もちろん白馬岳を意識してこの言葉を選びました
2004年の夏山シーズンは、編集子にとって、散々な日々で幕が閉じました
毎年この時期、3,000m級の山行予定をしているのですが
ことごとく、長雨や台風により、中止のやむなきに至ったことです
本来、夏季休暇が得られるのに、仕事の都合で、これまた中止
うれしさ半分、悲しさ半分という所が偽らざる心境です

さて、本題に戻ります
【 白馬似雪 (はくば ゆきににたり)】
   白い馬と雪、共に純白で共に見分けが付かないことから、差別のない姿をあらわす
   人はすぐ自分と差をつけるために、様々なものを持ちだします
   地位・名誉・財産・出身、しかし命の本体に帰ったとき
   何ほどの差があるのか
   産まれて死す、現れて滅するだけの存在に本来差別などない、ということ


【 白馬入芦花 (はくば ろかにいる)】  出典:碧巌録
   まっ白な馬が、純白の花咲く芦の野原に入っていった
   白一色の景色に遠目で見ると見分けが付かぬが、白馬は白馬、芦花は芦花
   不一不ニにして、同中の異・異中の同をあらわす               ( 禅語大辞典 )


類似語として、次のような言葉が辛草メモにありました
【 白鳥入蘆花 (しらとり ろかにいる)
   白鳥がススキの中に入ると、白鳥の姿はわからない
   しかし、白鳥が動くとススキがゆれる         (下村湖人:小説家・教育者)
    
 ※下村湖人は「次郎物語」の作者であり、青年教育に情熱を注いだ教育者でもありました
このことばは、編集子が青年活動時代にリーダー研修で耳にした言葉です
その当時(昭和40年代後半)
リーダーというものは、立場上その行動は目立つものですが
  『みんなといっしょに苦しみも悲しみも分け合ってゆく』そんなリーダーでありたい
   また、リーダー(指導者)は始動者・示道者・志同者でなければ・・・・
」とも

この考え方は、チョットいただけませんという声があるかもしれません
現在は、カリスマ性もあり、グイグイと引っ張っていく指導者を求めているようにも思います
その人においても、若いときと経験を積んできたときの指導方法が変わるように
人それぞれ、時それぞれで、リーダーのありかたも変わってきます

自分がその立場に置かれるときがあるかもしれません(好むと、好まざるときがあります)
その時、どうしますか
歴史に学ぶのも一つの考え方でしょう、現在のリーダーを参考にもするでしょう
しかし、行うのは自分、身の丈に応じたものが一番いいのですが、それがわかりません
その時、「白馬似馬」を思い出し、自分が求めるものが何であるかを見つめれば道は開ける・・・・
かも・・・・、こんなことをおもいめぐらす、長くなりだした“夜”でした
乗鞍岳雪渓
山行日:2000.08.22、(曇/晴)
所在地:岐阜県丹生川村

山頂の剣が峰です
後方に白いかたまりが雪渓です
遥かかなたの雲の上に
突き出している頂は白山
カメラの後方には
夏スキーを楽しめる
雪渓があります
北岳雪渓
山行日:2001.08.16、(晴)
所在地:山梨県芦安村

頂上からの雪渓俯瞰です
雪渓の沢尻が
登山口の広河原
雪渓を登りつめると
八本歯のコル
足元は目のくらむ断崖です
鼻先にはとても近寄れません
立山室堂 雪と花のバラード(写真上)
山行日:2002.09.08、(晴/曇)
所在地:富山県立山町
常念岳一の沢最上流 (写真右)
山行日:2003.07.27(晴/曇)
所在地:長野県穂高町
沢伝い歩きもここで終点、冷気が頬を心地良く伝います
ここから左にコースを取り、胸突き八丁へと向かいます
槍ヶ岳雪渓 (写真再掲)
山行日:1987.08.13、(晴)
所在地:長野県安曇村

槍ヶ岳の氷河公園
(標高:2350m附近)
から山頂を望む
あと山頂まで
距離にして2.5km
07:00に河童橋を出発
15:00頃だったと思います
この山行にとって
一番きついところでした
県名
印の県に「目的地」があります
山葵の山行まっぷ
長野
岐阜
富山
山梨
みたいな
今日のことば
430版:平成16年9月23日 木曜日
白 馬 似 雪
一緒にいってみたいなこんなとこ
山行に見る 夏の雪
白馬岳雪渓 (写真再掲)
山行日:1993.08.13、(晴)
所在地:長野県白馬村

さあ、これから出発
顔色も良し
只今、元気一杯

雪渓の先にはアリの行列のように
ひと・人・ヒト
私はいつも
既成の概念にとらわれすぎ
敷かれたレールの上から
外れることを恐れてしまいます
こうである、こうでなければならない
などと、自分を固めてしまいます
『雪は冬のもの』ですよネ
あなたはどうですか・・・・
冬に降る雪の概念にとらわれすぎ
暑い夏になんてあるものか・・・・、と
同じレールに乗ってしまいましたネ
しかし、自然とは
そんな概念を簡単に覆してくれます
そうです、雪は「雪渓」という形で
暑い夏の間でも見られるのです
自然はまさに偉大な教育者です
今回は、白馬にちなんで
「雪渓」をとりあげてみました
※何度も登場する写真で恐縮です
山呼-リスト
※ご参考までに
このコラムは
管理人のひとり言です
黒や灰色の文字は
編集子のオリジナル
カラー文字は編集子所蔵
資料からの引用です
山呼らいぶらり〜