だけやま/とりごえほう ルート P(09:00)〜白坂〜岳観音跡〜岳山(10:45)
〜鳥越峰(11:50)〜693峰〜反射板(12:55)
〜岳山(13:45)〜岳観音跡〜白坂〜P(15:10)
岳山/鳥越峰 シュミレーション
地  域 25w:北小松/北東S 概要 岳山は、比良山系の最北に位置し、比良山系の全山縦走の北の出発点に当ります。尾根筋は、西南に向かって伸び、岳山に続いて、鳥越峰・岩阿沙利山・滝山・寒風峠と続きます。この範囲を、別名:リトル比良と呼ばれます。登山道は、かつての岳観音の参詣道にも当たり、丁石や神楽石・賽の河原・石仏などがあり、観音信仰の深かった事が窺われます。頂上には、石窟に石仏が安置され、昔は嶽岩屋観音の奥の院として存在し、岳観音堂に移された後、近年になって山麓の長谷寺に移されました。山頂付近には、大きな岩があり、奥の院跡は、いわゆる磐座に相当するのではないかと思われます。また、花崗岩の岩肌が、まばゆいばかりの白さに輝く白坂と呼ばれる岩場や、オーム岩と呼ばれる巨石の断崖があり、眼下に広がる琵琶湖や耕地整備された田園が美しく広がる変化に富んだルートです。今回は、岩阿沙利山手前の693峰でUターン。
Mapion 滋賀県高島市高島
標  高 702m/110m=588m
距  離 約9.0km、斜度:max27°
体力度 52P、☆☆
山行日 2006.09.21、(晴)
形  態 日帰り、2名
時  間 所要06:10/歩行04:35
アクセス 自家用車、02:00
備  考 雨天時スベリやすい
ルート・シュミレーション  はこちらから
音羽の集落を山麓に抱く岳山(西向きに撮影)
その奥に鳥越峰があります
岳山
 ↓
反射板
  ↓
鳥越峰
  ↓  
反射板のある峰からの南西側眺望
釈迦岳、武奈ヶ岳が望めます
手前の峰は滝山の尾根、鵜川越えの林道がチラリと見えます
マイクロウェーブの反射板
標高:690m付近
高島市街地と琵琶湖が見えます
693峰からの岩阿沙利山
樹間からしか見えません
奥のうっすらした山は
蛇谷ヶ峰方向
タイムオーバーです
本日は、ここでUターン
鳥越峰(標高:702m)、本日の最高点です
眺望はありません
オーム岩からの岩阿沙利山(標高:686.4m)
奥の山並みは武奈が岳方向です
オーム岩からの高島市街展望
岳山の峰と白坂の上部がみえます
岳山
 ↓
白坂
 ↓
↓岩阿沙利山    
693m峰↓
オーム岩の天辺
この鼻先は怖くて進めませんでした
田園地帯と琵琶湖、とてもきれいです
オーム岩
大きすぎて
全景はとらえられません前方の山は蛇谷が峰です
オーム岩の側面です
切り立った断崖の様相です
オーム岩の隣に突き出した岩があります
ハイカーが立っていますので
突き出した状態がよくわかります
オーム岩
  ↓
岳山頂上(標高:565m)、最高所は右の岩の上
元嶽岩屋観音を抱いている岩になります
岳山山頂にある元嶽岩屋観音
石窟の中に石造観音三尊が安置されています
昔は奥の院としての存在だったそうです
一般にいわれる
磐座に相当するのではないかと思われます
尾根直前の斜面
山肌が露出しています
前方にオーム岩と
鳥越峰の反射板が見えます
反射板
  ↓
オーム岩
 ↓
岳観音
長谷寺(ちょうこくじ)の縁起は
永観2年(984)大和の長谷寺に起縁するといわれます
長谷寺はもとこの地にあり
十一面観音を祀るところから
「岳観音」と呼ばれるようになり
観音霊場の札所でした
山頂には奥の院がありましたが
参詣者の便を考え
江戸時代に観音堂に移され
さらに近年になって
山麓に移されました
(サンライズ出版
 近江山の分化史:木村至宏著)
岳観音堂跡
今は基壇を残すだけです
岳観音にあった標識
米を炊く釜が帽子がわりにかぶせてありました
丁石は距離を示す道標です
1丁ごとに置かれました
1丁は約109m
1里=36丁=3.9273km
として換算されます
「丁石」
不動明王の石仏が
安置されています
岳観音参詣者のための石段
シダが生茂り
庭園のような雰囲気です
異質の世界に迷い込んだような錯覚を覚えます
登山道からはずれ、黒い岩の上まで進みます
上に向かって足を進めては見たものの・・・・
石仏と道標
参詣道であることがうかがい知れます
長谷寺(ちょうこくじ)
観音堂は、もとは山上にあったものを
参詣者の利便を考え
近年になってこの地に移されました
長谷寺前の広場
居合わせた古老の方にお断りをして
駐車させていただきました
岳観音を過ぎてすぐの岩場
こんな岩場が数箇所、きつくはありません
神楽石と呼ばれる奇岩
獅子頭に似ているからでしょうか・・・・
長谷寺前を西側に進むと登山口
大炊神社(おおいじんじゃ)の鳥居
奥に長谷寺があります
山聲-TOP
山悠遊-滋賀湖西
歩ッ歩ッ歩:山もゆる、一歩一歩の山あるき
弁慶の切石
ものの見事に一刀両断に
切り裂かれています
裏側にも試し切り(?)の跡が
あります
真偽の程は、現地に赴いて
お確かめの程を・・・・
自然崇拝という観点から山は信仰の対象でした
琵琶湖の周囲が全て山である滋賀県は
ほとんどが
信仰の山といっても過言ではありません
暑かった夏も終わりましたが
まだ抜けきらない暑さの中
信仰のお山の一つである岳山に行かけました
登山道からオーム岩を見上げます
岳山山頂の
岩の上からの眺望
展望は
東側のみ開けていました
この斜面を登りきると尾根に出ます
岳山山頂はもうすぐ
岳観音脇にある巨石、梵字を線刻したような痕があります
樹間から真っ白な壁が現れました
異様な光景です
花崗岩が風化したものです
賽の河原と表示板に・・・・
振り返ると川が流れていました
お堂は地蔵菩薩が安置されています
山肌が露出している所に出ました
眼前に琵琶湖が飛び込んできました