339版:平成15年12月16日 火曜日
【 道標・道導 】(みちしるべ)
@道案内。また、その表示物。どうひょう
A比喩的に、ある事の手引きとなるもの
B〔動〕ハンミョウの俗称。みちおしえ
  ハンミョウ:コウチュウ目ハンミョウ科の甲虫の総称。また、その一種    ( 広辞苑 )


最近、車にカーナビをつける人が多くなってきました
今まで、地図(アナログ)で目的地を探していましたが
カーナビ(デジタル)で自動的に、方向(行先:目的地)を指し示してくれます
カーナビの登場で
比較的容易に目的地まで到達することができるのは、非常にありがたいことです
しかし、新製品(技術)導入拒否シンドローム(症候群)に感染中の私めは
操作の仕方というよりも、利用の仕方そのものがわからないので
「目と口と耳があるので大丈夫」と、うそぶいています
道路があるところはそれでいいのでしょうが
こと、山道にいたっては、自分の位置は測定できるのですが、汎用カーナビはまだ使えません
そこで、従前通り、地図が活躍いたします

地図を頼りに山歩きをするのですが
地図がない場合に、大変心強いのが「みちしるべ:道標」です
道に迷って、不安な気持で進んでいくと
「こちら○○」などと、書かれた標識に出会うと、まさに「地獄に仏」のような気持にもなります
こんな、遭難まがいの大げさなことでなく
地図を見ながら、この標識を確認して先に進むということは、大変重要なことです
すなわち、「自分の位置を知る」ことなのですから

よく、地図を持ちながら、方向音痴になり、行き先を見失う人がいます(実は私のこと)
こんな時にも、助かるものです
よく歩かれた道(踏み跡のしっかりした道)ならばいいのですが
訪れる人が少ない所は、踏み跡も道標もありません
普段から、地図を持ち、自分の位置を確認しながら歩けるようにしたいものです
そのようなことからして、リーダーが先頭に立ち
私たち参加者の行き先を、指し示してくださることはすごいことなのだ、と思います


また、最近は中高年の登山ブームで、グループで山行する方が大勢おられます
まるで、旅行社のツアー参加者のような気持で参加されているともいわれます
メンバーの中には、行き先さえ知らないで参加している方も(嘘のような話)いるとか
リーダーは、事前にルートを調査し、万全を期しておられるのですが
自然が相手での事です、何が起こるかわかりません
ミステリー山行ならいざ知らず、事前に案内状には、概要が示されているのですから
ある程度の予備知識は、得ていただくよう、お勧めいたします
それが、山歩きを「10倍楽しくする方法」なのですから・・・・
北アルプス蝶ヶ岳山中
山行日:2003.07.28(曇)
所在地:長野県安曇村
  常念岳から蝶ヶ岳経由で
上高地まで縦走した時に
あった標識の内の一部です
左の写真は、
頭上にある標識で
うつむいて歩いていると
見落としやすいものです
右側の写真は
徳沢におけるもので
広い場所で登山道を見つけるのが大変です
そのためでしょうか
衣裳もこらしてあり
目立つように作られています
左へ行くと上高地6.4km
右に行くと長塀山4.5km
をへて蝶ヶ岳へ
錫杖ヶ岳 柚之木峠
山行日:2003.12.04(晴・曇)
所在地:三重県芸濃町
  峠の標識です
山頂に向かう道は
踏み跡も
はっきりしているのですが
利用する人が少ない
もう一本の道が
光の差す草わらの中に
のびています
地図上にルートが出ており
標識との相互確認により
容易に見つけられました
大台ケ原山中
山行日:2003.10.26(晴)
所在地:奈良県上北山村
  ここは大蛇ーへの分岐です
山上周遊コースの
ほぼ中間に当たります
右方向は平坦なルート
左方向は200mの谷底に下りる
アップダウンコース
体力のない方は引き返し
健脚の方は進みます
まさに、分かれ道です
彦根市山中
山行日:2002.03.02(曇)
所在地:滋賀県彦根市
  この日、麓では雪はありません
知らない道では
道程が非常に長く感じられ
自分のいる所が
わからなくなってしまうことが
ままあります
また、この道であっているのか
とても不安になります
そんな時、こんな明快な標識に出会うとホットいたします
県名
印の県に「目的地」があります
山葵の山行まっぷ
山行に見る 道 標
滋賀
三重
長野
奈良
みたいな
山呼-リスト
※ご参考までに
このコラムは
管理人のひとり言です
黒や灰色の文字は
編集子のオリジナル
カラー文字は編集子所蔵
資料からの引用です
今日のことば
みちしるべ
宮妻渓山中
山行日:2003.09.08(曇/霧)
所在地:三重県宮妻町
  道路は林道です
そこにあるのは
入道ヶ岳登山道入口への
標識です
もし、この標識がなければ
其の場所を通り越してしまい
入口探しに
相当の時間を要する所です
いってみたいなこんなとこ;山行や旅行
私たちが、車を運転して
知らない所へいく時は地図を携帯します
それでいながらも
道を間違えてしまうことがあります
地図の読解力がないのを棚に挙げ
「標識さえしっかりしておれば」
などと、言い訳をしています
ましてや山行で迷うことは
命取り(遭難)になりかねません
人気のある山ですと
標識はしっかりしているのですが
そんな山ばかりとは限りません
普段から、地図を見る力を養いましょう
そんなわけで
今回は山行でお目にかかる
道標にスポットを当ててみました
山呼らいぶらり〜