517版:平成17年8月21日 日曜日
山行に見る 蔵・倉・庫
一緒にいってみたいなこんなとこ
山葵の山行まっぷ
印の県に「目的地」があります
県名
今日のことば
福井
岐阜
京都
滋賀
蔵は大事なものを保管しておく施設
倉は広くものをしまっておく施設
庫はものをしまっておく建物
私たちは「もの」に執着することが多く
これらの「もの」ごとに「とらわれ」て
身動きが取れない場合があります
財産が多くあるにこしたことはありませんが、相続争いなどのクラを持つことに・・・・。こと、アイデアに関しては
あればあるほど重宝するものですが
タイムリーなものばかりとは限りません
時代錯誤であったり、人を傷つけたり
洒脱を通り越しバカげたものなどなど
その材料は「蔵・倉・庫」に
入りきらないほどありますが
TPOにあったものを「蔵出し」すると
人々に受け入れられるというものです
今回は「御蔵入り」にちなんで
山野から「蔵・倉・庫」を探してみました
長野
青森
一乗谷朝倉遺跡
山行日:2003.11.14、(晴)
所在地:福井県福井市
 北国の雄
朝倉氏の館跡です
城跡は背後の山上にあり
ここは館があったところで
現在は史跡として
保存整備されています
近くには佐々木小次郎が
ツバメ返しをあみ出したと
伝えられる滝もあり
往時にタイムスリップ
するのもいいかも
できれば紅葉時に訪れたい
(時期的に少し早かった)
矢倉川
山行日:2003.04.10、(晴)
所在地:滋賀県彦根市
 編集子が棲息する
彦根市にも
「倉」を含する地名があります
旧中仙道の宿場町である
鳥井本宿を流れる
矢倉川で、琵琶湖に注ぎます
河川改修された堤防に
桜が植えられ
桜前線の訪れと共に
薄紅色の帯が
みごとに染め上がります
山呼-リスト
※ご参考までに
このコラムは
管理人のひとり言です
黒や灰色の文字は
編集子のオリジナル
カラー文字は編集子所蔵
資料からの引用です
御 蔵 入 り
【 御蔵(おくら) 】
 ・ 蔵米として支給する米を収納・保管した江戸幕府の倉庫
 ・(御蔵に入れる意から)企画した興行や演目が中止になること、使わずにしまっておくこと
【 蔵入り(くらいり) 】
 ・ 蔵の中に入れておくこと、またそのもの
 ・ 芝居などの興行の純益
 ・ 江戸時代、領地の年貢米の納入
 ・ 蔵入地:戦国・江戸時代、領主の直轄地で年貢を領主の蔵に納入した地    ( 広辞苑 )


御蔵入りは、「御蔵」・「蔵入り」を複合した言葉のようで
企画や計画した物事が、何らかの事情で実行・実現しないことの意として使います
計画に携わった人は、自分の考えが否定されたのですから、少なからず落胆いたします
そのものに関わる度合いが多ければ多いほど、その影響も小さくはありません

では、それが「蔵」に入ってしまった「何らかの事情」、というのが気になるのが
当事者のみならず、外野席の野次馬としては興味があるところです
 ・ 計画自体がお粗末であった場合
 ・ 事業主体が経営難やイメージに合わなかった場合、社会情勢や実態にそぐわなかった場合
 ・ 強権が発動された場合
 ・ その他・・・・
などなどの理由で、日の目を見ることなく「蔵」にしまわれてしまうことになります

そこで、一番興味がそそられるのは、「強権が発動された場合」です
言論・信教・表現の自由を尊重される法治国家において
「強権が発動される」ということは、表向きはありえないことなのですが
実態は闇の中でわかりませんが、小説やテレビドラマ・映画の題材になったり
ルポライター等が活躍する週刊誌などで(紙面を賑わす材料:事実は小説より奇なり)感じ取れます

政治や産業などの、権益に係りが少ないものにとっては
関係する企画そのものの規模も小さく、社会に与える影響もほとんどないことから
「御蔵:ボツ」になることは少ないかもしれません
逆に、内容が独りよがりになったりする恐れが、多分に含まれていることがあります
そこで、暴走・独走しないよう、廻りで補佐をする人が重要になってきます


