しろうまだけ ルート 猿倉(6:30)〜白馬尻(7:30)〜葱平(10:30/11:25)
〜白馬山荘(15:00)/山荘(6:00)〜頂上(6:20)
〜小蓮華山〜白馬大池〜栂池自然園駅(13:40)
白馬岳-2005 シュミレーション
地  域 20:白馬岳/南西SW 概要 北アルプス後立山連峰の最高峰である白馬岳は、大雪渓や多彩な高山植物が咲き競うお花畑など、多くの登山者を魅了する山で、日本百名山に選定されています。今回の山行コースは、猿倉から大雪渓・葱平(ねぶかっぴら)を経て山頂に至り、栂池に下りる1泊2日の最もポピュラーなコースを選びました。大雪渓は、全長1.5km、標高差約500mに及ぶ本州最大規模の雪渓です。勾配が思った以上にありますが、軽アイゼンを装着し、ストックを併用すれば安定した登坂ができます。山頂部は360度の大パノラマが展開しますが、大雪渓側は深く切れ落ちた絶壁で、滑落しないよう注意も必要です。山頂から下る三国境・小蓮華山から白馬大池への稜線は、展望の良いアップダウンのあるルートです。乗鞍岳から天狗原の間は勾配の急な岩の道(ガレ場)で、一部雪渓もあり、慎重な歩行が求められます。
Mapion 長野県白馬村/小谷村
標  高 2932m/1240m=1692m
距  離 約16.5km、斜度:max32°
体力度 45+52=97P、☆☆+☆☆
山行日 2005.07.20/21、(曇・晴)
形  態 前宿+山小屋+後宿、3名
時  間 所要08:30+07:40=16:10
歩行05:30+05:50=11:20
アクセス 自車/タクシー、7:00/0:30
備  考 雪渓滑落注意
ルート・シュミレーション はこちらから
山は花園 白馬岳の妖精たち  はこちらからどうぞ
杓子岳の斜面
このあたりの斜面は普段でも
土砂崩落がおこっています
大雪渓も最上部に近づき
雪渓にもクレパスが入り
最も注意を要するところです

写真右上の
尖っている所が問題の杓子岳
崩落箇所の詳細な位置は
わかりませんが、どこでも
その可能性のあるところです
土砂崩落のあったところです
左の山尻には、小石が堆積し
崩落ているのがわかります
ルートの一部は雪渓が解けて
地山がでています
写真では
3人の登山者が歩いています
まさに、土砂が
落ちてくるところを歩いています
↓ 葱平
← 杓子岳
↓ 崩落現場
日時が違っていれば、自分であったかもしれません
2005.07.20に山行したときの写真を掲載し、その位置関係を示して
悪天候時の中止の決断など、他山の石としたいと思います
このhpを作成できるのも、「無事」であるが故のこと、日々、ただ感謝あるのみです
葱平(ねぶかっぴら)から、大雪渓を振り返ります
はるか彼方には、戸隠連山や妙高山が望め
大雪渓を登り終えた安堵で、眺望を楽しむところです
でも、危険は隣り合わせ・・・・
「無事」という言葉は
山行という行為では常に付きまといます。遭難事故の情報を耳にしましたので概要を添付いたします

2005.08.11(木)、07:30頃
白馬岳 大雪渓最上部葱平付近で、近くにある杓子岳の斜面から、約幅50mx長さ200mにわたる大規模な土砂崩落があり、犠牲者の出る遭難事故が発生しました。前日から雨が降っていて、崩落の危険性が高まっていたようです。当日は、200人程の登山届が出されていたなかで(この時期としては少ない)、山の鳴動に巻き込まれるのは、不運としか言いようがありません。犠牲者の方の冥福をお祈りします。
崩落規模は幅約50m、長さ約300mに及び、崩落した土砂の推定量は約50,000m3といわれます。    2005.08.18、発表
事 故 情 報
杓子岳 ↓
鑓ヶ岳 ↓
白馬岳山頂 ↓
旭 岳
 ↓
三国境
 ↓
天狗原:休憩所(標高:2200)
12:10、到着、12:30、出発
天狗原の湿原
乗鞍岳からの下山道:ガレ場
             眼下に天狗原が広がる
雪渓を下る:アイゼン装着、思案の勾配
        結局つけずに下山
乗鞍岳(標高:2450m)前方に雷鳥坂が見える
10:45、到着
大池山荘付近のお花畑
09:35、大池山荘到着、10:05、出発
