文明発展の象徴である自動車やコンピュータ
生産性向上のための電気エネルギーを生産するために
ウランや原油などの化石燃料が使用されます
それらにより、人々が受ける恩恵は計り知れなく大きいいものですが
それが故に、地球温暖化や環境破壊が起きてしまうというジレンマ・・・・


発明されたものを利用し、それによって問題が起こる
その問題を解決しようとして新たなものが開発される
しかしそれによって、また考えもしなかった問題が起こってきます
文明の発展には、大きな循環(連鎖)があるように思われます

古来より人々は、そうした大きな循環のなかで生活をいとなんでまいりました
循環型社会の機能がうまく稼動していればいいのですが
権力や個人的利益を求めるなど、それを逸脱する人も必ず出てきます
これは世の常人の常・・・・
営々として培われてきた、悪しき文化です
その証拠に
各地で戦争が絶えません、貧困が絶えません、人為災害が絶えません

必要は発明の母、といわれる如く
世の中には、便利で必要なものが身近にあります
かつては必要でしたが時の流れとともに無駄(その人にとって)になったものや
不必要なものも、それらに劣らず存在します
「必要悪」とか、「仕方ない」という言葉で代表されるように
認めたくないのですが、排除しきれない気持ちが心の片隅に存在します
それが人の人たる所以なのですが・・・・


少年少女時代のように、純真無垢な気持ちで過ごせればどんなにいいでしょうか
大なり小なり、周りに感化され
知らずしらずのうちに、欲望の渦巻く社会の色に染まってしまいます
それが時代感覚という言葉に置き換えられ、時代遅れ、時代が違うとか、今どきなどと
周囲から色眼鏡で見られてしまいます(気にしなければいいのでしょうが・・・・)
残念ながら、モラルの低下や自己中心的な考えが蔓延し
良識ある人の言動が批判されてしまうにいたっては、何をかいわんやです・・・・
子どもの親を教育し直さなければならない、と論評されるのも時の流れでしょうか・・・・

地球草創以来
一木一草、一潮一石にいたるまで、その成り立ちは神秘に包まれています
そこに古代の人々は畏敬の念を抱き
現代までその思いが引き継がれてきています


大自然のなかに、文明・文化(物質的・技術的・精神的なもの)を探そうと思っても
二次加工されたもの以外、そのもの自体が含有しているものはありません
しかし、大自然が文明・文化によって影響を受けているのも、また事実です
木材伐採による土砂崩落、乾燥化による砂漠化などなど・・・・
それがまた、年月を経て自然景観として私達の目の前に現れます

人間の一生はたかが80年あまり・・・・
しかし、世代がつながることによって、営々と存在し続けることができます
近代化の波に洗われた19世紀から20世紀
地球の環境は著しく変化してまいりました
そして21世紀の今、40年余り先の近未来において
地球環境が大変革(海水位・気温上昇)するという研究結果が発表されました


先人達が営々と守り引き継がれてきた文明・文化です
私達の存在する時代の状況を、これ以上悪化させないように
負の連鎖(破滅への途)が起きないように
次代に引き継ぐ努力がなされなければなりません、いや、末代までも・・・・
私達は日常生活において物事を表現する際に
直接的な言い方をする場合と
間接的な言い方をすることがあります
相手を気遣ったり、陥れたり・・・・
その時々で言葉を使い分けます

昨今のインターネットの普及により
メールのやり取りが多くなってきました
コミュニケーションを図る手段として非常に便利なもので
私達の日常生活において、かかせないもののひとつになっています


私文書などに代表される手書き文字には
差出人の性格や気持ちが含まれていることがありますが
液晶画面に羅列される文字や記号などには
差出人の思いや温かみなど、推し量ることが難しくなっています

ましてや、社会問題化してきている携帯の裏サイトと呼ばれる
ホームページの掲示板などの書き込みにおいては
書き込み文字や記号のみで、文章(気持ち)のやりとりが行われます


そこには、相手に対する誹謗中傷なども当然書き込まれるわけですが
記入者は、ごく稀に本名を明かすこともあるでしょうが
多くはハンドルネームによる書き込みがなされます
なかには無記名のものがあります
両者ともに、相手に対する思いやりや文章に対しての責任など当然ありません
そこに問題が拡大する要因があり、深刻さがあります

