今日のことば
520版:平成17年9月22日 木曜日
月見る月
編集子家からみた中秋の名月
撮影日:2005.09.18、20:52
撮影地:滋賀県彦根市
山行に見る 月 と 星
一緒にいってみたいなこんなとこ
みたいな
山葵の山行まっぷ
印の県に「目的地」があります
県名
山梨
滋賀
現在・過去・未来の月
下のボックスに年月日を入力すると月齢が表示されます


ブンゲンから見た貝月山
山行日:2005.09.09、(晴/曇)
所在地:滋賀県米原市
         旧伊吹町
貝月山は、標高が1234mと、非常に覚えやすい数字が並んでいます。揖斐高原の南端にあり、360度の展望が楽しめます。この写真は、伊吹山系のブンゲン(射能山)頂上から北東に位置する貝月山を展望したときのものです。
写真ではなだらかな山容を示していますが、登山道は、急坂で階段が続き、編集子にとっては恐怖の階段です。
阿星山
山行日:2004.03.02、(晴)
所在地:滋賀県湖南市
         旧石部町
阿星山は、湖南市の南端にあり、栗東市と甲賀市との境に位置しています。湖南アルプスに続く花崗岩地帯の一部で、山肌の所々に奇岩奇石が見られ、上代から山岳信仰が発祥したことが伺い知れます。甲賀における仏教文化の中心地の一つとして栄え、今も東寺・西寺と呼ばれる長寿寺と常楽寺があり、かつての隆盛が偲ばれます。
北岳の月と星
撮影日:2001.08.16、04:55
所在地:山梨県南アルプス市
         旧芦安村
北岳山荘から見る夜明け前
東の空には
月齢26:後の三日月ごろ
月の上の星は
明けの明星:金星でしょうか

※写真では
手振れをしているので
太目の三日月となっています
月齢は
月の操作ボックスから
割り出しました
閑話
私たちは、四季の移ろいのある豊な自然に囲まれて日々の営みを繰り返しています
しかし、生活に追われ、経済社会における歯車の一つとして組み込まれてしまった私たちは
知らず知らずのうちに自然環境を破壊する一員になっています
電気自動車が環境に優しいということから、普及の兆しがありますが
そもそも電気を作り出す源を考えると、化石燃料や原子力などです
環境に優しいものを使うために、環境に悪い影響のあるものから作り出す、などなど・・・・
ちょっとした矛盾を覚えるのは辛草だけでしょうか・・・・

月見といえばススキに団子(饅頭やお餅なども)を飾ります(昔は芋や豆・栗なども)
しかし、最近の各家庭では、お月見をすることすらしなくなったようですし
月見うどんなら知っている、などと、お月見の風習も知らない人が増えているようです
他方、アポロ11号が月面に着陸した頃から、月に対するイメージも変わってきたようにも思います
このままでは、十五夜を愛でる風習も生活習慣の変化と共に、異常気象などの影響も加わり
絵に描いた餅を、飾るようなことにもなってしまうかもしれません
「名月をとってくれ」と泣く子もいなくなり、ましてや満月のそれを「名月」と感じる感性も失われ
目先の、物欲に興味が向くのは時代といえばそれまでですが、月がむら雲で隠れないように・・・・
考えさせられることの多い名月の宵でした(2008.09.18、記す)
あかあかや あかあかあかや
あかあかや あかあかあかや
あかあかや月 (明恵上人)

明恵は
承安三年(1173年)、紀州有田生
八歳のとき両親と死別し、その後、京都の神護寺に入門して修学に励んだ。のちに後鳥羽上皇から賜わった京都西北の栂尾(とがのお)の地に高山寺を創建し、また東大寺の学頭にもなった名僧です
月齢:月の満ち欠けを新月(さく)から計って日数で表したものです。
一月は約29.5日(1さく望月)の周期で満ち欠けをくり返します。新月の月齢は0、半月は7日(上弦)と23日(下弦)、満月は14日です。暦には、毎日の午前零時の月齢が小数点以下1けたまで示されています。

「月々に 月見る月は多けれど
    月見る月は この月の月」

             (詠人不知)
こんな詩がありました。折りしも、9月18日は十五夜です。万葉の頃より月にからむ詩は、数多く詠まれています。そして、竹取物語などの小説までも・・・・。また、「雪月花」などと、四季折々の風情をかもしだすには、なくてはならない存在となっています。陰暦の8月、すなわち新暦の9月の十五夜は「中秋の名月」とも呼ばれて、観月の宴などが各地で行われます。虫などの演出もあり、風情のある夜です。
月の形 月齢 呼び方 備考
0 新月 月が太陽と同じ方角になり、まったく見えない。朔日(ついたち)は月が旅たつ日
2 三日月 陰暦で毎月三日の月、夕方西空に見える細い月。他に、眉月・初月・若月・蛾眉・夕月・月の剣など
7 上弦
の月
真夜中に弦を上にして月の入りになるところから。他に、恒月・半月・上の弦張り月など
12 十三夜 満月の夜の二日前の月で、満月の次に美しいとされてきた。他に、後の月・栗名月・豆名月など
14 十五夜 新月から数えて15日目の月、旧暦の毎月15日の夜。他に、満月・望月・芋名月・望・三五の月など
15 十六夜
(いざ
 よい)
満月の翌日の月で、「いざよい」は月の出が遅れ、月が出るのをためらっているように見えることから
16 立待月
(たちまち
 づき)
陰暦の17日の月、特に陰暦8月17日の月で、立って待っていると出てくることから
17 居待月
(いまち
 づき)
満月の三日後の月で、月の出が遅く、立ったまま待つには疲れてしまい家の中で座って待つことから
18 寝待月
(ねまち
 づき)
満月の四日後の月で、月の出が遅いから寝て待たなくては出てこないから。他に、臥待月など
19 更待月
(ふけまち づき)
満月の五日後の月で、夜が更けないと出てこないことから。他に、亥中の月など
23 下弦
の月
月の入りに当たってその弦が下方になるところから。このころから有明の月。他に、下の弦張月など
25 後の
三日月
三日月を反転させた形の月、午前3時頃昇り、月待ち信仰で重視された対象。他に二十六夜月など
29
(30)
三十日月
(
みそか
 づき)
月の第30番目の日の月、転じて「月の末日」をいう。他に、つごもりなど。12月は大晦日・大つごもり
山呼-リスト
※ご参考までに
このコラムは
管理人のひとり言です
黒や灰色の文字は
編集子のオリジナル
カラー文字は編集子所蔵
資料からの引用です
山呼らいぶらり〜
2005年09月18日は中秋の名月でした
2004年に引続き十五夜が見られました

名月を とってくれろと
      泣く子かな (小林一茶)

中秋または仲秋というのは
陰暦の秋の3ヶ月(7・8・9月)のうちの
中の月のことで、陰暦8月を指します
十五夜のことを「良夜
(りょうや)」ともいい
せっかくの十五夜なのに曇ってしまって
見えないけれどほのかに明るさが
感じられる状態を「無月
(むげつ)
雨が降ってしまうと「雨月
(うげつ)」など
日本人は様々な名月の風情を
たしなんでまいりました
また、芋が取れた頃に名月が出るので
感謝をこめて芋を供えました
これを称して「芋名月」と呼ばれます
豆を供えて「豆名月」
栗を供えて「栗名月」・・・・
今回は、名月にことよせて「月と星」に
関わる山行をえらんでみました