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山の彩り-山野草
しょうきらん 北海道南西部・本州・四国・九州・屋久島に分布し、山地の比較的日当たりの悪い林や笹原の中に生育する多年草。通年地下茎の形で成育し、花期のみ花茎を地上に伸ばし、花を咲かせます。花茎の高さは10〜25cmくらい。鱗片状の葉を持ちますが、目立たないので地表から唐突に、花序だけが生えた姿に見えます。花は美しいピンク色をし、1週間程度で黒くしおれます。和名の由来は、鍾馗(しょうき)様のかぶっている冠に、形が似ていることから。
鍾馗蘭
科 目 ラン科
花 期 6月から8月頃
鍾馗(しょうき)とは、古代中国の「魔を除く神」のことです。
腐生植物であり、光合成を行わず、菌根を形成し、共生により栄養を得ています。腐生植物のラン科は数多いですが、多くは黒っぽい褐色、あるいは白っぽいものです。このように、華やかな色のものは珍しく、ギンリョウソウより、出会う機会が比較的少なく、絶滅危惧種にも指定されています。
18ne:勝山市、赤兎山、撮影日:2007.07.08