【 餞・贐(はなむけ) 】
  「馬の鼻向け」の意
           :旅立つ人の馬の鼻を行くべき方向に向けて見送った習慣による
  ・ 旅立ちや門出に贈る品物・金銭または詩歌など
  ・ せんべつ                                      ( 広辞苑 )

弥生三月、折りしも、学校では、卒業式が行われます
送る人、送られる人、それぞれの立場で、感慨深い日々となります
学び舎から多くの若者が巣立ってゆきます
その中で、送る人が送られる人に贈るものに「はなむけ」というのがあります
いわゆる「はなむけの言葉」です

先輩が後輩に「送る言葉」としての意味合いが多く、教訓めいた言葉が多くつかわれてきました
しかし、一部の人たちにとっては、お仕着せと捉えられるのか
卒業式のありかたは、昔とは様変わりしているようですが
その場で流される「涙」の味は、昔も今も変わらないと思います


また、遠くへ旅立つ人や転任・移転する人なども
この時期は比較的多い時期にあたります
官公庁や企業などが、年度替わりに配置転換や移動が実施されるためです
サラリーマンの宿命というべき時期でもあります
その際、別れのしるしとして贈る金品やそれを贈ることを「餞別」と表現します

私たちは、そのような時を、人生の節目として捉え
送られる人は、決意を新たにし
送る人は、旅立つ人の前途を祝福します
それぞれがこれまでに辿ってきた道程でもあり、これから辿ろうとする途(みち)でもあります


移動の手段が、馬や駕籠から自動車や飛行機にかわり
価値観や行動のスピードが、馬を利用し徒歩で旅をしていた江戸時代とはまったく違いますが
旅立ちや門出に対する人々の思いは、今も昔も変わらないとおもいます
はなむけ」によって、送る人、送られる人の絆が幾久しく結ばれますようにと
お互いを理解し、いい人生でありたいと念じています

とは、いいながら
学校で学んでいながら、実社会では意外と「何も役に立たない」と述懐する方が多いのも事実
「はなむけの言葉」を受けながら、巣立ち
社会から自然に知識を得たり、書物を読んだりし
恋に破れたり、人に裏切られたり、ほめられたり、挫折したり・・・・
と、人生の荒波に翻弄されます
学校で教えられなかったことが、周りの人を介して得られます、そして育ってゆきます


すなわち、「人生」という学校が存在し、「社会」という教師がいるのです
そして、「生涯勉強」となるのです
このようなことから、「はなむけ」を編集子風に翻訳すると
これから先、いばらの道があるから「気イつけて行きや〜」ということなのでしょう・・・・
籠峠 (写真再掲)
山行日:1993.11.13、(曇)
所在地:長野県南木曾町

中山道の馬籠〜妻籠間にあります
観光旅行ですと
馬籠だけ、妻籠だけということになりますが
時間があれば
是非とも歩いてみたいところです
歩行距離:6km、所用時間:4時間
1988.09.18には、往復しています
掛峠 (写真再掲)
山行日:2003.08.13、(晴)
所在地:滋賀県多賀町

鈴鹿山系の
御池岳の北側にあります
国道306号が
足元をトンネルにて
滋賀県から三重県に
通っています
寺 (写真再掲)
山行日:2003.02.08、(曇)
所在地:滋賀県五個荘町

石馬寺参道にて
本堂は中腹にあります
聖徳太子ゆかりの寺院で
紅葉がうつくしい
岳 (写真再掲)
山行日:1993.08.13、(晴)
所在地:長野県白馬村

白馬尻からの山容
前方の尾根尻にでると
ご存知の白馬大雪渓
寺 (写真再掲)
山行日:1999.07.08、(晴)
所在地:京都市左京区

鞍馬〜貴船に至る
ハイキングコースが人気で
訪れるハイカーも多い
2005年
NHK大河ドラマ「義経」で
おなじみの山門にて
県名
印の県に「目的地」があります
山葵の山行まっぷ
一緒にいってみたいなこんなとこ
山行に見る 馬のはなさき
京都
滋賀
長野
みたいな
今日のことば
504版:平成17年3月10日 木曜日
は な む け
山行を企画していますと
動物の名前や数字など
同じ項目が目に付くことがあります
「はなむけ」と「馬」が
関連つけられるなんて
瞬間的には
思い浮かばないわけですが
言葉の語源を探ってみると
意外な関係が
浮かび上がってくるものです
今回は、「馬」に焦点を合わしましたが
再掲写真ばかりとなりました
それだけ、心に残っていたり
地理的にも経済的にも
重要な所なのかもしれません
「馬」が人生に大きく関わっている
といっても
過言ではないのかもしれません
しかし、馬耳東風、馬の耳に念仏、など
比喩的に使われる場合なども・・・・
山呼-リスト
※ご参考までに
このコラムは
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黒や灰色の文字は
編集子のオリジナル
カラー文字は編集子所蔵
資料からの引用です
山呼らいぶらり〜