【 鬼の霍乱 (おにのかくらん) 】
  いつもは極めて壮健な人が病気になることのたとえ    ( 広辞苑 )

あなたにとって一番大切なものは「何」ですか
と、よく話題になることがあります
「お金」、「家族」、「友人」、「信用」、「仕事」、「知識」、「健康」、などなど
それぞれの立場でいろんな答えが還ってきます

その中で、必ずと言っていいほど口にされるのが「健康」です
若い人の集まりならば問題視されないかもしれませんが
不惑(40歳)を過ぎた辺りから、身体に変調を起こしてきます
人間の細胞が活発な間はいいのですが
20歳を過ぎると、老化が始まり、四十歳頃から衰えが気になりだします


それとともに、「生活習慣病」と言う言葉で表現される如く
長い人生の間に酷使した身体は、好むと好まざるとにかかわらず変調してまいります
個人差はありますが、誰しもが歩む道程です

普段から、「体の何所そこが悪い」と言う人がいます
いつも、健康状態を気にしながら病院通いや売薬を懐に忍ばせている人がいます
それでいて、大きな病気もされません、いわゆる「一病息災」です
「一病息災:持病が一つくらいある方が、無病の人よりも健康に留意し、かえって長生きできる」
とも考えられます


しかし、普段から健康で風邪もひかず健康に自信のある人がいるのも確かです
辞書をひもときますと
【鬼】:鬼のような人、@非常に勇猛な人、Aあることに精魂を傾ける人、B無慈悲な人、などなど
そんな人に限って、ひとたび病気になると
これまでの意気も何所へやら、気力も無く無残なありさまの方を見受けます
これぞ「鬼の霍乱」です

健康を自負している人を指して「鬼」というのではなく
強くてたくましい人を指して、言葉のアヤとして「鬼」にダブらせたのでしょうか・・・・
持病と仲良くしている筆者にとっては、実に羨ましい(壮健であることが)限りです

「無病息災」は、神仏に願掛けをするうたい文句ですが
七夕飾り、お月見の願い事などに、心の片隅にあることがらが折りに触れ、形として表現されます
それだけ、人々の「健康」に関する思いは強い、ということの現われなのでしょう

私たちは、趣味と体力増進を意図として山野を歩き回ります、それもこれも「健康」であってのこと
頭痛や歯の痛みだけでも、厳しい自然との対面には耐えられません
普段から、快食・快眠・快便であるよう、運動や食事に気を配り
一年でも長く、元気で自然と交わることができるよう、健康維持を心がけたいものです
比叡山無堂寺伽藍の甍
山行日:2003.11.16、(曇・晴)
所在地:滋賀県大津市

日本仏教の聖地の一つ比叡山
厳しい修行が千年の時空を越え
今も続けられています
(おおり)
所在地:滋賀県彦根市

彦根市の最東に位置する
男鬼地区の風景です
奥に見える山は霊仙山の
西南稜です
この尾根を歩くのは
とても気持のいいものです
※この場所からは別のルートで頂上に行くことになります
八王寺山(標高:381m)
山行日:2003.04.17(晴)
所在地:滋賀県大津市

八王寺山頂上直下にあるお社の、その甍部分
」は、この写真に隠されています
遠くに白く見えるのは琵琶湖の南湖です
お神輿が、里からこの高さまで担ぎ上げられます
岩公園 (写真再掲)
山行日:2002.09.24、(晴)
所在地:岐阜県御嵩町

山一面に大きな岩が露出し、人物と比較するとその大きさに唖然とする。ここには、このような岩が組み合わさって出来た、岩のトンネルもあり、子供はもちろんのこと、大人も童心に還って楽しめるところです。ただし、閉所恐怖症の方や体格の大きすぎる方は、地上の散策道を探勝されることをお薦めします。春はツツジ、秋は紅葉と四季折々に山の表情が変わります。
辛草、お気に入りのコースデス
県名
印の県に「目的地」があります
山葵の山行まっぷ
岐阜
長野
滋賀
みたいな
426版:平成16年8月19日 木曜日
鬼の霍乱
山行に見る さんこちら
無里
山行日:2003.05.12、(晴・曇)
所在地・長野県鬼無里村

水芭蕉の群生で
知られています
甍の拡大写真です
将棋の駒のような形をしているのが
鬼板」と呼ばれます
瓦葺きですと、さしずめ鬼瓦に当たります
何所にでもある日本の風景
日本瓦屋根の鬼瓦です
正確には経の巻き型鬼瓦と
呼ばれています
山呼-リスト
※ご参考までに
このコラムは
管理人のひとり言です
黒や灰色の文字は
編集子のオリジナル
カラー文字は編集子所蔵
資料からの引用です
一緒にいってみたいなこんなとこ
山呼らいぶらり〜
作家:山岡荘八になる
長編小説「徳川家康」
その中に、次のような一説があります
『人の心の奥には、みな御仏と悪鬼がともに棲んでいる。悪鬼ばかりの人もなければ御仏ばかりの人もない。
相手の心の悪鬼と交わってはならぬ
その時は自分も鬼にならねば済まぬ
道理・・・・』

これは、家康の祖母:華陽院が母である於大の方を諭す場面での一説です
1983年に
編集子のメモに記されていました
20年を経た今、改めて見つめています
今回のアルバムからの抜き出しは
「鬼の霍乱」にちなんで
「鬼」にかかわるシーンを
選んでみました、意外とあるものです
今日のことば