雷鳥坂上から白馬大池を眺める
小蓮華山の下り斜面から白馬山頂を眺める
コバイケイソウの群生が山頂を飾っています
足元には、ミヤマキンバイやチングルマなど
咲き乱れていました
三国境過ぎより小蓮華山山頂を見上げる
7:45、小蓮華山到着
三国境(標高:2720m)、06:50
前方の峰は2880ピーク
前方稜線より左側(東側)は長野県
前方稜線より右側(西側)は富山県
カメラの位置は新潟県
山頂過ぎより2880ピークの稜線
上から眺めていると恐怖感があるのですが
歩いてみると意外と平静にて踏破できました
山頂からの下り、東側(右側)は断崖です
その側を登山道は延びています
ガスのため行き先が心配でしたが
ロープに沿って歩くことで
道を外れずにすみました
この日の朝は、とにかく風がきつかった・・・・
そして、無防備な耳が千切れそ〜と悲鳴・・・
山頂と太陽のツーショットです
ガスが薄くなってきました
晴れていればどれほどか良かったのに・・・
★ 2日目
   06:00、山荘出発
   06:20、頂上到着
前方に立山連峰が見える
特に剣岳が大きく聳えています。穂高連峰は
奥の峰と前方の鑓ケ岳が交わったあたりです
閑話
白馬岳は、1993.08.13/14、以来、2回目の登頂です。
右上の写真は、その時のもの(にわか雨もあがり風強し)。標識の位置も標識その物も変わっていました。当時の編集子は、髪の毛もふさふさとあり、若かった・・・・。よく見ていただくと、ズボンが今と同じなのにきずかれると思います。さすがに、靴だけは5代目ですが、2年に一度くらいでしょうか、3000級の山にはお供をしてくれる辛草のお気に入りのズボンです。最近は、このようなズボンをはく人が少なくなってきました。これはニッカーポッカーズと呼ばれています。手に入れたのは、1985年立山が最初でした。物持ちがよろしいようで・・・・
旭岳(標高:2867m)の北側稜線に沈む夕日
山頂より小蓮華山を望む
山頂より杓子岳・鑓ヶ岳を望む
その向こうには八方尾根と唐松岳が聳えています
白馬岳山頂
白馬山荘より山頂を望む
岩室近くより杓子岳を望む
14:00、頂上宿舎到着
14:30、頂上宿舎出発
15:00、山荘到着
小雪渓、これを過ぎると避難小屋、そして岩室
葱平(ねぶかっぴら)から大雪渓を見下げる
遠く雲海の上に頭を出しているのは
妙高山、高妻山、戸隠山の峰々
葱平(ねぶかっぴら)の急斜面から
           尾根を見上げる
10:30、ここで充分な昼食休憩、11:30出発
大雪渓
これで半分くらいやってきました
太陽が出ているときは
反射光で日焼け防止が必要です
大雪渓、あちこちでクラック(クレパス)が
入っています。落石の恐れもあるので
時折周囲を見回す余裕も必要かと・・・・
大雪渓の始端、08:30、アイゼン装着
ルートには紅柄の粉がまかれていて
登山者はルートから外れないよう進みます
白馬尻から大雪渓を望む
ルートの要所要所にレンジャーが待機し
高山植物の保全のための監視や
花の名前などを説明してくれます
白馬尻から頂上宿舎まではトイレがないので
携帯トイレも装備の一つとして
ザックに忍ばせておきたいものです
登山道から小蓮華山を望む
白馬岳山頂は、左の稜線に隠れています
白馬岳登山の入り口猿倉、06:30
ここまでバスかタクシーできます
私たちはタクシーで乗り入れました
4人以上だとタクシーが便利です
今回の山行は、3000m級の山は初めてで、ご来光が見たい、という同行者の要望に答え、雪渓とお花畑がすばらしいこの山を選びました。ゆとりを持った山行にするため前日に白馬入りし、下山後も小谷温泉に一泊しするという余裕のある行程でした。山行経費は\41,300-(3泊4日)
小蓮華山からの白馬岳展望
栂池自然園:今回の下山口、13:15、到着
ロープウェイ自然園駅、到着:13:40
白馬大池、山小屋は大池山荘
       前方の斜面は雷鳥坂
尾根出会から山頂を望む
歩ッ歩ッ歩:山もゆる、一歩一歩の山あるき
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山悠遊-北アルプス