橋紀行:瀬田川洗堰
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標   題 瀬田川洗堰
山 行 日 2008年(平成23年)12月18日(曇)
地  域 25s:瀬田/南西C
Mapion 滋賀県大津市南郷
撮影場所 国道
リ ン ク 山悠々:立木山/袴腰山
概   要 瀬田川洗堰は、南郷地先に建設された可動堰です。明治に作られた旧洗堰は、「南郷洗堰」と呼ばれます。橋上道路となっており、車道、歩道(片側のみ)です。琵琶湖から流出する天然河川は瀬田川だけで、このため湖の周辺では水害を繰り返してきましたが、1896年の大水害を契機に、1904年に南郷洗堰(なんごうあらいぜき、旧洗堰)が建設され、琵琶湖の水位がようやく人工的に調節されることになりました。また利水の面では、1890年に琵琶湖疎水(第1疎水)、1912年に第2琵琶湖疎水が完成し、京都市に飲料水を供給するとともに、舟運、発電に利用されるようになりました。このように、琵琶湖から流れ出る唯一の天然河川である瀬田川の水を堰き止め、利水および治水に供する目的で運用されています。昭和36年(1961年)に完成した瀬田川洗堰により、旧洗堰は役割を終え、現在はレンガ造りの姿が両岸部のみ保存されています。東岸にある「水のめぐみ館アクア琵琶」では、往時の南郷洗堰の構造や役割を紹介しています。さらに上流には、紫式部ゆかりの石山寺などの史跡があります。
下流パノラマ
左岸から堰部