―
体力度	―、☆
山行日	2024.05.30、（晴後曇）
形　態	後泊、3名
時　間	所要02：00/歩行00：40
ｱｸｾｽ	自家用車、02：00
備　考	御坊跡へは階段あり

吉崎山(御山)とは、北・西・南の三方を北潟湖で囲まれた天然の要害で、標高：33ｍ程、面積約2万㎡の小高い丘です。この山の頂に吉崎御坊がありました。昭和50年（1975）に国の史跡に指定され、公園として整備されています。吉崎山上は東西両派の共有(明治15年(1882))の地となっています。

御坊跡に向う山麓には、階段の西側に浄土真宗本願寺派の別院が設けられ、東側に真宗大谷派の別院が置かれます。ともに「吉崎別院」と称するため、本山の通称にちなみ、本願寺派の別院を「西御坊：（吉崎）西別院、創建年：延享3年(1746)」、大谷派の別院を「東御坊：（吉崎）東別院、創建年：延享4年(1747)」と通称されます。また、「吉崎寺」（浄土真宗本願寺派）、「吉崎御坊願慶寺」（真宗大谷派）などの寺院、一般財団法人本願寺文化興隆財団（旧称・本願寺維持財団、浄土真宗大谷本願寺派）が運営する「吉崎御坊・蓮如上人記念館」「眞無量院吉崎別院」などがあります。

道の駅の建設。吉崎御坊前に、隣接して参拝・観光客向け商業施設（土産店）として、あわら市の「吉崎観光センター」がありましたが、吉崎地域の観光を強化すべく、「道の駅蓮・如の里あわら」が建設され、令和5年(2023)に開業しました。あわら市では初めてとなる道の駅で、農産物直売所などを設置。また、平屋建で寺内町をイメージした建物で、隣接する加賀市からの誘客も想定されています。