♪うさぎ追いし かの山  こぶな釣りし かの川
 夢は今も めぐりて    忘れがたき 故郷
       ♪いかにいます 父母  つつがなしや 
友がき
         雨に風に つけても  思いいずる 故郷
               ♪こころざしを はたして  いつの日にか 帰らん
                 山は青き 故郷      水は清き 故郷

これは、皆さんよくご存知の文部省唱歌※ 「故郷」です
日本人の好きな歌に、必ずといって登場する歌の一つでもあります
  
 (※文部省唱歌:明治以降の日本にあって
             主に小中学校などの音楽教育のために作られた歌のこと)

私たちは、嬉しいにつけ、悲しいにつけ
      通り過ぎていった「あのころ」、「あの人を」思い出すたびに
      歌と共に、「故郷」を思い返すことが出来ます

のど自慢、特に「ナツメロや童謡・青春歌謡」のナレーションでこんな文句をよく耳にします
「想い出は、一枚のすりきれたレコードいい音は出ないけれど
        かすかな音のかなたから想い出が甦ってきます」、と・・・・
その通りだと思います

私たちは、よく同窓会を開きます、もちろん、旧交をあたためるのが目的の一つです
思い出話にも花が咲きます、その集まりが、遠い昔の仲間、友達であればあるほど
幼き日々の情景が、故郷の自然と共に甦ってきます

私の幼き頃は、現在のように物質に恵まれてはいませんでしたが
自然が豊かで、遊び道具も全部自分たちでこしらえました(こしらえることができました)
そしてなによりも時間の流れが、すごくゆっくりと流れていました、
「昔はよかった」と振り返ります
しかし、目の前にある現実を、往時に引き戻すことは出来ません
想い出は思い出として、先人から伝えられし文化や伝統を尊重し、その上で新しいものを創造する
人々はそうして、生を営み、営々と時を刻んできました
遠い昔を懐かしむのが人の常であり、記憶と共にあるのが友であり、故郷でもあります
そして今の子どもたちにも、その思いをさせてあげるのが大人のなすべきことであるのでは・・・・
言い換えるならば、今の私たちは、先人から引き継いだいろんなモノを
後世に誇れる状態で(先人に笑われない状態で)、次代に引き継ぐことが責務だと思います
現実には、環境破壊や異常気象などで、先人の思いをないがしろにしている部分もあります
残念ながら、私たちが懐かしんでいる故郷の一部は、心のうちにしかありません

今、環境庁などが主になって「日本百名山」や「自然百選」、「音百選」などなど
いろんな手法で、今の自然を後世に残そうとされています

山好きの私たちは、「百名山」を筆頭に、山歩きを楽しんでいます
そして、自然をこれ以上壊さないようにと、それぞれの立場で、それぞれの方法で
自然を守ろうとしています、すなわち、それが自分の故郷:想い出を守ることなのですから・・・・
秋の夜長、次の山行に思いを馳せながら、ひとり言をつぶやいています
巌立公園
山行日:1995.11.11、(雨後曇)
所在地:岐阜県小坂町

この時、上流の根尾の滝(滝百選)へと
足を延ばしたのですが、タイムオーバーで
引き返し、その後も再チャレンジしたのですが
タイムオーバー、再訪をと思っています
ここから少し下流に大きな岩の壁があります
(約5万4000年前、御嶽山の大噴火による溶岩流で生まれた柱状節理の大岩壁)
この山行の後年
その岩が崩れる災害がありました
夜叉ヶ池
山行日:1998.05.22、(晴)
所在地:福井県今庄町

いい所はいい、何度も訪れます
この池へは、都合3回目
2004.07.17にも訪れたのですが
この看板は何処かに・・・・
山の仲間 第1段もご覧下さい
飯福寺 (写真再掲)
山行日:1997.11.15、(晴)
所在地:滋賀県木之本町

偶然にも上着が赤で揃いました

ここは、湖北の紅葉の名所
近年は、カメラの放列で喧騒の中
落ち着いた佇まいは「今は昔」
穴場がだんだんなくなってきます
残したい故郷も
自分たちの手で壊していく
ジレンマの一例です
鬼岩公園 (写真再掲)
山行日:1990.10.14、(曇)
所在地:岐阜県御嵩町

あれからもう14年
当時60歳とすると、今は74歳
もう、その方とは一緒の山行に
出かけられなくなりました
でも、この風景は
木が生長した程度で
劇的には変化していません
いまだに
山仲間にお勧めしているコースです
県名
印の県に「目的地」があります
山葵の山行まっぷ
一緒にいってみたいなこんなとこ
山行に見る 山の友達
岐阜
滋賀
京都
福井
みたいな
今日のことば
432版:平成16年10月28日 木曜日
故  郷
【友垣(ともがき)】
交わりを結ぶのを垣を結ぶのに
たとえていうともだち、朋友
【仲間(なかま)】
ともに事をする人、同じ仕事をする人
また、その集まり、同類、伴侶、類い
【友達(ともだち)】
親しく交わっている人、友、友人、朋友
【朋友(ほうゆう)】
「朋」は同門、「友」は同士、友人
                (広辞苑)

日本語は色々な表現で
一つの言葉を意味します
その中でも、友達と仲間を混同します
最初は仲間から・・・・
そして友達へと交わりが深くなります
故郷をテーマに文字を躍らせていましたら「友垣」が目に飛び込んできました
アルバムの中から山仲間第2段です
当尾の里のわらい仏
        (写真再掲)
山行日:1994.10.16、(曇)
所在地:京都府加茂町

最初に訪れたのは
20数年前
その時の感動が忘れられず
友達を案内してきます
ここは
周囲は山間部で田んぼがあり
苅田の畦道での
お弁当はすこぶる美味
訪れる人の故郷と
ダブル所があるのでしょうか
多勢の方が散策されます
山呼-リスト
※ご参考までに
このコラムは
管理人のひとり言です
黒や灰色の文字は
編集子のオリジナル
カラー文字は編集子所蔵
資料からの引用です
山呼らいぶらり〜