今日のことば
みたいな
308版:平成15年5月13日 火曜日
山 呼 萬 歳 聲
いってみたいなこんなとこ:山行や旅行
今日の言葉は、このホームページのタイトルを名付けたいわれをご紹介いたします。


【山呼萬歳聲】
(やまはよぶ ばんぜいのこえ)
  “昔、漢の武帝が崇山に登り、山の神を祭り、国家の鎮護を祈念すると、臣民一同が「万歳」と叫びました。それがあたりにこだまして、あたかも全山が「万歳」と叫んでいるようだった”、という故事によります。
  「万歳」のことを、「山呼(さんこ)」というのも、ここからきています。また、その「万歳」がこだまして、「万歳万歳万々歳」と三度聞こえた、ということで、「三呼」ともいわれます。


  野に、山に、花が咲き、若葉が萌えだしますと、私たちは心わきたち、気力がみなぎってまいります。冬の間、家に閉じこもっていた人たちや生き物が、一斉に動きを活発にいたします。高き所にいくと、そこに至った苦しみから開放され、雄大な景観や、充実感、達成感に、わが身とわが心を大自然にゆだねる「素直な気持」から、「万歳」と叫びたくなります。声に出なくても(恥ずかしくて)、心のうちで叫んでしまいます。そんな気持を味わいたくて、そんな自分を取り戻したくて、私は山野に身を委ねます。
  そんな、私の山にかかわる気持を知っているかのように、ある「寺院」の方丈の間の床の間に掛けてありましたのが、この【山呼萬歳聲】だったのです。その「万歳」の声がこだまする状態が、私には『山の声=やまびこ』に思え、『山聲(やまびこ)』とルビをうち、名付けたしだいです。もちろん国語的には(やまびこ)とは読めませんが、これもロマンチストの「山葵友の世界」と、笑いで、聞き流してください。

山野では、中高年の登山ブームで、かつてない賑わいが続いています。マナーを守って、気持のいいアウトドアをご一緒に愉しみましょう。
漢 書
苦労の末
山頂に辿り着き
自分より上には
何もない・・・・・・
と、感じたとき
つい、気持ちが
晴れ晴れします
そして
「万歳、ばんざい
バンザイ、・・・・」
恥ずかしくて
声にはなりませんが
無意識の内に
両手を上げてしまいます
無事に、登れて
良かったな〜・・・・・
自分が誇らしげに
見える一瞬です
雨乞岳:東雨乞岳ピークから;雨乞岳を背に万歳
(滋賀県神崎郡永源寺町)
2003.05.03:晴
一万尺の乾杯;御嶽山頂:三の池を眼下に
(長野県木曽郡三岳村)
1992.07.26:晴
至仏山(尾瀬):山頂にて;万歳
(群馬県利根郡片品村)
1999.09.09:晴
滋賀
長野
群馬
山 聲
山葵の山行まっぷ
印の県に「目的地」があります
県名
山呼-リスト
※ご参考までに
このコラムは
管理人のひとり言です
黒や灰色の文字は
編集子のオリジナル
カラー文字は編集子所蔵
資料からの引用です
山呼らいぶらり〜
あなたは、なぜ、山に行くの・・・・

若い時は、体力にまかせて、ただ無心に山を歩くだけ・・・・
山のグループに入れてもらって、しゃべりながら歩くのも、又楽しいものと再発見・・・・
でも、体力がなくなって、みんなに迷惑をかけるようになって・・・・
又、少人数に逆戻り・・・・
時間をかけないと歩けなくなって・・・・
の〜んびり・・・・

すると
いままで、見えなかったものが見えてくる・・・・、これ不思議・・・・

花を愛で
風景に感動し
自然の驚異に驚愕し
いつのまにか
鳥のさえずりに耳を傾け
花とたわむれ、樹木と語り合う
そんなスタイルへと変ってきました・・・・

山はいい、他人に優しくなれるから・・・・
山はいい、自分に素直になれるから・・・・
山はいい、そんな自分をスキだと思えるから・・・・
山はいい、そんな自分に会えることができるから・・・・

だから、わたしは、また、山に行く・・・・

                                 2009.05.22、山葵友