【 はしをわたるな 
この言葉でピンとくる人は?
そうです、トンチの一休さんです
まんがの一休さんでお馴染みです
はし」は端と橋を掛け合わせた
日本語ならではの表現です

マンガの場合は、トンチと言うことで
一休さんに軍配が上がっていますが
詭弁」ということで
「ひとこと」いいたい人がいるかもしれません

詭弁 】                                 
@.道理に合わぬ弁論、理を非にいい曲げる弁論、こじつけの議論
A.判断や推理に関する論理的反省に基づいて生ずる、外見上はもっともらしい推論で
  形式上や内容上の虚偽を含み、多くの場合相手をあざむいたり、困らせることになる (広辞苑)

これらをふまえた上で、もう一度一休さんの謎解きを思い返すと
「端を通らずに真中を通ってきました」という解答に頷かずにおられません

夏目漱石は日本の文豪で、知らない方はおられません
この「漱石」と言う語源が、先の【詭弁】から名付けられたのかなと推測いたします
       ※もちろん専門家の方が明快に解説はされているとは思いますが

漱石枕流(そうせきちんりゅう)という言葉があります
晋の孫楚が、「石に枕し流れに漱ぎ(くちすすぎ)」と言うべきところを
「石に漱ぎ流れに枕す」といい誤り
「石に漱ぐ」とは、歯を磨くこと、「流れに枕す」とは、耳を洗うことと強弁した故事から
   こじつけて言い逃れること、負け惜しみの強いこと  ( 広辞苑 )
 と解説されています
夏目漱石はこの言葉のうちの冒頭の部分:「漱石」をペンネームにしたのではないでしょうか

ちなみに、編集子のhpに「石漱(せきそう)」という言葉を使っています
この言葉も先の「漱石枕流」の本来の言葉
すなわち、石に枕し流れに漱ぐから拝借したものです
    自然の中に隠棲して自由な生活をする      ( 広辞苑 )
転じて、「何事にもおごらず、自然体で接し、山野草木を愛し、自由な生活をしたい」
との願望から「石漱」と名付けたしだいです
そのためには、あるがままに、自然のままに、が大切になってきます
ところが、人類が自然に対して行っている行為は、これに逆行するものです
自然との融合:大きな課題です・・・・
「人類の進歩と調和」、1970年に行われた日本万国博覧会の「テーマ」だったと記憶しています
あれから35年、科学的には大きく進歩いたしましたが、果たして調和を伴っていたでしょうか・・・・
目先の欲ばかりが先行して、「心・意」というものを、置き忘れてきたように感ずるのは
編集子だけでしょうか、あそこに・・・・

後世の人たちから、「詭弁」だったと言われないよう、みんなが心にかけていきたいものです
山行に見る 山の吊橋
417版:平成16年5月13日 木曜日
上高地 新村橋
山行日:1995.10.23(晴)
所在地:長野県安曇村

上高地からあるいて約3時間、梓川にかかります
橋の向こうの森を回り込むと、奥穂高の山容が見えます
みたらい渓谷 天駈ける龍の橋(辛草命名)
山行日:2003.11.11(雨)
所在地:奈良県天川村

深山幽谷のみたらい渓谷のハイライトゾーン
そぼふる雨の中を歩きました
紅葉も終わり、冬将軍の訪れも間近です
県名
印の県に「目的地」があります
徳島
長野
奈良
静岡
一休寺境内にて
寸又峡 夢の吊橋
山行日:1996.06.04(晴)
静岡県本川根町

寸又峡温泉が近くにあります、大井川の上流にあたります
水面のターコイズブルーに似た色がとても印象的です
祖谷渓 かずら橋(重文)
山行日:2002.10.08(晴)
所在地:徳島県西祖谷山村、とにかく人が多くて
祖谷渓 奥祖谷かずら橋(男橋)
山行日:2002.10.08(晴)
所在地:徳島県東祖谷山村
川底に降りて見上げてみました
山葵の山行まっぷ
みたいな
山呼-リスト
※ご参考までに
このコラムは
管理人のひとり言です
黒や灰色の文字は
編集子のオリジナル
カラー文字は編集子所蔵
資料からの引用です
今日のことば
はしをわたるな
谷瀬の吊橋
山行日:1996.10.05(曇・晴)
所在地:奈良県十津川村

とにかくなが〜い吊橋です、十津川にかかります
生活道路で、この上をバイクが走ってゆきます
山は
尾根と谷と峰などで形成されています
谷が浅いと
手前の斜面を駆け下り
反対側の斜面に行くことも簡単ですが
谷が深い場合や
渓谷の水量が急や多い場合は
そういうわけには参りません
山仕事や生活で
頻繁に行き来する所には
移動のルート確保のために
橋が渡されます
橋には
木の橋や石の橋、吊橋などがあります
前2者はすでに取り上げました
今回は、一休さんの「はし」にちなんで吊橋を取り上げてみました
数あるうち、比較的名の知れたものを
選びました。※ほとんど再掲写真です
一緒にいってみたいなこんなとこ
山呼らいぶらり〜