【 二の足 (にのあし)】
・二番目の足の意
・進むのをためらうこと、しりごみ
・二の足を踏む:ためらって、どうしようかと、迷う
・太刀の鞘の拵(こしらえ)のうち、鞘尻の方に近い足

【 躊躇う (ためらう)】
・あれこれ迷って決心がつきかねる、躊躇する             ( 広辞苑 )


私たちの日常生活において、ためらいごとは誰にでも少なからずあると思います
先が見えず
これからおこるであろう事象に対応できる能力があれば、そんなことも少ないのでしょうが
自分に自信がない場合とか
理論が先行して、結論を先に導き出し、あきらめたり、避けたりする場合など
事象と向き合うのを回避する行動をとることが、結構あります

では、なぜためらうのでしょう
過去に失敗があったり、未知の領域だったり、他人からの情報におじけづいたり
と、理由は様々です
思いますに、自分を守るため、いわば自衛本能のなせる技ではないでしょうか
自分を災難に逢わせたくない、自分を恥さらしにしたくない、その他、いろいろ・・・・

しかし、これが自分を本当に守ることになるのでしょうか
多少ニュアンスは違いますが
よく、スポーツで「攻撃は最大の防御である」といわれます
されど「耐えて、しのぐ」ということも言われます
これは、表裏一体で
お互いに、競い合う場面では、相手の出方によってその手法も手段も変わってきます
それが「駆け引き」であり、作戦となるのでは・・・・と、おもいます

ところが、これが自分自身に対することに置き換えると、話が変わってくるように思います
「駆け引き」も「作戦」も必要ないからなのです
もし、あるとするならば、他人の目・口・耳などを意識しているからにほかなりません


実績や経験がないからといって
「そのこと」から避けて通ることは、簡単かも知れません、ある意味では懸命な方策かも・・・・
が、それではなにも産まれません、なにも進展しません、なにも解決しません
人として、ここぞと思うときは(くれぐれも、匹夫の勇にはならなうように!)
失敗を恐れず向かい合い、挑戦することが向上心につながり、自信につながります
ひいては、人々の信頼を得ることに繋がり、自分の存在意義を見出すきっかけに・・・・ 
二の足」を踏み出すこと、すなわち実践することが大切なのでは・・・・
編集子の反省を込めて・・・・
三仏寺 奥の院 懸崖造りのお堂にて
山行日:1994.06.11(曇)
所在地:鳥取県三朝町

国宝「投入堂」がある
三仏寺奥の院にいたる道中にあります
崖の上に建つことから
その構造は「懸崖造(けんがいづくり)」です
縁(えん)が外部に相当傾斜しています
高欄(手摺)があると大丈夫なのでしょうが
ご覧の通り、腰が引けています
赤坂山 明王の禿
山行日:2001.04.23(曇・雨)
所在地:滋賀県マキノ町

山容を下から見上げると
「絶景」「自然の妙」
などと感嘆していたのですが
上に上がると
とんでもありません
危険防止の柵があるものの
近寄れません
恐怖感が先に立ち
顔がこわばっています
足元がザレ場なのでくれぐれもご注意を!
美ヶ原高原 王ヶ鼻
山行日:2003.07.22(曇)
所在地:長野県松本市

美ヶ原の突端
カメラの足元は断崖です
怖いもの見たさ
近寄っては見たのですが・・・・
このときは
自分自身よりも
傍で見ている人に
「怖いから離れて!」
て叫ばれてしまいました
石鎚山 三の鎖
これって、垂直に近い壁を登るんです
写真を撮るのが関の山
ましてや登るなんて、とてもとても・・・・
  ↑
ここから
石鎚山 天狗岳
上の写真は、この天辺に近いところから
立っているだけで足が震えてきます
なのにどうして、そこに行く・・・・
石鎚山 弥山
このアングルを撮るのにはちょっとしたスリルが
県名
印の県に「目的地」があります
山葵の山行まっぷ
滋賀
愛媛
鳥取
長野
みたいな
413版:平成16年4月1日 木曜日
山呼-リスト
※ご参考までに
このコラムは
管理人のひとり言です
黒や灰色の文字は
編集子のオリジナル
カラー文字は編集子所蔵
資料からの引用です
今日のことば
一緒にいってみたいなこんなとこ
二 の 足
石鎚山のばやい 写真再掲
山行日:2002.10.16(晴)
所在地:愛媛県西条市
山行をしていますと
時々、肝を冷やすことがあります
断崖の傍に近寄ったり
鎖場や吊橋を渡らなければならない
時だってあります
いわゆる「二の足を踏む」ところです
防衛本能がさせるのでしょうか
しかし「怖いもの見たさ」
それに近づいてしまいます
怖さの程度は人それぞれに
差はありますが「怖いものは怖い」
一般的に危険な所が存在するのも
山野の成立ちからいって
当然のことだと思います
それが、また多くの人をひきつける
「魅力」になっているのでは・・・・
今回は、編集子が「二の足を踏んだ」
山行をご紹介します
山行に見る こわき所
山呼らいぶらり〜