しらたきやま ルート 登山口(8:20)〜牛コバ(9:30)〜夫婦滝(11:45)
〜長池(12:35/13:00)〜白滝山頂上(13:20)
〜ワサビ大滝〜林道出会(15:00)〜登山口(15:45)
白滝山 シュミレーション
地  域 25w:比良山/北西W 概要 白滝山は比良山系の主稜線から西側に外れた位置にあり、琵琶湖東岸からはその山容は見ることが出来ない。登山口にある明王院は千日回峰の始祖である相応が明王谷に開いたと伝えられる。ここを始点に、林道を谷に沿って登って行きます。白滝谷を遡り、打見山分岐を経て山頂に至り、伊藤新道(ワサビ谷)から林道に出合い、登山口に戻ります。この山行の魅力は何といっても滝巡りです。三ノ滝に始まって、布ヶ滝、スベリ石、夫婦滝、白滝谷の数々の小滝、ワサビ谷のワサビ大滝など、その魅力を堪能したいものです。山頂を目指す人ばかりでなく、沢登をする人も沢山見かけます。山頂付近の台地には、湿地帯があり、音羽池・カシラコ池・杉ヤ池・長池などの池が点在します。一番大きな長池は周囲を回ることができ、神秘的な佇まいです。渓流・新緑・紅葉など自然美があふれています。
Mapion 滋賀県大津市
標  高 1022m/300m=722m
距  離 約11.5km、斜度:max40°
体力度 57P、☆☆☆
山行日 2005.09.19、(晴・曇)
形  態 日帰り、3名
時  間 所要07:25/歩行05:50
アクセス 自家用車、01:30
備  考 滝巡り足首捻挫注意
登山口にある地主神社(じしゅじんじゃ)

鳥居前の看板には
「自主神社は地域開拓の祖神とも水の神ともいわれている思古淵(しこぶち)大明神を祀っている。社殿は拝殿・幣殿・本殿の三棟がまっすぐに並んで配置されているが、このうち本殿・幣殿は、室町時代の建造物で重要文化財にに指定されている。本殿は大津ではめずらしい春日造りである。」
登山口、正面の道路は明王谷林道
ここを進んでゆく、このあたりは、紅葉の名所
左に進むと
明王谷にかかる橋を渡ると明王院があります
滝巡り 白滝谷-渓流 はこちらから
ルート・シュミレーション はこちらから
雲が覆ってきた明王谷を登山口に向かって
降りてゆきます、前方は安曇川対岸の山並み
伊藤新道から明王谷林道に降り立ちました
ガクガク震えていた足も一段落:牛コバ方向
山頂からワサビ谷を、明王谷林道に下ります
このコースは、伊藤新道とよばれ、1966年に開かれました
白滝谷を通るルートは、修行の行場として古くから開けているのに対し
新道は、直接白滝山に登ることができますが、急峻な道で下りに利用するほうが賢明です
特に、ワサビ大滝の付近は土砂崩落があり、急坂でコースの最難所です
登山道がなくなり、踏み跡があちこちにつき、多くの方が迷っておられる様子が見受けられます
頂上部は双耳峰になっていて
ここは北側の峰
200mの位置にあり
10mアップダウンで辿り着く
白滝山の山頂です
三角点もなく
山頂の標識も
グループがつけたもの
標識は朽ち果てていました
眺望はほとんどありません
尾根出合いから
山頂に向かう途中
樹間から比良山主稜線が
望まれます
奥の山は蓬莱山です
標高1000m付近の湿地帯
コケなどが生育していました
目に優しい緑が
一帯を覆っていました
長池
湿地帯にある中で
一番大きな池です
名前の通り東西に細長く
周囲約500mを散策できます
5月の新緑の頃には
満々と水をたたえ
モリアオガエルが木の枝に
卵を産み付けている
状況も観察できます
尾根出合い:音羽池です
満々と水をたたえています
周囲はブナなどの広葉樹で
新緑や紅葉時期は
こたえられません
沢登りのメッカとあって
この日も谷には沢を遡上する人が見受けられました
牛コバを過ぎると
谷もV字が深くなり
苔むした岩やシダ類が自生し
さながら日本庭園のようです
牛コバ
峠を越えて生活物資を運んだときに
牛を休ませるのに適した場所で
あったことからこの名前が付いたとか
かつては
琵琶湖側から山越えをして
安曇川へと向かう生活道路が
多くあったといわれています
今では
登山道として利用される道以外は
廃道となっているようです
左のほうは奥ノ深谷と呼ばれ
堂満岳や武奈ヶ岳への
登山道となっています
三ノ滝(別名:不動滝)
落差約20mの直瀑
樹間から垣間見えます
滝壺を見るには
崖の鼻先に
立つ必要があるのですが
それも近づけません
修行の道場としての
荘厳さを秘めた滝です
撮影日:2005.09.19

01 テンニンソウ
02 ヨウシュヤマゴボウ?
03 フウロソウ?
山の彩り:3枚
白滝山山中に
(滋賀県大津市)
ワサビ谷にあるワサビ大滝、上の滝と下の滝があり
写真は下の滝:落差15m直瀑、右側にも白糸のような滝が・・・・
長池:山行時は
水量が少なく湿原状態でした
夫婦滝:2条直瀑
落差35m程度です
滝壷への道は
土砂崩落のため通行禁止
打見山分岐、沢向こうからやってきました
左側に少し進むと夫婦滝の滝見台です
ここが今回のコースの中間点です
ここを折り返すコースもよろしいかと・・・・
白滝谷の支流4.0kp近くにある布ヶ滝
落差25m程度です
白滝谷本流にあるスベリ石の滑滝
谷を進むにつれ
小滝が次から次へと現れます
渡渉も数度となくあり
木橋が渡されルートは
整備されています
しかし
ところどころ土砂崩落があり
巻き道がつくられています
歩行に注意が必要です
山聲-TOP
三ノ滝(別名:不動滝)入口
ここから滝見台までの標高差約50mほどの急坂を下ります
左の看板には
文字がかすれて読みにくいのですが、概要は次の通り
不動滝 第三の滝
比叡山回峰行の始祖相応和尚が入峰し、生身の不動明王を感得したと伝えられる聖滝で、毎年行者の入峰道場とされている
」※一部推定
歩ッ歩ッ歩:山もゆる、一歩一歩の山あるき
山悠遊-滋賀湖西
閑話
明王院の門前に掲げられていた看板の概要写しです
「明王院は相応和尚が厳しい修行の上開創したのが起源とされ、天台回峰行者の参籠する霊場として知られています。
回峰行は、現在なお途切れることなく続けられている生きた行法で、比叡山中を歩き続ける回峰行者の、厳しく時として超人的な修行の有様で知られています。行者は年間100〜200日比叡山中を歩行します。明王院では7月に行われる蓮華会に行者が参籠し、行中に行われる勇壮な「太鼓回し」の行事が知られています」
明王谷に沿って林道を登ってゆく、途中には
断崖のところも、管理上一般車は通行禁止