山聲-TOP
山野草-TOP
山の彩り-山野草
なでしこ 日本全土に分布し、水場近くの日当たりの良い場所に越年して生育する多年草。草丈は50cm程度で、茎は根の部分から群れになって生えます。花の色は個体差が見られますが、薄紅色のほか、古くから品種改良が重ねられているため、白や赤などさまざまな色の花を咲かせます。早咲きと遅咲きがあるようで、日当たりの良い山野や高原など、いずこでも見かけます。和名の由来は、「わが子を撫(な)でるようにかわいい花」といわれるところから。
撫子(園芸種含)
科 目 ナデシコ科
花 期 6月から9月頃
25wn:西浅井町、山門水源の森、撮影日:2005.06.24
「ナデシコ」という名前は、日本をはじめ世界各国で親しまれている名前ですが、基本的にこの名前は単一の植物を示すものではなく、世界に約300種以上存在する「ナデシコ科ナデシコ属の植物」を総称して、「ナデシコ」と呼称されます。
カーネーション、カスミソウなど身近な園芸植物もナデシコ科に属します。
日本では、秋の七草(萩・薄・桔梗・撫子・葛・藤袴・女郎花)の一つにされていて、古くは日本女性の美称に使われていました。「撫子」と漢字で表すこの花は、凛として力強い性質を持ちながら、決して前に出過ぎない、清楚な立ち振る舞いを兼ねそなえているところに、花の持つ魅力に重ね合わせられたものと思います。