山仲間のひとりがみんなに聞いていました
モミジとカエデはどう違うのか・・・・
漠然とはわかっていながらも
説明するまでには至りませんでした
そこで文献を開いて見ました
(皆さんすでにご存知のことばかりで・・・・)

モミジ;カエデの別称、「もみじば」の略
カエデ;カエデ科の落葉高木の総称
カエデの名は万葉集に
「かえるで」とあることからきます。葉の形が
カエルの手(足)に似るからといわれています

モミジの方は
モミジ属という特定のものでなく、秋になって
葉が紅くなることから、紅葉する樹木の中で
カエデ類が代表であるので、カエデ属を
モミジというようになった、とされています
植物分類上では、カエデともみじは区別はしません
ちなみにモミジと付くものは
3種(イロハモミジ、オオモミジ、ヤマモミジ)
ありますがカエデの仲間なのです

いろはもみじ 学名:Acer palmatum
         別名:イロハカエデ(いろは楓)
             タカオカエデ(高雄楓)
             コハモミジ(小葉紅葉)
単にモミジといえばこれを指すことが多いし
秋に紅葉したモミジをみればイロハモミジ
だといえば、間違いないかも知れません

       (参考 かなえ書房:木の辞典、他)
落葉一二片
山田神社の落葉
山行日:2003.11.23、(晴)
所在地:滋賀県彦根市

神社お社の前に
敷き詰められた「上敷」
多くの方が
参詣に見えたのでしょう
足あとが
同じ所についています
夏の間に天空を覆っていた
木々の葉も、見上げれば
青空が広がっています
そして
季が晩秋だと気付きます
【 落葉一二片(らくよういちにへん) 】
  一つ二つ葉が落ちて、秋の訪れを知る
  類句に「梧桐一葉(ごどういちよう):梧桐(あおぎり)の一葉に立秋を知る」があり
  「一葉落ちて天下の秋を知る」はことわざとして知られ
  僅かな前兆によって、後に起こることのたとえ
  【一葉落知天下秋(いちようおちて てんかのあきをしる)】
   たった一枚の葉が天下に秋が訪れたことを知らしめる       ( 淡交社:禅語大辞典 )

野山には、北から紅葉前線が駆け下り、晩秋の今は紅葉の最盛期も過ぎようとしています
木の葉が落ちるのはあたりまえのことですが(落葉樹のみ)
日常、あたりまえのことが起こると
次に何が起こるかは、これまでの経験で予測できます
しかし、時としてこの予想が大きく外れるときがあります
それが天候であったり、人為的に操作されたものであったりいたします

その時に、心の準備や体制の用意ができていないと、見るも無残な結果が待っています
無残でなくても、大きな打撃を受ける事になります、いわゆる有事に対する備えです
今の社会では、おこりうる事象が予想外ということで、対策が後手後手にまわっているようです


マニュアルという言葉があります
手引き、取り扱い説明書、便覧などという意味で使われますが
事前に、これから起こるかもしれない「事象」に対しての対応策を策定したものを
それによって、誰でもが対処できるよう準備された書類等です

ところが、ある一定の予測に基づいて作成されているわけですから
予測を越える事態に遭遇したときに、どう対応するかが問題になってきます
私たちは、一定の決まりごとで動くことは非常にすぐれています
しかし、臨機応変に対応することは意外と苦手な方が多いようにも思います

後から思えば「何でそんなことが」とか、「思ってもみなかった」とか
色々と言い訳をいたします
そして責任のなすりあいや、転嫁を画策してしまいます
「反省するだけならサルでもできる」とは、一時代流行った言葉ですが
事象がおこった後に、マニュアルを変更更新するというのが
マニュアルを作成するマニュアルになっているような錯覚さえおこしてしまいます

僅かな前兆で、危険を察知したり、予測を立てたりすることができるよう
いろんな方面で研究が積み重ねられている所ですが
こと、天変地異においては、現在のところなかなか予測が難しいようです
「落葉一二片」の言葉のように
葉が落ちるだけで、何が起こるか、何の前触れかわかればいいのに・・・・
と、しみじみ思う師走の長〜い夜でした
板塀の下、雨に濡れた毛氈
掃き清められていた路
そしてまた
上から舞い降りてきます
雨に打たれても
風情をかもし出そうと
頑張っているのですが
暫くすると掻き集められ
林の中で腐葉土に
都会では
ダイオキシンがどうのこうのと
許されていない焚き火です
こんな所では(都会でない所)
焚き火が似合うのですが
時代の流れなのでしょうネ・・・・
清滝寺の落葉  (写真再掲)
山行日:2002.11.17、(晴)
所在地:滋賀県山東町

ここは、京極家の
墓所があることでもで知られ
庭園や
三重塔(重文)があります
白壁と石垣
その前に敷かれた
「自然の毛氈」
日本の自然の代表的な
一コマだと感じています
2004.11.23に訪問された方の
話ですと「だめだった」とか
胡宮神社の落葉
山行日:2003.11.26、(晴)
所在地:滋賀県多賀町

紅葉の名所です
国道307号沿いにあり
同じ街道筋には
多くの方がご存知の
湖東三山があります
この年は
色づきはもとより
枯葉が多く
平年ですとこんなものではない
と、いわれます
鳥居峠の落葉    (写真再掲)
山行日:2003.11.01、(晴)
所在地:岐阜県坂内村

「落葉一二片」:鳥居峠のばやい
一トヒラ〜、二タヒラ〜
冬の訪れが近いことを告げています
紅葉の盛りもアッという間に
目の前を通り過ぎてしまいます
あとは落ち葉のみ
一二片であれば
何かの兆しかなと思うのですが
一面を覆ってしまうと
兆しと結果の複合となってしまいます
すなわち、冬の来る兆しと
秋の終わりという結果です
落ち葉の上を歩くと音がします
その時の気持ちのありようで
風情となったり
ゴミであったりします
誰かが行っていました
落ち葉は「山野にある座布団」と・・・・
今回は、落ち葉がゴミとなる前の
風情のあるシーンを
         (編集子だけが思っています)
アルバムから集めてみました
県名
印の県に「目的地」があります
山葵の山行まっぷ
一緒にいってみたいなこんなとこ
山行に見る 落ち葉
岐阜
奈良
滋賀
みたいな
435版:平成16年12月2日 木曜日
女人堂の紅葉
山行日:2003.11.10、(雨)
所在地:奈良県天川村

ここは、女人禁制の
大峯山の麓
これからすこし行くと
女人結界が設けられています
現在でも宗教上の理由からの
措置だそうで
女性はこの地にある
お堂でお参りをされます
板塀のうちにあるモミジ
氷雨の中ですが
一段と輝きを増しています
もう冬支度も始まる頃です
今日のことば
山呼-リスト
※ご参考までに
このコラムは
管理人のひとり言です
黒や灰色の文字は
編集子のオリジナル
カラー文字は編集子所蔵
資料からの引用です
鶏足寺(旧飯福寺)の落葉
           (写真再掲)
山行日:2002.11.17、(晴)
所在地:滋賀県木之本町

この写真だけを出されても
何処かわかりません
ここは湖北の紅葉の名所です
最近、富みに訪れる方が多く
人の話し声が
木々の間にこだまし
目を閉じていると
市街地と錯覚するくらいです
昔の風情今何処・・・・
でも
なんとも詩情のある情景です
編集子お気に入りの一枚です
山呼らいぶらり〜