山聲十選:葭の原 刈りたる傍を 舟遊び
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標   題 葭の原 刈りたる傍を 舟遊び
山 行 日 2015年(平成27年)02月21日(晴)
地  域 25e:近江八幡/北東N
Mapion 滋賀県近江八幡市
撮影場所 望西峰-重要文化的景観展望台
リ ン ク 山悠々:鶴翼山/望西峰、  歳時記:近江八幡の水郷-葭刈り
概   要 近江八幡市街の北に、南北約4km、東西約1.5km、全周約10kmほどの山塊があります。南から鶴翼山、北之庄城址のあるP254峰(岩崎山)、最高峰の望西峰(標高:278m)、最北のP180峰(向山)の峰々からなっています。山麓の日牟禮八幡宮(ひむれはちまんぐう)から、山上までロープウェイがつき、気軽に上がれる山でもあります。望西峰の北側尾根には西の湖などの琵琶湖の内湖を眺められる展望台があります。
この一帯は、文化財保護法で制定された「近江八幡の水郷」があり、湿地帯に生息する葭などを主体とする産業や内湖と共生する地域住民の生活と深く結びついた景観が広がっています。辺りでは、春を迎えるにあたって黄色く生育した葭の刈り取りが行われています。その隙間から、雪をかぶった伊吹山や霊仙山などが眺められます。まさに日本の原風景を代表するものです。
山の展望台で昼餉を取っていると、水郷の水路に三艘の屋形船が進んできました。観光バスの一行の舟遊びでしょうか。さかんにカメラのシャッターを切っています。水路の傍では、葭の刈り取りが行われ、春が近いことを教えてくれます。
そこで一言、「 葭の原 刈りたる傍を 舟遊び 」 
「重要文化的景観」という耳慣れない言葉があります
(文化財保護法第2条第1項第5号)、平成16年(2004)文化財保護法追加創設
地域における人々の生活又は生業及び当該地域の風土により形成された景観地で
我が国民の生活又は生業の理解のため欠くことのできないもの

平成27年1月26日現在、全国で47件の景観が選定されています
内、滋賀県は6か所、そのうちの一つが、紹介する「近江八幡の水郷」です
この「水郷」は、選定制度適用の第一号として、平成18年(2006)に選定を受けました