歳時記-奈良北部
歩ッ歩ッ歩:山もゆる、一歩一歩の山あるき
さいだいじ-おおちゃもりしき 概要 西大寺の大茶盛式は、鎌倉時代の延応元年(1239)に寺を復興した僧侶の叡尊が、万民豊楽を祈願し、当時貴重だったお茶を大勢の人びとにふるまったのが始まりと伝わっています。西大寺では、戒律によって酒を飲まないので、「酒盛り」に代わって「茶盛」と称されます。「初釜大茶盛式」は、毎年1月15日に行われ、進行役の僧侶が訪れた人たちに大茶盛の由来について説明したあと、驚くほどの大きな道具を使って点てた抹茶をふるまわれます。口径:一尺二寸(約36cm)、高さ:七寸(約21cm)、重さ:約5kgの大茶椀で、回りの人に助けられながらお茶を飲む様子はとてもほほえましく和やかな雰囲気です。写真撮影は許可されます。
西大寺-大茶盛式
地  域 26:奈良/南西C
Mapion 奈良県奈良市西大寺
山行日 2014.01.15、(晴)
大茶盛の式法をはじめられた叡尊の肖像画
台子飾り、全てが特大サイズです、奥の和尚さんは大茶盛式の進行役
床のしつらえ、クリスマスツリーではありません、昔の式法のなごりだそうです
次席のための炭点前の途中
大茶盛式だけに出される特別な御用菓子:金銭菓、「開基勝寶」と銘がはいっています
風炉のカワラケがのぞいています
茶を飲み終えてみなさんの顔はなごやかです、道具立を拝見
台子の上の茶器飾り、茶碗に比して棗のおおきなこと・・・・
点てられた茶を半東が正客に出す、一碗で五客が回し飲みをすることになります
大きな茶筅で茶を点てます
茶筅通しをし、茶を茶杓で茶碗にすくい入れ、柄杓で茶碗にお湯を注ぎ入れます
菓子器、菓子のそばにおかれた懐紙の上に菓子を膝前に取り置き、菓子器を次客に送ります
大茶盛式は、初釜と春、秋に開かれますが、
団体で申し込めばいつでも体験出来るそうです
みんなで共に味わう独特のお茶会は、西大寺の風物詩です
一人では持てないほどの重さ、あちこちで携帯電話のカメラでバシャバシャとにぎやかなこと・・・・
周りの人が手助けをして・・・・
和服の人の数でその年の景気が押しはかられるとか、この日はちらほら・・・・
会記(パンフレット)
茶碗のアップ
皆具と水指
六客さんに出された点て出しの茶
まずは風呂敷のような大きな帛紗で茶器を清めます
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