今回は“下戸”について、「らいぶらり〜」の引出しをひらいてみました
【下戸について】

・ 下戸の肴荒らし(ことわざ):下戸は酒を飲まないので、よく肴を食い荒らす【○】
・ 世の中に下戸の建てたる蔵もなし(井原西鶴『世間胸算用』)
  :下戸は酒を飲まないから金がたまりそうなものだが、そうかといって金を
   貯めて蔵を建てたという話も聞かない【○:辛草が証明済み】
・ 世の中に下戸と化け物は無い(ことわざ):本当に酒を飲めないものはいない【?】


下戸VS上戸
・ 酔い覚めの水下戸知らず(ことわざ):酔い覚めの水は甘露の味(ことわざ)
・ 下戸の甘好き(ことわざ):肴はあぶったイカがいい(八代亜紀『舟歌』)
                  肴は味噌で事足りなむ(吉田兼好『徒然草』)


上戸の語源】
「漏斗(ろうと)」に液体を流し込むと、上から下へとスムースに落ちていくが
その様が酒に強い人や酒呑みといった「上戸」の呑みっぷりに似ていることから
漏斗が上戸と呼ばれるようになった、
らしい・・・・

  難しいことはわかりませんが、アルコールの匂いを嗅ぐだけで、肝臓が敏感に反応し
吐き気や頭痛を引き起こすという人がいる。酒の粕汁や奈良漬を食べただけでも
とか、酒屋の前を通っただけでも気分が悪くなる人がいる
挙句の果ては、酒屋のお嬢さんと養子縁組の話があった男性が
かくなる理由で断った、という嘘のような話まである
「酒屋の門に三年立てども飲まぬ酒に酔うた例なし」や
前出の「下戸と化け物はない」ということわざがあるが、どうもそうでないらしい・・・・・・
というのも、お笑いになると思いますが、かく申す編集子も
「酒の粕や奈良漬、飲まぬ酒に酔う」の類いなのであります
  社会人になってからこのかた、仕事の上で「酒の席」というのは少なからずあり
当初は『俺の酒が飲めないのか』とか『人を知るには酒が一番:だから呑め』
といわれて閉口したことがあります
道交法が改正され、酒気帯び運転や、酒を飲ませたものにも罰則が課せられることになり
下戸にとっては、酒を断っても失礼にならない、ありがたい時代になりました
『嫌煙権』が叫ばれるようになってから久しいですが
最近、『嫌酒権』にも市民権を、と望む人も結構いらっしゃる、とか、いないとか・・・・・

お酒の好きな皆さ〜ん、どうか下戸にいたわりのこころを
お酒を無理強いしないでくださいネ・・・・・
岐阜
県名
印の県に「目的地」があります
滋賀
横山岳(滋賀県伊香郡木之本町)にも
五銚子の滝というのがありますのです。
こちらは、呼称のごとく5本の銚子があ
り、酒豪の方にもうってつけです。
今日のことば
303版:平成15年4月8日 火曜日
上戸・下戸
いってみたいなこんなとこ:山行や旅
上戸:酒に強い人や酒飲みの人をさしていう
下戸:酒に弱い人をさしていう
銚子の滝(岐阜県大野郡丹生川村)
  飛騨高山から平湯温泉に向かう街道の平湯峠近くにあります。(右写真)
御覧頂いたらおわかりのように、お酒を注ぐ「お銚子」に似ているではありませんか。自然が織り成す“妙”とでも申しましょうか、ついゴザを広げて、という気分にもなりたいと思うのが人情でございます。
上戸の方にはなんとも魅力的なところだともおもいます。山の空気という、おいしい「お肴」の用意もされていますので、是非共、お立ち寄りくださいませです。
この近くには、皆様よくご存知の飛騨鍾乳洞や、乗鞍スカイライン(2003年から
マイカー規制あり)があります。
銚子
げ   こ
じ ょ う ご
銚子ヶ口(標高;1077m)
滋賀県神崎郡永源寺町
鈴鹿山系が素晴らしい眺望で目の前に展開します
酒
山葵の山行まっぷ
飛騨 銚子の滝
みたいな
上戸の方にはこたえられない山行スポットをご紹介いたします
お酒はぬるめの
    燗がいい
・・・・♪
山呼-リスト
※ご参考までに
このコラムは
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カラー文字は編集子所蔵
資料からの引用です
山呼らいぶらり〜