たかむろやま ルート 佐目(9:05)〜後谷登山口(09:45)〜陣屋(10:45)
〜林道出会〜林道三又〜山頂(12:00/12:20)
〜林道分岐〜陣屋(13:10/14:00)〜佐目(15:10)
高室山 シュミレーション
地  域 25zns:高宮/北東C 概要 湖東平野から東方向を向くと鈴鹿山系の御池岳と霊仙山がその威容を誇示しています。その山並みの中央付近に三角錐の整った高室山の山容が目に留まります。現在は林道が山頂直下までのび、ルート探しに苦労することがなくなりました。その反面、山頂部の尾根歩きは藪漕ぎとススキの穂が手荒い歓迎のように感じます。直線で2.5km北方にある鍋尻山とつなげて計画を練る人も多いようです。今回の選択コースは、国道306号:佐目バス停留所を基点に、南後谷から室の谷林道(栗栖〜杉経由)に出会い、山頂まで延びている道を進みます。頂上部は石灰岩が突き出し、360度の大展望が広がり、北鈴鹿の峰峰をはじめ、湖西の山々も琵琶湖のきらめきの中に浮かんでいます。国土地理院の地形図によると、南斜面の稜線を辿るコースが示されているのですが、下り口が見つからず、今回は来た道を辿りました。陣屋でノンビリと大休憩・・・・
Mapion 滋賀県多賀町
標  高 818m/210m=608m
距  離 約9.5km、斜度:max27°
体力度 49P、☆☆
山行日 2005.05.04、(晴)
形  態 日帰り、1名
時  間 所要05:00/歩行04:25
アクセス 自家用車、00:30
備  考 夏季湿潤時山ヒル注意
ガッタリとは
シシおどしの原理を応用
支点の一方が杵
もう一方が水受けになっていて
たまった水が流れ落ちる
反動を利用した「米搗き機」

その音から「ガッタリ」と
名付けられたのでしょうか
ガッタリ小屋
資料保存のため復元されたとか
右上の導水路から水が落ち
水受けに溜まり
重みで流れ落ちる
ガッタリ、ガッタリ・・・・
北鈴鹿の峰々(彦根市荒神山山麓より:前の水面は宇曽川) 撮影日:2004.04.08
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高室山
  ↓
御池岳
  ↓
鍋尻山
  ↓
霊仙山
  ↓
向山(芹川北)
    ↓
折りしも、春祭りが行われていました

通りかかった私めに振る舞い酒ならぬ、振る舞いジュースを
頂戴しました(下戸のため)、地元の皆様、ご馳走さまでした
「鳥の鳴く 声に目ざめし早朝に
    心すがしき ガッタリの音」

住まいの裏はすぐ山
     前庭には川が流れ・・・・
山合いの朝は早く
鳥の鳴き声で始まります
市街地住まいの者にとっては
望めないものがここにはあります
里の人達の想いが伝わってきます
山頂からの北部方面の眺望
360度のパノラマが満喫できます
春、山は若葉が萌えています
時は1600年9月15日
関ヶ原の合戦の雌雄が定まった頃
中央突破を敢行した薩摩島津軍は
霊仙山系の東端から五僧を超え
この鍋尻山山腹を通り高宮を経て
本国へ(一部別ルート)
薩摩に帰り着いたときは
1000人余りいた兵士が
わずか80人になっていたとか・・・・
歴史の一こまを思い浮かべながら
しばし山頂に佇んでいました
そう、ここは
隠れた歴史の大舞台なのです
この地域の要所要所に
住民のスローガンが
五七調で掲げられていました
その中で
目を引いたものを掲載します
「寝たきりの 頬にやさし
        曾孫のくちづけ」

少子化や核家族化が進み
介護保健制度が導入された今
家族団らんなど望むのも
難しい時代なのですが
お爺ちゃんかお婆ちゃんの
微笑が浮かんできます
鍋尻山
 ↓
霊仙山
 ↓
←・・・・ 島津軍経路 ・・・・←
この方向に伊吹山
    ↓
山頂のカレン・・・・
山頂のカレン・・・・
林道脇の登頂口から藪漕ぎで尾根を進みます
この山が初めてのものにとっては
ガイドブックによる「林道を進み・・・・
    ・・・眺望のよい山頂へ」
の文字が脳裏に焼きつている
しかし、実は・・・・
笹が顔にささり、手首を摺り、散々な思いで
辿り着いた山頂への取り付き
枯れたススキの穂が、登山靴を滑らす追い討ち
もう少しで頂上なのに・・・・
この少しが、足にこたえます、でも、その想いを
打ち消すものが待っていました
山頂:申し訳程度の標識が
遠慮がちに吊り下げられています
背面の山は御池岳
急峻な崖(ボタンブチ)が
トレッカーの心を騒がせます
「待ってるよ〜」と・・・・
山頂への上り口
ここから尾根筋を上ってゆく、ところが・・・・
ここに駐車していた人と立ち話をしていて
うかつにも見落としてしまうことに・・・・
もちろんガイドブックにはこの位置ではなく
ここから200mほど進んだ所です
でも、そこには明示がなく、またここまで逆戻り
※下山は一気に最短距離で降り
  マイ登山口を確保
もう少しで山頂
 ↑
山頂取付
高室山林道三叉路
正面が登ってきた道、山頂は右方向へ
カメラのある位置方向に
下山予定の尾根道があるはずなのですが
試しに少しおりてみたが踏み跡が確認できず
機会があれば次回に挑戦することに・・・・
高室山 →
陣屋あと、今はお地蔵さんが鎮座
ジグザク道を上り終えると一気に開けます
ここは、陣屋という地名で呼ばれ
中世の頃の室三郎という豪族の
館伝説の場所であるといわれています
高圧線に導かれ、斜面を下っていくと
室の谷林道と出会います
杉の植林帯がおわり、上空が明るくなりました
右上空にあった高圧線が左側に見えるようになると
あたりはブナ林、若葉が萌えています
集落の最奥部
ここから急斜面がはじまります
何の花かな
よく見ると金属の突起が規則正しく並んでいる
急斜面のための土留めアンカーのようです
改良斜面が緑に覆われ
そのうちに目立たなくなるのでしょう
南後谷(みなみうしろたに)の集落を進む
川岸にはシャガが咲き競っている
国道306号、佐目バス停付近から見る尾根
高室山の前衛峰にあたる
今日は祭りなのでしょうか
ルート・シュミレーション はこちらから
蛙の鳴き声に導かれて
昼なお暗き谷を進みます
室の谷林道からの山頂望見
山悠遊-滋賀北鈴鹿
歩ッ歩ッ歩:山もゆる、一歩一歩の山あるき
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