十二坊(岩根山)山容、北東から山頂を見つめました
本堂正面
磨崖佛は山腹にあります
遊歩道をすこし歩いて近接できます
じゅうにぼう(いわねやま) ルート 八坂神社P(11:40)〜磨崖佛(11:55/12:05)
〜中腹車道(12:15)〜十二坊(13:10/13:20)
〜車道(14:05)〜磨崖佛〜八坂神社P(14:25)
十二坊(岩根山) シュミレーション
地  域 25e:野洲/南東C 概要 岩根山は、十二坊と呼ばれる里山で、湖南市の北辺、野洲川の北側に位置し、東西に細長い山容を持ち、その頂点にはアンテナが林立しています。かつてこの一帯は、仏教修行の道場として栄えていたといわれています。山名は、薬師如来を守護する十二武神にちなんで十二の坊舎が建てられたことによる ものだろうと考えられています。現在は、十二坊の跡は見られませんが、東側山麓にある善水寺(本堂:国宝)に、その面影を偲ぶことができます。山頂に至る道は、大きく5箇所あり、その内の3箇所は管理用道路ではありますが、山頂直下まで延びています。山行のコースとしては、南側にある花園集落から入り北上し、車道との出合いから登山道を左に巻いて山頂に出ます。山頂は禿山で、西側を除く方向に視界が広がります。下山は東側尾根を辿り、もと来た道を戻ります。花園集落近くの山腹には磨崖不動明王(通称:車谷不動)があります。
Mapion 滋賀県甲西町
標  高 405m/142m=263m
距  離 約5.5km、斜度:max21°
体力度 23P、☆
山行日 2006.01.20、(晴/曇)
形  態 日帰り、2名
時  間 所要02:45/歩行02:15
アクセス 自家用車、01:30
備  考 下り尾根道ルート不明瞭
ルート・シュミレーション はこちらから
閼伽井(あかい)
本堂の裏(北側)にある

閼伽とは:貴賓または仏前に供えるもの
特に水をさしていわれます
またはその容器いいます

閼伽井は東大寺二月堂のお水取りで使われる閼伽を堂前の若狭井で汲まれる
ことでも知られています

本hpでは、若狭/古寺巡りで、神宮寺における閼伽井において紹介しています
余談
奈良時代中期の和銅年間(708〜714年)に法相宗の道場として創建され、和銅寺と称されました。平安時代の初期、最澄によって中興され、天台宗に改め、比叡山の別院として栄えました。伝えによると、このころ桓武天皇が病気になられ、この寺に湧き出る清水を献じたところ、病が平癒した。これにより、「岩根山医王院」の号を賜り、寺名を善水寺と改めたと伝えられています。
南北朝時代に大火に遭い、一旦すべて焼失してしまいました。現在の本堂は、貞治3年(1364年)に、再建されと伝えられています。元亀2年(1571年)には織田信長の兵火を浴びて再び兵火遭いましたが、幸いにも焼け残ったのが現在の本堂です。(人文社:郷土資料辞典より抜粋編集)
善水寺 本堂(国宝)
桁行7間X梁間5間
入母屋造り檜皮葺
大きく優雅な建造物で
国宝に指定されています
この本堂は
和調を基調としながらも
禅宗様式を取り入れ
金剛輪寺本堂と共通点も多い
   (滋賀県教育委員会)

本尊は秘仏の
木造薬師如来像(重文)
その他にも
重要文化財に指定された
仏像等が多数あります
管理用道路との出合いです、ここから
入山する場合は入り口が全く解りませんので
初めての場合は、事前の調査が必要です
随所に花崗岩が露出しています
勾配も急で慎重な歩行が必要となります

この岩群の前後にブッシュ帯があります
整備がされていないときがありますので
顔や手の養生の準備もお忘れなく
山頂から
東の尾根を下ってゆきます
赤い杭が打たれ
ルートがはっきりしている
と思い進んでゆきましたが途中で見失う事があります
ルートハンティングに
エネルギーをつかいます
南側の展望です
眼前には野洲川が流れ
阿星山や金勝アルプスなどが
展開しています
竜王山
  ↓
阿星山
 ↓
飯道山
霊仙山
  ↓
伊吹山
  ↓
繖山
 ↓
太郎坊他
   ↓
雪野山
  ↓
山頂近傍にあるアンテナ群です
全部で6基あり
5基を一画面で捕らえました
アンテナの性質上
遠くからでも視認できる必要上
ここが選ばれたようです
花崗岩の大岩が
現れてきます山の表情が
変わってきました
木製の段が現れ
あたりは明るくなります
ここをマウンテンバイクで
通るツワモノがいるとか
磨崖佛への道標:これを見落とすと
迷い道クネクネとなります
山の彩り:4枚
十二坊山中にて
(滋賀県湖南市)
頂上直下です
禿山となっています
岩根山頂上です
二等三角点があります

西側を除き
展望が開けています
山行は南側山麓から始まります
花園集落にある八坂神社、近傍に車を駐車
小路を暫く歩くと磨崖佛への道標が目に入ります
ここを北進(上に進む)約10分で
磨崖佛とのご面会です
撮影日:2006.01.20

01 木の実
02 木の実
03 木の実
04 サルノコシカケ
この善水寺をはじめ
近在には
常楽寺・長寿寺があり
これらを
湖南三山
(こなんさんざん)
呼ぶそうです
ちなみに、湖東三山は
西明寺・金剛輪寺・百済寺
です。
善水寺 本堂(国宝)
車道に出ました
このさきの電柱のところから磨崖佛のルートへ(もと来た道)下ります
管理用道路の進入口
一般車は通行禁止のようです
北側の眺望です
伊吹山をはじめ
霊仙山、蒲生野などが
手に取るように見えます
森の中に入ると
登山道に出合います
※十二坊温泉のほうから
  延びてきている道です
磨崖不動明王尊(通称:車谷不動)
この尊像は、高さ6.20m・幅1.98mの大きな自然石に彫られ、像高は、高さ4.25m・肘幅2.10mで宝剣の長さは2.30m
江戸時代の作と思われています。磨崖佛とは、自然石の崖の面などを磨いてそれに彫刻をした仏像などをいいインドや中国に多く存在します。(甲西町教育委員会)
磨崖佛を拝見して暫く北上すると
車道に出合います
車道を越え
森の中に入ってゆくと
人の踏み跡があり
それを左に巻いて
高度を上げてゆきます
左方向からの登山道と出合うと
辺りは明るくなり
花崗岩の大岩が露出し
湖南の山の特徴があらわれます
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野洲川
歩ッ歩ッ歩:山もゆる、一歩一歩の山あるき
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