【 光陰如箭(こういんは やのごとし) 】
  時の過ぎ去る迅速さを矢にたとえる
  
また、このようなことばもあります
  【光陰可惜 時不待人(こういんおしむべし ときひとをまたず)】
    月日は速やかに過ぎ去って戻らず、時間は待ってくれないので時間を大切にすべし
       類語:光陰似流水、光陰流如矢                ( 淡交社 禅語大辞典)

壮年や熟年の人たちがあつまると、決まって次のような会話がはずみます
「このごろ、時間の過ぎるのがはやくて」、「体の調子が・・・・」など、気が重くなる内容ばかりです
以前、次のような言葉を聞いたことがあります、「人生は馬車に似ている」と
10代は1頭たての馬車、20代は2頭たて、30代は3頭・・・・、60代は6頭たての馬車・・・・
歳(年齢)を重ねるごとに、その速度(時の流れ)が速くなる、というものです

若いときは、何もかもが新鮮で、明日(未来・将来)にたいして希望や期待がありました
今、行っていることがおもしろくて、時の経つのも忘れる状態で物事に没頭しています
ところが、歳を経ると
今行っていることは、以前にやったことだ・・・・とか、同じようなことが前にもあった、などと・・・・
新鮮味にかけ、物事に対する取り組みにマイナス思考が働くことがあります


言い換えれば、経験や知識の豊富さが先を読むということにつながり
これをするには、どのくらいの時間でできる、とか、これをしないと、ああなって、こうなる・・・・などと
希望とか期待を抱く以前に、物事が処理できたり解決してしまいます
また、自分の可能性や限界を知り、諦めとか物分りのよさ、分別などが加味され
時間との相関関係が薄れてきます
それと共に、体力や気力の衰えは避けられないもので、その思いも倍加されていきます

しかし、困ったことに最近の出来事は、私たちの経験したことのないようなことばかり起こります
時間は、誰の身にも同じように経過していきます
ITやデジタル等、技術革新による時間の対応速度が、一昔前とは比較にならないような時代です
また、公費の無駄使いや年金の目的外使用、少子化や自然環境の変化などなど
これから起こりうるであろう課題や問題の山積、遅々として進まない対応に
年配者だけでなく、若者までもが不安を抱える中で、経験や知識だけでは先が読めない様相です夢も希望も、もち続けるのは難しい時代・・・・、そんなことも「時が速く経つ」一因だと思います


「明日がある・・・・」と言う歌がありました、希望に満ちた歌なのですが
ひねくれ者がこれを読むと、「明日があると思うな・・・・」と言う風になります
「一寸先は闇」、「今日学ばずして明日ありと謂うなかれ」・・・・
先人は、いろんなことばで自分を叱咤激励してきました、終局は「あとは散るを待つ・・・・」などと

間、「死ぬために生きるのだ」という、禅問答に似た難しい表現をされる方がいます
「与えられた人生なのだから、その時々に最善を尽くしなさい、時の流れに掉さして・・・・」
な〜んて、わけがわからない言葉がならびます
若い人と時間を共有するのもいいでしょう、60の手習いもいいでしょう・・・・、などと、あとに続きます
いかに先を行く「」に追いつき並ぶか
つまり、心のありよう(持ちよう)を問われているのでしょう
「明日がある・・・・」ことを信じ、明日のために「今を大切に・・・・」
そのために、何をしますか・・・・
「時の流れが速くなった(追いつけなくなった)」自分に問い掛けている昨今です
画廊「たんざん」にて
山行日:2002.11.13(曇)
所在地:奈良県桜井市

光と影(陰)
それはときとして
素晴らしい
芸術作品を生み出します
ここは談山神社
拝殿内から境内を見わたすと
目の前に
錦秋が広がっていました
まさに一幅の絵そのものです
ここは
四阿山山麓にある
菅平牧場です
地元の方でも
このような
きれいな夕焼けに
出会うことは
あまりない
と、いうことでした
茜色に染まった
山並みに
槍ヶ岳の尖塔が
印象的でした
とても
ロマンティックな
ひとときでした
 ↑ 
槍ヶ岳
壺中日月長 もご覧下さい
北アルプスの夕照(せきしょう)
山行日:2004.10.18、(晴)
所在地:長野県真田町
県名
印の県に「目的地」があります
山葵の山行まっぷ
山梨
長野
奈良
みたいな
503版:平成17年1月30日 日曜日
光陰矢の如し
山行に見る 光と陰(影)
光陰(こういん)
日月をあらわします
光は日:太陽、陰は月
光と陰(影)は
4次元の世界において認識でき
すべてに存在します
ブラックホールと言う
特殊な状態においては例外ですが
人の心の中にも光と陰があり
仏様の世界にも
日光、月光菩薩が存在します
山野における光と陰(影)は
時として詩人、芸術家
あるときは哲学者
はたまた癒しの達人でもあります
今回は、山野で見かけた光陰に
スポットをあててみました
陰(影)に光をあてると
一体どうなるのでしょうね・・・・
今日のことば
北岳の光輪(ご来光
山行日:2001.08.16、(晴)
所在地:山梨県芦安村

AM05:03
北岳山頂でのご来光です
太陽の右側に少し展開すると
富士山があります
山並みがシルエットで
浮かび上がります
山呼-リスト
仙丈ヶ岳の光陰
山行日:2001.08.16、(晴)
所在地:山梨県芦安村

AM06:30
北岳山頂直下から
仙丈ヶ岳を眺めました
仙丈ケ岳の頂上下は
北岳の山容の陰になり
頂上だけが
浮かび上がっていました
遥か彼方の雲間には
中央アルプスや北アルプスが
見えていました
※ご参考までに
このコラムは
管理人のひとり言です
黒や灰色の文字は
編集子のオリジナル
カラー文字は編集子所蔵
資料からの引用です
恵那山系本谷川の光陰
山行日:2004.11.05、(晴)
所在地:長野県阿智村

ここは恵那山登山の
広河原ルートの入口(園原)です
前を流れるのは
恵那山を源流とする本谷川です
阿知川と名をあらため
天龍川に合流し浜松市の東側
遠州灘に流れ出ます
AM8:00 山間の谷間は
まだ日の光が届きません
前方の山裾を巻き、恵那山の
東側山麓から山頂を目指します
一緒にいってみたいなこんなとこ
山呼らいぶらり〜