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門紀行:厳島神社大鳥居
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大願寺多宝塔からの大鳥居
干潮時の大鳥居、人物比較するとその威容に圧倒されます
「大鳥居」は国指定重要文化財で、平安末期から数えて現在のものは8代目とされています。何度も倒壊、修理を経て現在に至っています。主柱は樹齢500〜600年のクスノキの自然木で作られており、根元は海底に埋められているわけではなく、松材の杭を打って地盤を強化し島木は空洞で重量を増やすために小石が詰められています。奈良の大仏とほぼ同じ高さの16.8mもあり、重量は約60tもあるそうです。現在のものも建立からすでに120年以上経っており、すでに立替の時期なのですが巨木の調達の目処が立たずそのままになっているそうです。
笠木屋根は檜皮葺、笠木・島木の木部は丹塗り、主柱の前後に袖柱を建て、上下を貫でつなぐ両部(りょうぶ)鳥居の形式です。扁額は、「神社側」には「伊都岐島神社」と、「海側」は「厳島神社」と書かれています。
船上からの大鳥居
干潮途中の大鳥居
宮島口からの船上からの大鳥居望遠
平舞台:国宝・平安時代
標   題 厳島神社大鳥居
山 行 日 2011年(平成23年)04月22日、(雨)
Mapion 広島県宮島町
間 口 一間一戸
特 徴 両部鳥居(権現鳥居)
リ ン ク 社探訪:宮島-厳島神社
概   要 概要 厳島神社は、厳島(宮島)にある神社で、日本全国に約500社ある厳島神社の総本社とされています。主祭神は、市杵島姫命(神仏習合時代に弁財天と習合し、日本三弁天(江の島の江島神社、竹生島の都久夫須麻神社、宮島の厳島神社)の一つとされています)、田心姫命、湍津姫命の三女神です。社殿の創建は推古元年(593)で、仁安3年(1168)に平清盛が現在の規模に造営。平成8年(1996)にユネスコの世界文化遺産に登録されています。厳島神社は平家の守り神であったことから、平家一門の隆盛とともに神社も盛えました。平家滅亡後も、源氏をはじめとして時の権力者の崇敬を受けました。宮島は、昔から神の島として崇められていたので社殿を海水のさしひきする所に建てられたといわれています。
海中に両部鳥居の朱の大鳥居があります。自然木を用いており、根元が太く、潮が引けば歩いて行くことができ、その威容に圧倒されます。
東回廊から大鳥居
正面
神社側扁額「伊都岐島神社」