少人数の仲良しクラブや趣味の会などでは、最初は和気あいあいで、お互いの考え方も知り合え
組織の運営や事業の遂行もスムースに行われます
しかし、継続し続けていますと、新しい仲間が増え、違う思考方法の移入や派閥ができてきて
バランスが崩れ、二頭立てとかトロイカ方式とかの言葉などがうまれ、運営が複雑になってきます
そして、その企画に対して「異」を唱える人や勢力が現れてきます、悪くすると存亡の危機にまで・・
仮に、「いいもの」であったとしても、反体制や既得権益をもつ人にとっては、都合が悪いわけで
当然のことながら「ツブシ」にかかられ、ついには「御蔵入り」の運命に・・・・
この世は、○と×と△だけと思いきや、□や多角形思考の人などが存在します、多くの意見の中で
自尊心が強い人などは、自分の意見・考えを取り入れさせようと、いろんな手段・手法を考えます
組織を良くしようとする方向に向けばいいのでしょうが、都合が良いようにというのが本音のようで

気に食わないとなると、人の足を引っ張りたい、というのが人情のようでございます
そんな人と関わりたくない人は、現実から逃避をして仙人生活、寂しくなって人の輪の中へと逆戻り
そしてまた、「御蔵入り」の渦中に、この世は堂々巡りの迷界
(めいかい)みたいなものなのでは・・・・
いやはや、娑婆の世界も昔とちっとも変わりませんなア〜・・・・とは、お盆に出会った冥界の人の噺
長寿院 宝蔵
山行日:2004.01.31、(晴)
所在地:滋賀県彦根市
 佐和山近くにある
長寿院(大洞財天)境内の
校倉造り高床式の宝蔵です
広い境内にはもう1棟
同じ構造の経蔵があります
三角に削った横木 (校木)を
稜部を外側に向け、平面部を内側にして井桁に組上げる方法がとられているので木材の自然な膨張、収縮によって、ほどよい通風、防湿が図られているといわれます
飛騨古川 酒蔵
山行日:2005.04.28、(晴)
所在地:岐阜県飛騨市
 高山市と並び古い町並みが
保存されています
ここはそのハイライトゾーン
白壁土蔵街です
作り酒屋の白壁の酒蔵が
水路際に立ち並び
それと並行する屋並も
景観保全されています
惜しむらくは電柱電線が
キャブ化(地中共同溝配線)
されるといいのでしょうが
藤倉山/鍋倉山
山行日:2004.07.23、(曇・晴)
所在地:福井県南越前町
 山並みが町を
包み込むように聳えています
左側の峰が藤倉山
右側の峰が鍋倉山
北陸線今庄駅の
南側をまたぐ跨線橋です
山すそには
北国街道が通っていて
うだつの上がった建物も
保存されていて
往時の面影を
偲ぶことができます
白馬岳 猿倉登山口
山行日:2005.07.20、(曇)
所在地:長野県白馬村
 白馬岳登山の
主要な登山口の一つ
有名な大雪渓は
この登山口が基点です
ここから山頂までは
標高差:1682m、約6kmで
8時間あれば登頂できます
梅雨が明けたばかりの平日で
登山者の数は
そう多くはありませんでした
横蔵寺
山行日:2002.10.27、(晴)
所在地:岐阜県揖斐川町
 即身仏と紅葉の名所(紅葉には少し早かった)
白壁と新緑、白壁と紅葉
何れをとっても詩情をただよわせます
揖斐の山懐に抱かれた山寺ですが
山に入ると、石楠花の群生地や鎌倉時代の
武将:熊谷次郎直実の供養塔などがあります
城ヶ倉渓谷
山行日:1996.10.10、(晴)
所在地:青森県青森市
 八甲田山の南山麓を源流とする堤川
ここから上流約2km程に渓谷美が堪能できる
この渓谷に立派な橋がかかっています
橋は城ヶ倉大橋(長さ360m、高さ120m)といい
120mもの高さがあるので下を向くと足がすくみます。橋の上からですので橋は写りません
みたいな
山呼らいぶらり〜