何もせずに事の成就を諦める人は、先の「天は二物・・・・」の言葉が頭をよぎります
努力もせずに達成できる方法に知恵が傾き、努力のかけ方があらぬ方向に・・・・
順序をふまずに進歩したい、または立身できることを夢見てしまいます
努力をしなければいけない状態が、自分に課せられている関門と知らずに・・・・

関門
は私達のすぐ側に待ち構えています
    関門を避けて通る人
    関門に立ち向かう人
    関門を別の手段で潜り抜ける人

などなど、関門に直面する気持ちもさまざまです

関門、それが避けて通れない道だとするならば、果敢に挑戦するしかありません
そこに、自分自身の存在意義を見つけられるでしょうし
やりがい、生きがいとしての位置づけができます
逃避するのは簡単ですが、事はそこで終わってしまいます

などなど、私達は自分をヒロイン・ヒーローに押し上げるべく
関門というグラウンドで自分自身に相対します
また、関門の度合いも人によってさまざまです
   あたまから高いところはダメ(価値観が違う)だという人もいるでしょう
   200m前後の里山に登るのをしんどい思う人もいるでしょう
   1000mの高山に登るのはとても無理だと思う人もいるでしょう
   3000mの山に行くのは選ばれた人だけだと思う人もいるでしょう

山登りをする人は、いきなりヒマラヤに挑戦するということは考えないと思います
山は、関門(高さ・ルート等)の状況により難易度(体力・技術力・精神力)が変ります

関門を一段階ずつクリアーするたびに、課せられる難易度も高くなってまいります
最終目標を何処におくかによって
その取り組み方も違いますし、その人の能力によっても違ってまいります
人と同じようにする必要もないし、同じにはできません、自分らしくあればよいのです


最近、格差について問題視されています
地域格差・賃金格差・学力格差・などなど・・・・
格差社会について多くの方が論評されています
自分の力の及ばない所で生まれてくる格差については、批判もあってしかるべきです
が、自分の努力のなさを棚上げして、この問題を論じることは避けたいものです

私達の周り(社会)には、色んな障害がころがっています、待ち受けています
私達は、いわば障害物競走のランナーです
そこにハードルが幾つ並べられているのか、大きさも間隔も一定ではなくまちまちです
ランナーも、大人と子どもも男と女も同時に走ります(挑戦いたします)
ハンディーなどはもちろんありません、格差はあって当然ですし、できて当たり前です


自分のおかれているポジションをわきまえ
一段ずつ(能力や実力があるのなら、一足飛びでもかまいませんが)
着実に前を向いて歩んでまいりたいものです
   「三歩進んで二歩下がる(一歩前進)、千里の道も一歩から」
などなどの言葉のように、足あとをつけながら進みたいものです、生き様として・・・・
(足あとがないと迷った時にもどれないから、出直しも恥ずべきことではありません)
誠実に、真摯に、ひたむきに・・・・、凡人にはそれしかありません

越えなければならない困難や関門
それは私達に与えられた目標でもあり、道しるべでもあります
特別な才能のない自分が何を目指すのか・・・・
それを見つけるのが人生であり、それをなすのもまた人生
髪の色・しわの数、それが関門を乗り越えてきた証
人生って「七転八起」、「七転八倒、死中に活」、されば関門は人生そのもの・・・
              参考に「002版:七転八起」をご覧ください   
【 関   門 】
  ・関所の門、関所  ・通過するのがむずかしい所
【 ハードル 】
  ・陸上競技のハ―ドル競争に用いる金属性あるいは木製の枠
  ・(比喩的に)越えなければならない困難や関門          ( 広辞苑 )


私達は日常生活において物事や動作が円滑に進まない時が往々にしてあります
そこに自分の努力や精進する素地がうまれ、他人の助けが発生してまいります
しかし、世の中は広いもので、自分の思い悩んでいることを
いとも簡単になしとげる人がいます、しかも、幾つもの分野において・・・・

天は二物を与えず、という言葉にあるように
(一個の人間は、そう幾つもの才能や長所を持っているものではありません)
私達は自分の器量と才知によって物事をなそうといたします
が、どうしても思うようには参りません、しかし能力のある人は
いとも簡単に事がなせるように見えてしまいます(人知れず精進をしているはず)

ところが、その努力・精進を越えて物事をなせる人がいるのも現実です
   あの人は天才的なひらめきがあるから
   あの人は体力・資力・容姿に恵まれているから
   あの人は才能があるから、あの人は、あの人は・・・・

