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山の彩り-山野草
こいわかがみ 日本の固有種。本州の中部地方から奈良県に分布し、高山帯の岩場や草地に生育する常緑の多年草。草丈は5〜10cmくらい。葉には長い柄があり、根際から数枚が生えます。葉は、直径2cmくらいの卵円形で、先は丸いかややへこみます。葉の質は、革質で表面には艶があります。花茎の高さは5〜10cmで、先端に1〜5個の花を偏在的につけ、雪解けを待っていたようにすぐに咲き始めます。名の由来は、岩地に生え、葉に光沢がある事から鏡に見たてたことから。
小岩鏡
科 目 イワウメ科
花 期 6月から8月頃
20an:大町市、鹿島槍ヶ岳/爺ヶ岳、撮影日:2008.07.31
20k:上松町/宮田村、木曽駒ヶ岳、撮影日:2010.08.05
16:立山町、立山、撮影日:2012.07.26
コイワカガミは、イワカガミの変種(高山型)とされています。イワカガミの仲間は、低山から高山まで幅広く見られます。イワカガミとコイワカガミの生育環境は大きく異なり、生える地域によっても、少しずつ形態が違い、区別はつけにくいです。
コイワカガミの母種であるイワカガミは、やや大型で、鋸歯は明瞭でコイワカガミより多く、十数個あります。オオイワカガミは主に日本海側の低山に見られ、葉が大型で長さと幅が10-20cmあり、草丈も30cmにもなります。
16:立山町、浄土山/立山、撮影日:2012.07.24