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かやぶきやね 概要 茅葺(萱葺とも)とは、茅(かや、萱。ススキやチガヤなどを指す)を材料にして葺く家屋の屋根の構造の一つで、茅葺き屋根、茅葺屋根とも呼ばれます。用いる材料により藁葺(わらぶき)・草葺(くさぶき)と呼び区別する場合もあります。英国やドイツなど、世界で広く見られ、日本独特なものではありません。現在は、材料の確保、技術者の不足、費用の負担増などなど、伝統文化を伝承する分野における共通の課題が控えています。
茅葺屋根
地  域 26n:中/北西W
Mapion 京都府南丹市美山町
山行日 2019.05.17、(晴)
茅葺は世界各地でもっとも原初的な屋根とされ、日本でも縄文時代には茅を用いた屋根だけの住居が作られていたと考えられています。奈良時代以降の場合は、板葺や樹皮葺であった可能性が検討されますが、弥生時代以前の遺跡(登呂遺跡など)で復元される竪穴式住居などの屋根は通常茅葺とされます。
基本的に、雨漏りを防止するために急勾配の屋根にしますが、使用する植物の茎などが太いと隙間が大きくなり雨漏りがしやすいため、より急勾配が要求されます。通気性・断熱性に優れ、雨音が小さいなどの長所を持ちますが、寿命が短く(ススキやヨシで葺いた場合は使い方によるが、20年〜30年ほど)・近隣で火災が生じた場合に容易に類焼してしまうほか、台風などの強風で簡単に吹き飛ばされるといった短所を併せ持ちます。
屋根の形状は、切妻屋根、寄せ棟屋根、入母屋屋根が主に採用されています。棟の押えとして、竹簀(たけす)巻き、置き千木、笄(こうがい)棟、芝棟などがあります。
場所や使用状態にもよりますが、ススキの茅葺の場合、15-20年程度で屋根全体を葺き替えることが多いようです。ただし、棟付近は傷みが激しいので定期的な補修が必要です。ススキの茅葺であっても棟にだけは耐久性の向上を目的としてヨシを用いることも多い。全てヨシ吹きの場合40年以上の耐久性があるようです。
茅葺の建物が集中してある現存集落は、白川郷・五箇山の合掌造り集落、福島県の大内宿、かやぶきの里・北村、そのほか各地に重要文化財指定の住宅が多数あります。   (Wikipediaより)
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屋根表情のいろいろ
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