【 棚上げ(たなあげ) 】
  * 商品の需給調節の手段として商品を一時貯蔵して市場へ出さないこと
  * 解決・処理を一時保留して先にのばすこと
                                      ( 広辞苑 )
会議に出ていますと、満場一致の場合はいいのですが
手前勝手な意見が噴出し、意見調整ができない場合が多分にあります
主義主張・利害の違うものが、一つのことを語り合うとき
人数分の主張・考えがあり、まとまらないのは当然のことです

    ・過程が重要という人
    ・多数派工作をする人
    ・何が何でも反対の人
    ・結果がすべてという人
    ・目的が曖昧だという人
    ・問題をスリ変えてしまう人
    ・自分の意見が通らないとゴネる人
    ・などなど・・・・


あの手この手で、その問題に対して圧力や妨害が加えられ
時間が浪費されてしまいます
政治だと国民のため・・・・と、いいながら党利党略のために・・・・
企業だと社会のため・・・・と、いいながら自社利益のために・・・・
結局、問題の調整ができず骨抜きにされ
中途半端な妥協案で手が打たれます
これが俗に言う「玉虫色の解決」
問題の核心が「棚上げ」され、「先送り」されたことになります
    これに似た言葉に「お蔵入り」というのがあります
    参考に 「お蔵入り」 をご覧ください

すなわち、今の社会の状況を振り返るとき
          (大部分の良識ある政治家・企業を除き)
一部の政治家は、選挙にしか関心が無く
           国民のためという意識に欠け
一部の企業は、金儲けにしか関心が無く
           顧客や消費者に対し意識が向けられていません
なぜ、このようなことが繰り返されるのでしょう・・・・
自分達も社会を構成している一員として
いくばくかの関わり(加担している)があることが残念でなりません
その狭間で悩み苦しむ人たちのいかに多いことでしょうか・・・・
内部告発も当然です

一言で表現すると、「国民・消費者」の切捨て・不在
            「国民の生命と財産の保護」の無視です
その事案が、何を目的としているのか・・・・
が、置き去りにされているにすぎません
すべきことは、みんなのために・・・・、非常に簡単なことなのです
  ( 一人は万人のために、万人は一人のために・・・・
   ただし、各々が義務を果たし、権利を主張しすぎないことが前提ですが)

当事者は知っているのにやらない、いや、やれないのでは・・・・
不破の関 棚田
山行日:2003.03.29、(晴・曇)
所在地:岐阜県関ヶ原町

ここは関ヶ原の戦いと
壬申の乱の主戦場となった所
不破の関のすぐ近くです
関ヶ原の戦いでは
左の松尾山から小早川陣が
右の山中にいた大谷陣に
攻撃が仕掛けられた所です
棚田は知ってか知らいでか
長閑な佇まいを
演出しています
702版:平成19年02月07日 水曜日
棚 上 げ
奥伊吹 棚田
山行日:2003.07.15、(晴・曇)
所在地:滋賀県米原市曲谷

ここは、その昔
御影石が産出された所で
石臼の加工がされていました
左の山中には加工所の
遺跡も見かけられます
また、近くを流れる
姉川の支流の起し又川には
五色の滝と称される
滝群があります
この地域はクマが出没し
遭遇の危険性があるので
注意が必要です
山行に見る   棚  田
一緒にいってみたいなこんなとこ
みたいな
山葵の山行まっぷ
印の県に「目的地」があります
県名
今日のことば
岐阜
滋賀
山呼-リスト
※ご参考までに
このコラムは
管理人のひとり言です
黒や灰色の文字は
編集子のオリジナル
カラー文字は編集子所蔵
資料からの引用です
山呼らいぶらり〜
日常生活において、結論が出せず
問題を先送りすることがままあります
即断即決できればいいのですが
あらゆる局面を想定し
慎重にならざるを得ない場合もあります
しかし、問題の本質的な解決はなく
いつまでも心の安らぎは得られません
でも、一人ならば自分の責任で
早期に解決することは可能です
個人の「棚上げ」は
優柔不断、意志薄弱からくるもの
一方、複数人で事に当たる場合は
責任の所在や、利益誘導(利害)で
結論が出ない局面が多々あります
複数の場合の「棚上げ」は
欲の皮の突っ張りあい・・・・
今回は「棚上げ」にことよせて
山で見た棚田に焦点を合わせました
自然の棚の美しさに心引かれたら
人の棚の見苦さがわかるかな・・・・
わかって欲しいものです
リトル比良
  ↓
蛇谷ヶ峰尾根
       ↓
リトル比良
  ↓
竜王山山麓 棚田
山行日:2005.04.09、(晴)
所在地:滋賀県日野町

