ようこうざんげんしょうじ ルート 陽光山玄照寺(12:40/13:20)
陽光山玄照寺
地  域 20n:中野西部/南西E 概要 玄照寺は、宗派:曹洞宗、山号:陽光山、本尊:釈迦如来(清凉寺様式)、開山:不詳、創建年:不詳、中興年:天正年間(1573-1591)、中興:い※岸慶祐(※サンズイ+為、いがんけいゆう)、北信濃十三仏霊場第二番札所。前身は臨済宗・随光寺という寺院で、創建は不明ですが室町末期の戦乱で大きく衰退しています。現在の宗派・寺号となったのは天正年間で、武田家臣・春日虎綱(高坂昌信)の寄騎(よりき)が、松代(長野市)から住職を招いて再興したそうです。水害を受けて何度か境内を移転しており、江戸中期の宝暦8年(1758)には、火災で伽藍を喪失しています。現存の三門は寛政11年(1799)頃の再建で、明治期には本堂などが再建されています。現在の境内は、江戸後期から明治期にかけての伽藍が立ち並び、小布施の中心街から距離があるため、閑静で落ち着いた雰囲気のなかで立派な伽藍を楽しめます。
Mapion 長野県小布施町大島
標  高 354m/352m=02m
距  離
体力度 ―、Θ
山行日 2024.09.17、(曇/晴)
形  態 後泊、3名
時  間 所要00:40/歩行00:10
アクセス 自家用車、04:30
備  考 特に問題なし
本堂向拝前からの書院玄関
池泉観賞式庭園
池泉観賞式庭園
池泉観賞式庭園
渡廊下手水鉢
書院から本堂への渡廊下
庭園への通用門
庭園への通用門
本堂向拝右側面
本堂向拝樋受け水鉢
本堂向拝樋受け水鉢
本堂向拝樋受け水鉢
本堂左側面
本堂向拝扁額『玄照寺』
本堂向拝正面
本堂右正面
本堂正面
本堂正面中景
庫裏玄関
書院・庫裏
書院玄関
左翼回廊内部
右翼回廊内部
鐘楼
観音堂扁額『満願即得観世音』
観音堂左正面
観音堂正面
三門正面、三門、クリックで詳細表示
玄照寺三門は、江戸時代後期の二重門建築の遺構として貴重な事から、昭和48年(1973)に小布施町指定の町宝に指定されています。玄照寺本尊である清涼寺様式木造釈迦如来立像は、鎌倉時代末期から室町時代初期頃に彫刻されたもので、桧材(頭部は桂材)、寄木造、像高163cm、総高250cm、長野県内唯一の清涼寺様式の釈迦如来像として貴重である事から、平成20年(2008)に小布施町の町宝に指定されています。現在の本堂は、明治29年(1896)の火災で焼失した事を受け、大正年中(1920-1924)に造営されたもので、入母屋、桟瓦葺、平入、桁行9間、正面3間向拝付。
本堂向拝前からの三門
書院から本堂への渡廊下
渡廊下扁額『通天』
書院から本堂への渡廊下
本堂右側面から向拝前広場
庫裏玄関扁額
三門背面
左翼回廊、鐘楼
山門前広場
いつも観光客で賑わっている岩松院とは正反対で、静かで落ち着く佇まいの寺院です。特に見応えがあるのは三門。歴史を感じる構えで見事な彫刻装飾に目を奪われます。近年では、北信濃十三仏霊場の第二番札所として、本尊清涼寺様式釈迦如来を参拝する人々を迎えています。

さらに、隣接する寺有林を「どんぐり千年の森」と命名し、落葉広葉樹林を整備しつつ、地域住民の憩いの場、あるいは自然環境の学習の場となるよう整備を目指されています。「 もの想うとき、迷えるときだけでなく、悠久のとき」を秘めた伽藍(がらん)建築と豊かな自然は、あらゆる人をやさしく迎え入れ、こころを和ませてくれことを願われています。
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