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山の彩り-山野草
クマガイソウ 北海道南部から九州に分布し、低山の森林内、特に竹林・杉林などに生育する一年草。群生します。草丈は20〜40cmくらい。根際から生える葉は、大きな扇形で向かい合わせに2枚つき、葉の間から花茎を出して、茎先に1つの花を下向きにつけます。 和名の由来は、アツモリソウとともに、膨らんだ形の唇弁を、昔の武士が背中に背負った母衣(ほろ)に見立て、源平合戦の熊谷直実と、一ノ谷の戦いで敗れた平敦盛にあてたものです。別名ホロカケソウ(母衣掛草)
熊谷草
科 目 ラン科
花 期 4月から5月頃
25ni:伊吹町、ブンゲン(射能山)-山麓、撮影日:2009.06.03
花弁は、5枚の細い楕円形で緑色を帯び、唇は10cmに大きく膨らんだ袋状で、白く、紫褐色の模様があります。唇弁の口は左右から膨らんで狭まっています。日本の野生ランの中では一番大きいとされています。葉が傘のようでユニークで、花も袋状で不思議な形をしています。
母衣(ほろ)は、風船のようにふくらませた布のことで、昔の武者は、後ろからの矢を防ぐために身にまとっていました。 花の形をこれになぞらえたものです。 俳句の季語は春。