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ムシトリナデシコ 北海道から九州に分布し、荒れ地や河川敷などに生育する一年草または越年草。繁殖力の強い帰化植物で、日本では、江戸時代に観賞用として移入されたものが各地で野生化して、道端や空き地に群生します。花色が鮮やかな紅紫色なので栽培もされ、白花も存在します。和名の由来は、花の下の茎の一部に粘液を分泌しており,小さな虫が付着しているのでムシトリナデシコ(虫取撫子)とかハエトリナデシコ(蠅取撫子)といわれるそうですが、食虫植物ではないそうです。
虫捕り撫子
科 目 ナデシコ科
花 期 5月から7月頃
草丈は20〜50cmほど。茎や葉が白粉に覆われ、全体が灰緑色に見えます。茎は直立して上部で枝分かれし、花序に近い2〜3節のすぐ下に長さ5〜15mmほどの粘着部分があります。葉は対生する単葉で、基部は茎を抱きます。根出葉もありますが花期にはしおれています。茎や枝の先に散房花序を出し、多数の花をつけます。花は直径1cmあまりの5弁花で紅紫色、下部は萼に包まれ多数の花をつけます。花弁は平らに開いて、先が浅く2裂し、基部に鱗片が2個あります。
25wn:西浅井町、山門水源の森、撮影日:2005.06.24