先日、京都の冬を旅したいね・・・・
と、お菓子とパンフレットを手にして、山仲間が遊びにこられました
小冊子をペラペラとめくってゆくと
写真に、標記の『明歴々露堂々』の掛け軸がかかった、お茶席が写っていました
同席した人が、さてこの意味は・・・・との問いかけに
解らないので調べてみるからと、やおら辛草蔵書の中から愛用の辞書を取り出して、フムフム・・・・


【 明歴々露堂々 (めいれきれき ろどうどう
みょうれきれき・・・・とも) 】  出典:五灯会元
  歴々と明らかで、堂々と露
(あらわ)れているの意
  一点も覆い隠すことなく、明らかに露れている、ということ
  真理は奥深いところに隠れていて
  誰もが簡単に見られるものではないと考えられがちであるが
  実際は、全くあからさまであり、隠すところなど微塵もない
  それが見えないとすれば、見ようとしないだけか、目が曇っているだけにすぎない
     類義語:明々歴々露堂々(明々:非常に明るい様)     ( 淡交社:禅語大辞典 )


今の世の中、事件や事故が多く、その真実も解明されないことが少なくありません
ニュアンスは少し違うのですが、掛け軸に書かれた六文字の禅語に照らしあわすと
覆い隠されたことばかりで、目が曇っている人ばかり、ということになるのでしょうか・・・・

丁度、ラジオから国会(委員会)中継がされているのが聞こえてきました
社会に重大な問題がおきると、国会で参考人質疑や証人喚問とかが行われます
質疑や喚問が実施されるのは
起こった事実に対し、犯人探しではなく、何処に問題や責任があり
問題解決(被害者への対策)・再発防止にはどうすべきかを図るためのものだと思います


中継を聞いていますと
質問者は、政争の手段としか捉えられない様な質問や自己宣伝のような質問も出てきます
答弁者は、記憶にないとか回答拒否をし、責任の所在をあいまいにしてその場をつくろいます
起こった事実から、問題の核心を白日の下にし
当事者は関わった事案のプロフェッショナルとして、誠実な答弁を期待されているのですが
真実を語ろうとしている人もいるのでしょうが、被害者意識が真実とは取れなくしていることもあり
真摯な態度とは程遠い、自己弁護・事実隠しに終始するばかりではないか、と映ってしまいます


解説のように、実際は、全くあからさまであり、隠すところなど微塵もない・・・、とある社会であれば
生命・財産が失われるようなこともなく、国会における参考人・証人招致など、必要がありません
ましてや、警察や法律など、あたまから必要でないと思うのですが・・・・
悲しいかな、色んな社会的な問題が多発しています

性善説で成り立っている、ともいわれる(言う人もいる)日本の法律において
生命や財産を守ることすら出来なくなるような事態が頻発しています
いったい何を、誰を信じたらいいのでしょうか・・・・、というような言葉も生まれてきます
当事者が、意図的に操作・隠蔽・秘匿などをすると、『明歴々・・・・』とはまいりません

2005年の言葉に『愛』が選ばれたのも、すべての人に愛があれば、色んな事件も少なくなり
住みやすい社会になって欲しい、と思う(願う)人が多かったためではないでしょうか・・・・


冷たい風が家の雨戸を揺らしています、家の庭には雪があり、「冬来たれども春まだ遠からじ」デス
昼下がり、おいしいお菓子をいただき、お茶を飲み、「山は裏切らないネ」との言葉で、またねエ〜
肝心の、京都の冬の旅に出かける話は、結局「いきたいね〜」のまま、時間切れ
いずれにしても、寒がりのわが身は気温の上昇がまたれます、山に雪が少なくなるのを・・・・
里からの
   荒神山(こうじんやま)
標高:284m
撮影日:2003.06.21、(晴)
所在地:滋賀県彦根市
信仰からの名前を冠する
里からの
   山本山(やまもとやま)
標高:324m
撮影日:2005.10.09、(晴)
所在地:滋賀県湖北町
典型的な里山の姿です
菩提寺山からの
   三上山(みかみやま)
標高:432m
撮影日:20058.12.17、(曇)
所在地:滋賀県野洲市
近江富士と呼ばれています
南条からの
   日野山(ひのさん)
標高:798m
撮影日:2003.10.18、(晴)
所在地:福井県南越前町
北陸自動車道を飲み込む
男鬼山からの
   霊仙山(りょうぜんさん)
標高:1084m
撮影日:2005.03.21、(晴)
所在地:滋賀県米原市
高さに比して大きな山です
里からの
   綿向山(わたむきやま)
標高:1,110m
撮影日:2003.05.03、(晴)
所在地:滋賀県日野町
一番奥の峰が綿向山です
横山からの
   伊吹山(いぶきやま)
標高:1,377m
撮影日:2004.01.12.、(晴)
所在地:滋賀県米原市
滋賀県の最高峰です
瓶ヶ森からの
   石鎚山(いしつちさん)
標高:1,982m
撮影日:2002.10.16、(晴)
所在地:愛媛県西条市
四国の最高峰です
車山からの
   蓼科山(たてしなやま)
標高:2,530m
撮影日:2004.06.05、(晴)
所在地:長野県茅野市
山頂は野球場の広さです
開田高原からの
   御嶽山(おんたけさん)
標高:3,063m
撮影日:2005.05.11、(晴)
所在地:長野県木曽町
前方は継子岳、主峰は奥
601版:平成18年01月22日 日曜日
明歴々露堂々
山行に見る 堂々たる姿
一緒にいってみたいなこんなとこ
みたいな
山葵の山行まっぷ
印の県に「目的地」があります
県名
福井
山梨
長野
滋賀
山の呼び方には「○△山」、「☆☆岳」、「凸凹峰」などがあります
また、単独峰や連山・山岳地帯における位置関係などでも、その呼び方が違うようです
色んな山野を山行していますと、概して、単独峰に『山』と呼称するものが多いように思います
単独峰の多くは、里から山頂までの山容が見られ、その地域のシンボルとして存在しています
これまで、編集子が見かけた山々の内、威風堂々たる山や、小さくても堂々としている姿の山など比較的天候に恵まれた時のスナップを、一部ではありますがご紹介いたします
山の姿は連続した山並みや
前衛峰に遮られて山頂が見えない山
近くからでも山容全体が見える山
垣間見える山、などなど
その姿は多種多様で、それがまた
その山の特徴ともなっています
特に独立峰は、その形成からいって
裾野から山頂までの全容が視認でき
堂々たる姿が露(あらわ)です
時季が来れば、その季節の花が咲き
鳥や昆虫が飛び交い
雲が湧き、雨が降り、雪が舞う
折々の気象や地形が変化を与えます
厳しいとき、優しい時などさまざまです
多少の狂いはありますが
あるべきものがあるべきところにあり我々を裏切りません
それはまさしく「明歴々」です
今回は『露堂々』にちなみ
堂々たる姿の山を集めてみました
甲斐駒ケ岳からの
   富士山(ふじさん)
標高:3,776m
撮影日:2005.10.14、(晴)
所在地:山梨県北杜市
前にある山は鳳凰三山
富山
愛媛
山呼-リスト
※ご参考までに
このコラムは
管理人のひとり言です
黒や灰色の文字は
編集子のオリジナル
カラー文字は編集子所蔵
資料からの引用です
今日のことば
天狗平からの
   立山(たてやま)
標高:3,015m
撮影日:2002.09.08、(曇/晴)
所在地:富山県立山町
立山は一帯の総称です
山呼らいぶらり〜