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門紀行:清見寺東門
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左側面
左背面
背面額縁
扁額「関」
正面
庫裏二階「潮音閣」からの俯瞰
左正面
正面、階段下から
山門遠景、左は鉄道簡易踏切
標   題 清見寺東門
山 行 日 2015年(平成27年)02月13日、(晴)
Mapion 静岡県静岡市清水区
間 口 一間一戸
特 徴 高麗門
リ ン ク 社寺探訪:巨鼇山清見寺
概   要 約1300年前の天武天皇朝の頃、この地に清見関(きよみがせき)と呼ばれる関所が設けられ、その傍らに関所の鎮護として仏堂が建立されたことが、清見寺の始めと伝えられています。室町幕府を開いた足利尊氏は、深く清見寺を崇敬し、江戸時代には、徳川家康が今川家の人質として駿府に滞在した幼少時代に、当時の清見寺住職より教育を受けたと言われています。お寺の奥には、国の名勝に指定された庭園があり、本堂の左手には、五百羅漢石像が並んでいます。
東門は、庫裏と鐘楼の隙間を通る位置にあり、勝手口のような位置づけです。鉄道の簡易踏切を渡り、階段で一気に境内へ登ります。裏口といえども高麗門という形で、少しも格が落ちていない立派な佇まいです。門上には扁額「関」が掲げられ、修行僧たちがこの門から下化衆生(真理を見ずに迷い人に教化し救済すること)への道を歩まれるとされています。禅門の「雲門の関」からきているものですが、俗人である編集子にはさっぱり意味が解りません。この地に関所があったことに関連付けてみると、関所を通る「迷い人」に導きを与えていたのでしょうか。
この門は、切妻造り桟瓦葺。両側築地塀内片側潜り戸付。