今日のことば
ガス・霧・山霧・雲
山行をする時は
晴天の日ばかりとは限りません
雲あり、霧あり、雨あり、です

山で出会った霧のことを
「ガス」と呼ばれます

2003年の夏は
気象条件があまりよくなく
私の山行には
ガスがまとわりついていました

秋は空が高く
雲が気になる季節です
今回は、霧にちなんだ
山行のスナップをご紹介します
一緒にいってみたいなこんなとこ
330版:平成15年10月14日 火曜日
ガスにまかれる
雲とは山のけむりなのでしょうか
富士山の雲海
山行日:2001.08.17
所在地:山梨県芦安村

北岳山荘から撮影
朝04:45
この姿は
晴れていないと見られない
雲海:山の中腹に漂います
感激の景観でした
県名
印の県に「目的地」があります
山梨
岐阜
長野
【 霧 】
・ 地表や水面の近くで水蒸気が凝結して、無数の微小な水滴となり、浮遊している現象
  秋のものを「霧」、春のものを「霞(かすみ)」という
・ 微小な水滴を空気中に細かく散るように飛ばしたもの「−を吹く」
                                 (新辞林:三省堂)



  「霧」は、三季に通じますが、10月になって殊に深くなります
「雲海」などもその一種で
地表の温度と空気中の温度差が大きいと発生します
特に、風のない晴れた朝の冷え込みが厳しい時は、山の中腹で発生し
気温の上昇と共に消えてゆきます
専門家の言葉を借りると
『 穏やかな晴天をもたらす気象条件の朝、放射冷却現象によって、
  内陸部に小さな地形性の寒冷高気圧ができ、地上の熱が冷やされ
  霧が発生するものです』
というふうになります
10月にはいると、各地の山間部で見られ
季節の到来の現象として、ニュースでも報じられます

よく私がこのhpで
「山がガスっていた」とか、「ガスが出てきた」などと使います
それは、海や山などに出る濃い霧のことです
山で霧に視界が閉ざされること(下から見れば雲の中にいる)を、『ガスにまかれる
などとも表現します
山霧、霧、濃霧のことを「ガス」といい、実は俗語であり、英語ではありません
(英語のgasは気体、毒ガス、天然ガス等のこと)
山葵の山行まっぷ
hpなどで調べれば解かることなのですが
自分の確認のためにまとめてみました
以下に、気象庁や気象協会等が出している、霧等に関する「用語の解説」をまとめてみました
ご参考までに・・・・


きり 【霧】
地表付近で水蒸気が凝結し、無数の小さな水滴(微小な浮遊水滴)となって宙に浮かんでいるもので、視程が 1km未満のもの。霧は地上に発生した雲

のうむ【濃霧】
視程が陸上でおよそ100m、海上で500m以下の霧。

もや【靄】
地表付近で水蒸気が大きくなり、無数の小さな水滴(微小な浮遊水滴や湿った微粒子)となって宙に浮かんでいるもので、視程が 1km以上、10km未満となっている状態

かすみ【霞】
「霧」で春に発生するものをいう
気象観測において定義がされていないので用いない

こうさ【黄砂】
主として大陸の黄土地帯で吹き上げられた多量の砂じんが空中を浮遊して流され徐々に降下する現象。春には、西日本を中心にたびたび黄砂現象があらわれる

くも【雲】
大気中の水蒸気が凝結し、小さな水滴や氷の結晶(氷晶)に成長して(これを雲粒と呼びます)、視界を遮るほどに集まり、空中に浮かんでいるもの
この現象が地表近くで発生したものを霧と呼びます。また、雨や雪は、この雲粒が結合して大きくなり、落下したものです


あめ【雨】
水滴が大きくなって、空中に浮かんでいられなくなったものが「雨」

きりさめ【霧雨】
霧のように細かい雨のこと。大気中の水蒸気が凝結し、小さな水滴や氷の結晶(氷晶)に成長して(これを雲粒と呼びます)、視界を遮るほどに集まり、空中に浮かんでいるもの
歳時記には
       朝霧、 夕霧、 夜霧、 山霧、 野霧、 霧襖
                                  などがあります
鬼岩公園は
白いベールに包まれて

山行日:1990.10.14
所在地:岐阜県御嵩町

登山口は晴れていたのに
あたりは白く覆われている
下から見れば
私は雲の中
奥穂高岳の場合
山行日:1986.08.14
所在地:長野県安曇村

初めての北アルプスでした
後で知ったのですが
登山ルートは
きつい岳沢ルートでした
アルプスとはなんときつい所か
と実感した山行だったような
記憶があります
あいにくのガス
ご来光は見られませんでした
美ヶ原−ガス魔の侵略
山行日:2003.07.22
所在地:長野県松本市

先ほどまでは
緑一杯の草原だったのに
振り返ったらこのありさま
みるみるガスが辺りを
侵略してまいいります
常念岳山頂は霧の中
山行日:2003.07.26
所在地:長野県穂高村

この日はガスが体にまとわりついていました
このときの視界は100m程
穂高連峰の雄姿は残念ながらお預けとなりました
山呼-リスト
※ご参考までに
このコラムは
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カラー文字は編集子所蔵
資料からの引用です
みたいな
山呼らいぶらり〜