【 二番煎じ(にばん−せんじ) 】
一度煎じたものを、もう一度煎じた薬、または茶
転じて、新味のない二度目のものの称
たきなおし                       ( 広辞苑 )


私は時々、企画書を作成します
何回も作成していますと、以前に出したものとよく似たものがでてくることがあります
すべてではなく、ユニット(一部分)が似ていることが多いのですが
アイデアが枯れるというのでしょうか、そんなときによく似たものが出てくるようです
そこで、今回はこの言葉「二番煎じ」について、日ごろ感じているままに・・・・

私たちは、催し事をする時に、程度の差はあれ、企画をたてます
コンセプトはどうしようかとか、どんな演出をしようか、などと悩みます
新しい企画ですと、それを受ける人は、新鮮な気持で向き合うことができます
しかし、回を重ねると、やること、なすこと、すべてに対して
受ける側は前回と比較し、「前と同じことをしている」と、批評してしまいます
いわゆる、「二番煎じ」だ、と評されます

ただ、伝統行事である場合は
同じことをし続けることに、意義があるわけですから
この批評には、温度差があってしかるべきなのですが
私たちは、いつの間にか「アキ」がきて、「新味」なものを求めだします
そして
それぞれが好き勝手に、批評から批判に移ってまいります
こうなると、主催者側は大いに頭を悩まします
いわゆる「マンネリ」に陥ったのです
それを打ち破るために、みんなが知恵を出すことになります

最近、TVの番組が「つまらない」、という人が多く、50代以降の方からよく耳にします
その人の、リズムやテンポに合わない場合は、どうしても、受け入れられないものです
確かに、制作費の関係や、スポンサーの意向、視聴者のターゲットなどにより
番組の演出や構成が変わってくるのは当然で
営利のために行っている番組はことさらです
その人のためでない以上
「つまらない」という言葉が出てくるのは、当然であるともいえます

昨年、某TV局のプロデューサーが視聴率の不正な操作にかかわったとして
大きな社会問題となりましたが
TVを楽しみにしている人の気持をないがしろにした行為で、残念なことでした
送り側と、受ける側、それぞれの思いが一致する所に
いい企画、いい番組というのが生まれてきます、過去を教訓にし、心いたしたいものです
番煎じ」は何を煎じるのでしょうか
一番最初に頭に思い浮ぶのは
「煎茶」でしょうか
仕上げまでには、色々の工程があり
写真では、その内の二工程分を掲載します
宇治茶園
山行日:2002.05.12(晴)
所在地:京都府宇治市
  この日は、茶道の先生のご案内で
番煎じの原料となる
茶園を見学させていただきました
北岳 山頂越の富士山
山行日:2001.08.16(晴)
所在地:山梨県芦安村

北岳は富士山に次ぐ
わが国における
の高峰です
それだけに
アプローチも長く
山行は
どうしても宿泊になります
県名
印の県に「目的地」があります
山葵の山行まっぷ
滋賀
京都
愛媛
山梨
みたいな
406版:平成16年2月5日 木曜日
山呼-リスト
※ご参考までに
このコラムは
管理人のひとり言です
黒や灰色の文字は
編集子のオリジナル
カラー文字は編集子所蔵
資料からの引用です
今日のことば
横山山麓 春告川(はるちかがわ
山行日:2004.01.12(晴)
所在地:滋賀県長浜市

立春も過ぎ
水の流れも心なしか
春めいてきたような気がします
春の訪れを表現する
格好の風景スナップです
しかし、この写真は
すでに使用済みで再掲です
すなわち
今回の特集の言葉どおり
まさに「番煎じ」です
二束三文、二枚舌、二軍、二束草鞋
二重人格、青二才、二股膏薬
思いつくままあげてみました
「ニ」というのは、ある人にとっては
耳にしたくない文字が並びます
一方
二枚目、ニ物兼備など
歯が浮くような言葉もあります
自己顕示欲の強い人は
一番でないといやでしょうし
他方、控えめな人は
一番では気を使いすぎて
実力が発揮できません
世の中、両者のバランスによって
回っていると言うことも考えられます
今回、ご紹介するスケッチは
控えめかどうかは解かりませんが
」に関係する山行を選んでみました
一緒にいってみたいなこんなとこ
二 番 煎 じ
石鎚山 の鎖
山行日:2002.10.16(晴)
所在地:愛媛県西条市

石鎚山には
鎖場が三箇所あります
その内の「ニの鎖」です
ご覧の通り、鎖の仕様が
一般の鎖の概念から逸脱し
まさに鉄の棒です
これまでの鎖場の経験ですと
三点支持で、鎖を補助的に
使って登るのですが
トライアングルや右の鎖に
見える環の中に足先を入れ
梯子のように登っていくのです
編集子は怖くて
エスケープルートを使いました
北岳 俣(ふたまた)
山行日:2001.08.16(晴)
所在地:山梨県芦安村

登山口から約2時間のところ
二俣というポイントです
ここは
ご覧のような雪渓があり
正面の鞍部(八本歯のコル)
にむかって歩くルートと
右側の山ルートの
出会いのところです
北岳山頂は
写真の右上の岩稜です
山行に見る 番目
山呼らいぶらり〜