自分の努力不足を棚に上げて、すべてを「あの人なら・・・・」に転嫁してしまいます
それは自分への言い訳で、世渡り的に楽な道だからでしょうか・・・・

私達が物事に直面する時
自分の能力の範囲内で事を済ませられるときばかりではありません
能力の限界を越えることを求められることがあります
(自分が限界だと思っているだけで、求める人は可能だと判断している・・・・)
そこで、自分は大きな壁に阻まれたような気持ちにおちいり
   そこからさらに独力で立ち向かう気持ち
   そこで誰かの助けを求めてしまう気持ち
   そこで達成困難とあきらめてしまう気持ち

などなど、心の中に葛藤がうまれてまいります

あきらめるのは、一番安易な方法だと思いますが、それでは何も解決いたしません
助力を求めるのは、事が成るという観点からは賢明な措置ではないでしょうか
独力で立ち向かうのは、一見立派な行為のようにうつりますがリスクが伴います

結果が求められるのは、社会の構成上、当然かつ重要なことであり
結果がすべてではなく、過程も重要であるということも認識してのこと・・・・
過程が不純であったり反社会的であったとしたら、その結果は色あせたもので
その価値が半減するどころか、その行為に対し批判を浴びることもあるでしょう

偽装や偽証は結果を求める余り(自己中心、一国平和主義)
社会を無視し、その果ては内部告発などで白日のもとに
とどのつまりは晩節を汚すことに・・・・
失敗も成功も事の成行き、成果よりも過程です、誰もなすべきことは解っています
要は、姿勢です、問題にいかに向き合い、どのように処理するかです
目的達成がなされるのかで、自分は元より関係者も納得できればいいのでは・・・・
加太三国山系の不鳥越峠
撮影日:2006.04.18、(晴)
所在地:三重県伊賀市

右の写真の処が
本来の不鳥越峠だそうです
(案内標識はなし)

※詳しい位置関係は
「山ある記」を参照してください
「不鳥越峠(とりごえずとうげ)」とありますが
多くの方のご指摘では
ここは「望油峠」と呼ばれる所だということです油日岳が望める(実際には見えない)から
つけられた名前でしょうか・・・・
余野公園にある案内図では
切処(キレット)とありました
本hp「山ある記」でも「望油峠」を採用しました
虎御前山展望台からの
          鳥越峠
撮影日:2007.10.02、(晴)
所在地:滋賀県湖北町

虎御前山は里山で
ハイキングの気分で簡単に
でかけられるポイントです
姉川の合戦以降の
小谷城攻めに際する歴史的遺構が残っている所です
展望台からは遙か彼方に
鳥越峠が望めます
今日のことば
711版:平成19年11月01日 木曜日
関  門
山行に見る 鳥 越 峠
一緒にいってみたいなこんなとこ
みたいな
山葵の山行まっぷ
印の県に「目的地」があります
県名
三重
滋賀
世界の屋根であるヒマラヤ山脈を
飛び越えるツルがいるといわれます
その優雅な姿に比し極みの条件の中
命を賭して飛び越える姿は
見る人の心をとらえてしまいます
この地球上には、万物の営みの中で
あるものは障害となり
あるものは関門となっています
それらは障害や関門として
なるべくしてなったものではありませんが
生を営む上で
それぞれが工夫し、叡智をしぼり
時には本能で困難や関門を克服します
その姿に感動がうまれ感激もします

人々の知恵により移動を容易に
するために道が付けられました
その道は山の頂にまで設けられ
峠という言葉で呼ばれるようになりました
峠は一つの関門です、関所です
コラムの「関門」に鑑み
鳥が越えるような厳しい所にある峠
「鳥越峠」に焦点を当ててみました
山呼-リスト
※ご参考までに
このコラムは
管理人のひとり言です
黒や灰色の文字は
編集子のオリジナル
カラー文字は編集子所蔵
資料からの引用です
山呼らいぶらり〜
鳥越峠
 ↓
カナ山
  ↓
小谷山
 ↓
虎御前山三角点峰
  ↓
金糞岳
  ↓
鳥越峠から見た金糞岳
撮影日:2003.11.01、(晴)
所在地:滋賀県木ノ本町
      /岐阜県揖斐川町

滋賀県と岐阜県の
県境にあります
金糞岳の登山口として
利用されています
繖山山系にある鳥打越
撮影日:2007.01.05、(晴)
所在地:滋賀県安土町

鳥打越(とりうちごえ)
標高:159mは、安土町宮津地区から石寺地区に抜ける繖山(きぬがさやま)山系の南尾根の中央部に位置しています。観音寺城への登城道としても利用されていたかもしれません
横山岳の鳥越峠
撮影日:2007.10.06、(晴)
所在地:滋賀県木ノ本町

鳥越峠(標高:500m)
この横山岳(標高:1132m)から南西にある墓谷山(標高:738m)への尾根道(三高尾根)にあります。峠道としては現在は存在していません
峠(鞍部)から約50m南進した所に、越地谷(こえちたに)ルートの分岐があります
関連項目として参考に「428版:とうげ」もご覧ください