まんねんさんじそんいん ルート 万年山慈尊院(13:20/13:50)
万年山慈尊院
地  域 30n:橋本/北西SE 概要 慈尊院は、宗派:高野山真言宗、山号:万年山、本尊:弥勒仏(国宝)、創建年:伝・弘仁7年(816)、開山:伝・空海。空海が、嵯峨天皇から高野山の地を賜わり、高野山参詣の要所に当たるこの九度山の雨引山麓に、高野山への表玄関として伽藍を創建し、高野山一山の庶務を司る政所(寺務所)を置いて、高野山への宿所ならびに冬期避寒修行の場である慈氏寺を建立しました。また、慈氏寺の南側に丹生高野明神社(別名・神通寺)も設けました。慈氏寺の壇(弥勒の壇)と、神通寺の壇(明神の壇)を合わせて、慈尊院と呼ばれました。高齢となった母が、政所に滞在した折、空海は月に九度、高野山から母に会いに来られました。そうしたことから、この地は九度山と名付けられたという説があります。女人高野のいわれがあるため、子授け、安産、育児、授乳、良縁などを願って乳房型、絵馬を奉納する女性が多く訪れます。
Mapion 和歌山県伊都郡九度山町
標  高 81m/76m=05m
距  離
体力度 ―、☆
山行日 2025.05.28、(晴)
形  態 前泊、3名
時  間 所要00:30/歩行00:10
アクセス 自家用車、03:30
備  考 道路極狭い(事前調査要)
ナギ
九度山町指定文化財(天然記念物)
慈尊院のナギは、樹齢三百五十年
以上を越え胸高の幹のまわりは、
2.03米・高さ約15米に達し、
樹勢は旺盛である。
この木は、昭和初期に切った大イ
チョウの樹下で生育していたため成
長が少し遅れているが網目のように
露出している大木の根は、いかにも
古木の趣をうかがわせている。
指定年月日 平成元年十月十六日
九度山町教育委員会
「ナギ」案内板、※判読不明の為下記に概要を記す
西門土塀
西門正面
五輪塔
聖観音立像
大師堂(護摩堂、四国堂)正面中景
大師堂(護摩堂、四国堂)正面
鬼子母神堂
拝堂(祈願所)西側縁、右奥に丹生官省符神社への階段参道
拝堂(祈願所)東側縁
庫裏前からの大水盤、奥に拝堂(祈願所)
庫裏前からの大水盤、奥に大師像
装飾立ち龍水盤
東門からの拝堂
鐘楼
「みくじ石」案内板、※写真クリックで拡大
稲荷明神・辯財天合祀堂
「高野山曼陀羅」案内板、※写真クリックで拡大
拝堂横からの庫裏、大水盤
大日如来坐像
本堂右正面、右:大日如来坐像
香場
多宝塔前からの左:本堂、右:拝堂
「慈尊院多宝塔」案内板、※写真クリックで拡大
多宝塔
表門(北門)、※写真クリックで詳細表示
高齢となった空海の母・阿刀氏(伝承では玉依御前)は、讃岐国多度郡(現・香川県善通寺市)から、息子の空海が開いた高野山を一目見ようとやって来ましたが、当時高野山内は7里四方が、女人禁制となっていたため、麓にあるこの政所に滞在し、本尊の弥勒仏を篤く信仰していました。空海はひと月に9度(頻繁にということの例え)は、必ず20数kmに及ぶ山道(高野山町石道)を下って政所にいる母を訪ねてきたので、この辺りに「九度山」という地名が付けられました。
空海の母は、承和2年(835)に死去しましたが、そのとき空海は弥勒仏の霊夢を見たので、廟堂を建立し自作の弥勒仏像と母公の霊を祀ったといわれます。弥勒仏の別名を「慈尊」とも呼ぶことから、この政所は慈尊院と呼ばれるようになりました。
空海の母が、この弥勒仏を熱心に信仰していたため、入滅(死去)して本尊に化身したという信仰が盛んになり、慈尊院は女人結縁の寺として知られるようになり、女人の高野山参りはここ、ということで「女人高野」とも呼ばれています。
大師堂前からの多宝塔:中、右:鬼子母神堂
ボダイジュ:多宝塔の右奥にある木
ナギ:鬼子母神堂の奥にある木
境内:多宝塔前、ナギ:右の大木
九度山町文化財
天然記念物 慈尊院 ボダイジュ
ボダイジュはシナノキ科の枝物で
果実から念珠を作る。
慈尊院の菩提樹は推定では
二百五十年を越え、幹のまわり
(胸高)は1.76メートルに達して
いる。根元から無数のひこばえが
出て、この木の古さを示している
俗名・高野菩提樹ともいわれ
高野山付近で現存する唯一の記念
すべき木である
平成元年十月十六日 九度山町教育委員会
「慈尊院 ボダイジュ」案内板、※判読不明のため、下記に概要を記す
                    右奥の大木が菩提樹の幹
西門左正面
大師堂南側縁の奥に西門背面
大師堂南縁と鬼子母神堂の間からより拝堂(祈願所)
大師堂軒先風鐸、本堂(弥勒堂)甍
「石造五輪塔・弥勒堂石灯籠」案内板、※写真クリックで拡大
拝堂(祈願所)西側縁からの大師堂、右奥:表門(北門)
装飾立ち龍水盤
鐘楼
「稲荷明神・辯財天」案内板、※写真クリックで拡大
拝堂横からの庫裏、大水盤
「紀伊山地の霊場と参詣道 慈尊院」石碑、奥:庫裏
乳房型絵馬、「小説 紀ノ川 より」案内板、※写真クリックで拡大
みろく石、乳房型絵馬
拝所、左:みろく石の上屋
拝所
地蔵菩薩坐像、※背後に奉納地蔵
水盤
拝堂(祈願所)
絵馬所、水盤
多宝塔前からの左:本堂、右:拝堂
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