【 阿吽の呼吸 (あうんのこきゅう)】
共に一つのことをする時などの相互の微妙な調子や気持
特に、それが一致することにいう

【 阿吽 (あうん)】
・ 最初と最後
   密教では、「阿」を万物の根源、「吽」は一切が帰着する知徳とする
・ 寺院山門の仁王や狛犬などの相、「阿」は口を開き、「吽」は口を閉じる
・ 呼気と吸気
                                    ( 広辞苑 )

私たちが共同で作業をするとき
事前に入念な計画を立て、充分な打ち合わせを行い作業に取りかかります
順調にことが進めばいいのですが
いかんせん違う意志をもつ他人との共同作業
意志の疎通がこわれ、技量の優劣が徐々に現れ
当初の目的を達することができません

自分がもう一人いればいいのに、そんなことを思うのも度々です
しかし、長年コンビを組んでいると
お互いの健康状態や精神状態の微妙な変化が読み取れ
気持が一つになるときがあります
そんなとき、充分な成果が達成できます


世に「名コンビ」、といわれる方々が居られます
お互いを信頼し、理解し、お互いの力を補完し、難局に立ち向かうことができる人・・・・
生涯を通じて、そんな人(相手)に巡り合いたいものです
そのためには、自分を磨くことが第一だと思います

人は感情の生き物です
ちょっとしたはずみで、言葉の行き違いがあったり誤解をまねいたりします
共同作業を行う以前の問題で、解決しておかなければならないことも多々あります


相互の信頼を土台にして、社会は成り立っている
などと、社会人になった頃は思っていたのですが
同僚に足を引っ張られ、上司からは欺かれ、つらい日々の連続です
そんなことをしているうちは「阿吽の呼吸」を経験しようたって無理なこと
自分に自信を持つ、そんなことからはじめよう

20代の頃、こんなことを考えていました
今は、多感な青春時代の思いも何処へやら、明日は何をして時間を過ごそうか・・・・
というような毎日では、いかんともし難し
日野神社 鳥居前 狛犬
山行日:2003.10.18(晴)
所在地:福井県武生市

日野山の山麓にあります
この神社の左側から
登山道は延びています
胡宮神社 鳥居前 狛犬
山行日:2003.11.26(晴)
所在地:滋賀県多賀町

青龍山の山麓にあります
桜と紅葉の名所でもあります
長寿院 楼門の阿吽像
山行日:2004.01.31(晴)
所在地:滋賀県彦根市

写真右上:堅牢地神
   少しだけ口を開いています
写真左上:毘沙門天(表側)
写真下:白狐(裏側)
神宮寺 仁王門の阿吽像
山行日:2004.05.24(晴)
所在地:福井県小浜市

右側が阿形像、左側が吽形像この仁王門から一直線に
参道が延びています
県名
印の県に「目的地」があります
山葵の山行まっぷ
福井
滋賀
みたいな
420版:平成16年6月10日 木曜日
山呼-リスト
※ご参考までに
このコラムは
管理人のひとり言です
黒や灰色の文字は
編集子のオリジナル
カラー文字は編集子所蔵
資料からの引用です
今日のことば
一緒にいってみたいなこんなとこ
阿吽の呼吸
比叡山無動寺 鳥居前 狛犬
山行日:2004.11.16(晴・曇)
所在地:滋賀県大津市

鳥居の前には
狛犬が鎮座しています

この左脇には
比叡山ケーブルの
山上駅があります
登山道は無動寺を経て
坂本に下ります
山行に見る 阿吽の像
均衡の中の不均衡
不釣合いの中のつり合い、など
自然の中には自然の妙によって
景観が形成されています
それがバランスが悪くても
見る者に感動を与えることがあります
しかし、人工物となると
自然の造形ように
不均衡の中にバランスを
見出すのは難しいようです
でも、多くの方が秀作を世に残そうと
創意工夫を重ねて居られます
また、「阿吽像」のように少しだけ
形状を変化させることにより
人々の心を捉えるものがあります
今回は、山行で出合った
「阿吽像」に焦点を当ててみました
山呼らいぶらり〜