先日、ある日本の伝統文化の催しにご招待を受け、参加してまいりました
正座をするわけですが、足がしびれて難行苦行でしたが、それよりも
熟達者(女性の年長者)の方から「男性だから上座にいってください」といわれ閉口いたしました
その道のたしなみもないものが務められるものでもなく、辞退するのに往生したものですが
日常社会では、男女平等といわれながらも伝統文化の中では
私にとって悪しき伝統(男性を前面に押し出す風潮)が残っているように感じました


日本国憲法、第14条には法の下の平等がうたわれています
同法が施行(1946年:昭和21年)されてから、半世紀に亘る歳月を要しています
そして今、男女雇用機会均等法が改正され、男女間の機会均等が(制度上)実現しつつあります

  「要旨:女性が性別により差別されることなく、その能力を十分に発揮できる雇用環境を
      整備するとともに、男女がともに育児や介護について家族としての役割を果たしながら
      充実した職業生活を営むことができる環境をつくることが重要な課題となっています
      このため、平成9年6月に男女雇用機会均等法が改正され、平成11年4月に改正施行」


同法が制定されて久しく、基本的なる男女間の問題でさえ、これだけの時間を要しています
しかし、法律や制度は整いましたが、職場などでの運用上の実態は、問題点があるとか・・・・
それぞれが身勝手でなく、自分のこととして捉え、悩み考えれば少しは糸口も見えるのでは・・・・
でも、それを解釈する人の性格や環境によって、そうはいかないのが人の世のならい・・・・
禅語に次のような言葉を見つけましたのでご紹介いたします

【 凡聖同居 龍蛇混雑 (ぼんしょうどうきょ りゅうだこんざつ) 出典:碧厳録 】
  ある日、無着文喜禅師が夢で文殊菩薩に会った
  無着が「こちらの様子はいかがでしょうか」と文殊に問うと
  答えて曰く「凡聖同居 龍蛇混雑」
  文殊のところでは、凡夫も聖人も、智者も愚者も、大人も子供も、老いも若きも
  みんな分け隔てなく、そのままで仏法であるぞ
  文殊菩薩は、智慧の象徴であり、その透徹した仏眼で見れば
  迷いも悟りも、善人も悪人も平等一枚
  一人一人が大光明を放っているということ                    ( 禅語大辞典 )

そもそも、法律によらなければならないなんて、文殊菩薩様も苦笑いなさっていることでしょう
仏様の世界では、ごく当然のことなのでしょうが・・・・
最近、大都市の電車では、「女性専用車両」というのができたそうです
ラッシュアワーの電車は、まさに「龍蛇混雑」の状態です
男女が同じ箱の中に、寿司詰め状態におかれたらどこかが触れ合うのは仕方がないことですが
痴漢行為も起こるべくして起こるわけで、電車の分乗もやむを得ないことなのでしょう
しかし、逆説的にみると、女性を守る(男性を嫌疑から守る)ために区別をしてしまうことに・・・・
社会生活の中で、男女間の平等を問題視することなどナンセンスな時代です
とはいいながら、ここに取り上げている事実、矛盾している自分がおかしくて・・・・
お互いを尊重し、理解しあうことで、相互の溝も浅くなり、埋まるのでは・・・・は、絵空事でしょうか
既得権の主張や前例重視の考え方があり、総論賛成・各論反対とか、本音と建前の使い分け・・・・
♪ ケセラセラ なるようになる〜・・・・と、思えれば重い気持ちも軽くなるのでしょうが・・・・   
互譲の精神で、すみよい社会(自分に都合のよい社会・・・・ではありません)でありたい
と、思いたい・・・・ものです・・・・、が、身勝手なわが身では・・・・   松無色古今 もご覧下さい
竜頭蛇尾 もご覧ください
綿向山の龍蛇木
山行日:2005.04.09、(晴)
所在地:滋賀県日野町

綿向山から王山に至る
尾根にありました
ここにも竜=龍
ひそんでいました
このアーチをくぐると
幸せになるとか・・・・
笹ヶ岳の龍蛇木
山行日:2005.03.01、(晴)
所在地:滋賀県信楽町

紐を結んだ形を
思い浮かべてください
これは、藤蔓が自らを
結んでしまったところです

自然界にはこのように
思いもかけないシーンに
よく出会います
日本コバの龍蛇木
山行日:2004.12.12、(晴一時曇)
所在地:滋賀県永源寺町
県名
印の県に「目的地」があります
山葵の山行まっぷ
山行に見る 龍 蛇 木
滋賀
506版:平成17年4月21日 木曜日
今日のことば
日本コバの龍蛇木
山行日:2004.12.12、(晴一時曇)
所在地:滋賀県永源寺町

これはよく見かけるシーンです
藤蔓が
他の木に蛇のようにまとわりついているものです
まとわりつかれた木は
締め付けられ、形が変えられてゆきます
向山の龍蛇木
山行日:2005.03.21、(晴)
所在地:滋賀県米原市
山呼-リスト
※ご参考までに
このコラムは
管理人のひとり言です
黒や灰色の文字は
編集子のオリジナル
カラー文字は編集子所蔵
資料からの引用です
龍 蛇 混 雑
電車のラッシュアワーが
龍蛇混雑」という言葉に
関連つけられるなんて
このコラムを作成する前までは
思っても見ませんでした
5年以前の山行には
ネガカメラを持ちながら現像出しが
面倒なためあまり使っていませんでした
その後デジタルカメラに移行してから
簡便なため山行に携行するようになり
関連する写真が集まりだしました
時々のコラムに関連つけて
数多くのファイルのうちから
ふさわしいシーンを選び出し
ご紹介しています
今回のテーマは「平等」という内容が
「龍と蛇」に関係しているということで
龍蛇木(りゅうだぼく)として
紹介させていただきます
一緒にいってみたいなこんなとこ
みたいな
山呼らいぶらり〜