古来より人類は、文明(人間の技術的・物質的所産)を築き上げ
文化
(宗教・道徳・学芸などの精神的所産)をつくりあげてきました
人々の叡智によって進化・発展させてまいりました
生活に潤いをもたせ、お互いを理解し尊敬し
平等な社会の実現に向かって努力することも、そのあらわれです

ところが技術開発によって得られた文明
時として、文化によって間違った方向に歪め、進められることがあります
開発し、向上させ、作るのも人であれば
使用し、活用するのも人なのです
その人が、目指す方向を間違えればどのようなことが起こるでしょうか
考えることも憚られます・・・・

鉄砲しかり、ダイナマイトしかり、原子核しかり・・・・
開発された意義は大きいのですが
使われ方(誤った使い方)が問題となってしまいました
犯罪や権力の誇示に悪用され、破滅の道への道具と化してゆきます


悪質なメールの書き込みなども
原爆やミサイル・拳銃などと同じ穴の種、大同小異にて変わりはありません
利用している人は、自分に悪気(正当性を認めている)はないかもしれませんが
なかには大きな(精神的に)ダメージを受ける人も出てきます
石楠花渓の番人 猪の鼻ガ岳
山行日:2006.11.25、(曇)
所在地:滋賀県日野町

石楠花渓に近い登山道の岩壁に作られていました
あまりのリアルさに驚きました
これが自然にできたとは・・・・、奇怪な岩の正体は
ゴリラ、タヌキ?・・・・、貴方は何に見えますか
何にも見えない・・・・、それは重症です
常念岳の弥陀の手
山行日:2007.08.10、(晴)
所在地:長野県松本市

常念岳頂上付近は
岩のかたまりです
急な岩場を下ってゆくと
突然手の指先のような
岩の尖塔が現れます
何を掴もうとしているの・・・

背景は北アルプスの槍ヶ岳

2003.07山行時における
雲に包まれた
弥陀の手もどうぞ・・・・
今日のことば
710版:平成19年10月02日 火曜日
文明と文化
赤坂山の人面岩
山行日:2007.09.26、(晴)
所在地:滋賀県高島市

三国山から赤坂山の中央に明王ノ禿という岩稜
この奇岩帯の稜線を南部分へ降った所に
モアイ像のような人面岩があります
ヒヒのようでもありスフィンクスのようにも・・・・
登山者の安全を守ってくれているようです
マナーの悪い登山者にはおしおきを与えるぞ〜
と言っているようにも・・・・
山行に見る 象徴的造形
一緒にいってみたいなこんなとこ
みたいな
山葵の山行まっぷ
印の県に「目的地」があります
県名
長野
三重
滋賀
大自然は文明・文化と無関係
と思うのですが
自然景観のなかには、環境の変化や
開発(破壊)などによって
作り出されたものも少なくはありません
自然の中で私達が生を営む以上
他と共生・共存することが重要なのは
いうまでもありません
人間が動物の領域を犯したり
動物が山里に出てきて
農作物をあらしたりするのも
共存共栄の重要な問題点の一つです

私達の日常生活事態が廻り回って
自然景観が形作られ
貴重なものとして認識されてゆきます
心がけ一つで保存にもつながり
破壊へともつながります
今回のみたいなは、自然の力によって
形作られた大自然の象徴的造形
アルバムから拾ってみました
山呼-リスト
※ご参考までに
このコラムは
管理人のひとり言です
黒や灰色の文字は
編集子のオリジナル
カラー文字は編集子所蔵
資料からの引用です
山呼らいぶらり〜
御在所岳 地蔵岩
山行日:2004.05.25、(晴・曇)
所在地:三重県菰野町

奇岩のひとつ「地蔵岩」
この写真だけを見ると
「ワウォー」と叫んでしまいます
それにしても自然の造形とは
考えられないようなものを
作り出します
「地蔵岩」の横顔、これならば転げ落ちません

ここにあります
赤坂山
 ↓
この奥に三国山
 ↓