門紀行:神宮寺仁王門
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正面額縁
標   題 神宮寺仁王門
山 行 日 2004年05月24日(晴)
Mapion 福井県小浜市
間 口 三間一戸
特 徴 八脚門
リ ン ク 山悠遊:若狭古寺巡り
概   要 神宮寺(じんぐうじ)は、天台宗の寺院。山号は霊応山、本尊は薬師如来坐像。東大寺二月堂への『お水送り』が行われる寺です。元正天皇の勅願により奈良時代は和銅7年(714年)、若狭国一の宮の神願寺として泰澄大師の弟子沙門滑元による開創されたと伝わる。鎌倉時代初期に寺号を若狭彦神社別当寺神宮寺と改めました。室町時代に朝倉義景の寄進により再建された本堂(重要文化財)は現存しています。七堂伽藍二十五坊を有していた時代もありましたが、豊臣秀吉の時代に寺領没収に遭い、さらに明治時代初頭の廃仏毀釈により衰退しました。
八脚門は、そのむかし、神宮寺七堂伽藍二十五坊を完備して、隆盛を誇った当寺の北門として、参詣の人びとその跡を絶たなかった門です。構造規模は極めて簡素で、単層屋根切妻造り、柿葺の八脚門で、間口は6.37m、奥行3.64m、棟の高さは5.5mです。門の両端に密迹、那羅延の木造2金剛力士を安置する。高さ2.1m、胎中に至徳2年(1385)の墨書があります。鎌倉時代末期の建築物として大変優れ、京都教王護国寺蓮花門などとともに、その様式に鎌倉期の特色を多く残しています。
背面
背面遠景

背面

正面
吽形像
阿形像