綿向山は
日野町を代表する山です
竜王山はその北西側に
張り出すように山塊をなし
両山麓には、狭い耕地を
棚田として
有効に活用されています
近くには西明寺があり
風致に富んだ景観です
この状況を維持するのは
並大抵の苦労ではないでしょう
ご苦労がしのばれます
畑 棚田   (5枚組)
山行日:2005.06.08(晴)
所在地:滋賀県高島市畑

平成11年7月
農林水産省が選定した
「日本の棚田百選」に
滋賀県内で唯一選ばれた
「畑の棚田」です
平安時代から室町時代に
開発されたと伝えられています
集落を取り囲むように
棚田は開かれています
自然のダム機能が有効で
水利がいいからなのでしょう
後世に伝えてゆきたいものです
問題発生後の当事者の(立場上責任を取らされた人でしょうか・・・・)
         釈明会見などを見ていますと
「今後は、真摯(まじめでひたむきなさま)に受け止め・・・・」
「二度とこのようなことがおこらないよう・・・・」
などと、符丁を合わしたような言葉がならびます
お辞儀した顔の下で、二枚の「舌」が見え隠れしているのが見て取れます
前任者・部下がやったことで、自分には責任はない
時間が過ぎれば忘れるから、頭を下げるくらい・・・・
と、反省の色が見えないのは、色弱の編集子だけでしょうか


真摯に・・・・、とは
事実を真摯に受け止め再発防止に努力はしますが、あくまで目標です・・・・
二度と・・・・、とは
同じ間違いを犯しても二度あることは三度あるので我慢してください
       と、いうふうに聞こえてなりません
       反省の演技(パフォーマンス)と捉えられても・・・・
またか、またかで、聞かされるほうもウンザリです


失敗や思い違い・間違いは、誰にでもあります、起こり得ります
それを反省材料にし、危機意識を持ってことにあたる
それが普通の対応のありかただと思うのですが
それを、青臭い・・・・、門外漢・関係の無いものが何を言っているのか・・・・
     という反論が当然あり、開き直られてしまいます

事実はその通りですが問われた方は、関係者・専門家である前に
一人の人間としてあるべき姿があるはず・・・・
人間性を失った独裁者や狂信者ならいざ知らず
高等教育なども受け、分別もある人たちでしょうに
守るべき家族や友人・仲間も無視し、己や強者の欲望のはてに・・・・
     なげかわしき世の中です・・・・

愚昧な人間という動物は
わかっていながら同じ過ちを繰り返してしまいます
     飲酒運転しかり
     個人データー漏洩しかり
     政治家の問題発言しかり
     歴史は繰り返します・・・・
目標を見定め
長期ビジョンを立てた上で「棚上げ」せず、確実に処理したいものです
     かけがえのない地球のために
     輝ける明日のために
     みんなのために、貴方のために
     そして・・・・自分のために


「森林浴」という言葉があります
  森林に入り、樹木の香気を浴び
  精神的な安らぎと爽快な気分を得ること    ( 広辞苑 )

ストレスの多い社会生活に疲れ果て、悩める方も多いはずです
現実から逃避するだけでは、何も解決しません
森林浴や、山の頂から下界を眺めていますと
明日への活力がみなぎってくることでしょう

私達は、次代への橋渡し役です    参考に 「橋渡し」 をご覧ください
自分達が作ったツケを、次代に送ることだけは・・・・
ツケをつくった人たちにこそ、森林浴や山行をして欲しいのですが
そんなことを願うのも、夢のまた夢・・・・でしょうか

 ( 山好人および編集子が、良識ある人ばかりとは言えませんが
           自然に対する意識はあると信じます、信じたいと思います )