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山の彩り-山野草
かわらなでしこ 本州以西の四国・九州・沖縄に分布し、日当たりの良い草原や河原、路傍や山地の斜面、海岸の砂浜等に生育する多年草。茎は根から叢生し、草丈は30〜80cmほど。節が膨らみます。葉は対生、茎・葉ともに白みを帯びた緑色です。上方で、まばらに枝分かれした茎の頂端に、淡紅色の花を数個つけます。花色は、白色もあります。花弁は5枚で、基部は細くなり、萼筒中に入り、また先の方は広がり、糸状に細裂しています。和名の由来は、河原によく生育していることから。
河原撫子
科 目 ナデシコ科
花 期 6月から9月頃
21ni:伊吹町、伊吹山-花畑、撮影日:2010.07.28
25ni:伊吹町、伊吹山三合目、撮影日:2011.08.04
20c:岡谷市/松本市、高ボッチ高原、撮影日:2012.09.04
25wn:今津町/福井県若狭町、三十三間山、撮影日:2008.09.23
25ni:伊吹町/岐阜県春日村、静馬ヶ原/御所峰、撮影日:2008.07.17
20sw:富士見町/伊那市、入笠山、撮影日:2014.08.05
20c:松本市、美ヶ原高原/茶臼山、撮影日:2009.08.04
奈良時代の昔から、多くの万葉歌人に愛され、たくさんの歌に詠まれています。ナデシコ、ヤマトナデシコ(大和撫子)の別名があり、ナデシコは愛児にみたてて、可愛い子供の頭をなでる様子に、共通した感情から生まれたといいます。秋の七草の一つで、俳句の季語も秋。江戸時代には、変わり花の栽培が盛んで、古典園芸植物の一つともなっていました。薬用としても利用されました。