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山の彩り-山野草
てんにんそう 本州・四国・九州に分布し、低山の林内や林縁、登山道脇などに大きな群落を作り生育する多年草。地下に太い根茎があり、そこから四角の草質の茎を出し、草丈50〜100cmで直立します。基部は木質化した半低木または小高木、葉は対生し鋸歯があり、茎の先に直立する花穂を出し、淡黄色の唇形花で花序に密につきます。和名の由来は、花が下から上へと咲いて行く様子を天人、天の花に例えたという説や、この花の集まりを天女の舞いに見たてたという説があります。
天人草
科 目 シソ科
花 期 9月から10月頃
伊吹山地では、あちこちのお花畑に大群落があります。テンニンソウの変形(品種)とされ、葉裏の中脈上に著しく開出毛が生え、淡黄色の花を多数付けます。
テンニンソウ(天人草)とミカエリソウ(見返り草)はいずれもシソ科で、花が咲いていないと殆ど区別がつきません。見分け方としては、葉が細く淡黄色の白っぽい花はテンニンソウで、葉が丸く赤っぽい花ならばミカエリソウです・・・・、とか。
ミカエリソウは木本ですが、テンニンソウは地下茎で増える多年草草本です。
テンニンソウとフジテンニンソウの違いは
葉の裏面の中脈上に著しく開出毛が生えるものがフジテンニンソウで、テンニンソウにはほとんど開出毛がありません。つまり、ほとんどよく似ているといわれます。
25ni:伊吹町、伊吹山、撮影日:2004.08.21