やまむろしつげん ルート ----
山室湿原-8月
地  域 25n:長浜/南東C 概要 伊吹山山麓近くにある湿原です。大きくはありませんがトキソウやサギソウなどが咲き、ハッチョウトンボが棲息していることでも知られます。平地に近く、小さな湿原ですが、開発行為により多くの自然環境が壊されている中で、地域住民や行政などが一体となって守って居られます。特に、地元の小学校では、自然保護活動を活発に行われています。主要道路から農業用道路に入り、約500mほど手前の道路脇に駐車。もちろん近接できるのですが、気持ちだけでも環境保護にと、かなり手前から歩いて湿原に向かいます。湿原は小規模な木道が敷設され、足元を特別な養生無しで周回できます。15分ほどで全体を観察できるのですが、訪問者もあまり多くありませんので、山間の風や湿原の佇まいを、独り占めにして観察することが出来ます。今回は、ハッチョウトンボをターゲットにした訪問です。登山口からは、北に伊吹山、東に霊仙山が望めます。
Mapion 滋賀県米原市(山東)
標  高 --
距  離 --
体力度 Θ
山行日 2006.08.08、(晴)
形  態 日帰り、1名
時  間 所要--/歩行--
アクセス 自家用車、00:30
備  考 --
クモ(名称不明:調査中)
キイトトンボ
ミヤマアカネ
翅(はね)の縁紋の中ほどから内側にかけて幅広い褐色帯がある中型のアカトンボ
ハッチョウトンボは、日本でもっとも小さいトンボだとされています
その大きさは
はねの長さは15mm、体長20mmほどの小さなトンボです
雄は成熟すると写真のように、鮮やかな赤色になりますが、雌は麦藁色で、あまりめだちません。6月頃からめだち始め、8月には少なくなるそうです。湿原特有のトンボです
ハッチョウトンボ(オス)
羽根が伸びきっていません
羽化したばかりなのでしょうか
サギソウ

ラン科
夏 湿地に生え、地中に
球根を作る多年草です
正面に伊吹山を仰ぎ見る
右新幹線(手前に米原)
湿原入り口の表示板
シオカラトンボ
滋賀県での生息域は極めて広く、個体数も多い。成熟成虫は、平地から山地にの池沼や湿地など、広範な止水環境で観察される
ヒツジグサ
湿原中の池などの水位の安定した、貧栄養の水質の池に生育する多年草。水底の泥中に太い茎があり、先端から葉が束生する
浮葉と沈水葉を持っていて、冬の間は浮葉は枯れて沈水葉のみとなります。花は6月頃から咲き始め、秋まで続いて花期が長い
花は数日間開閉を繰り返し、未(ひつじ)の刻(午後1〜3時)に開くのでこの名が付いたそうです。
サギソウが
ちらほらと咲いています
群生には程遠い数です
米原市山室にある東西90m、南北170m、周り500m、面積1.5haの中間谷湿原。地質調査によると、形成されたのは2万年以上前と推定され、貴重な生物が生息しています。小さな湿原ですが、標高130m〜150mにあって南北にかなりの高低差があるため、大きく5つの湿原区に分かれ、県内ではここにしかないシロバナミミカキグサをはじめ、希少種であるサクラバハンノキ、スイラン、ミヤマウメモドキなど、それぞれ特徴のある植物が分布しています。また、ネブトクワガタ、ミドリシジミ、ジャコウアゲハ、ハッチョウトンボなども生息しています。 平地に近く、観察に便利な湿原ですが、保護に努めたい大切な湿原です。                          (米原市教育委員会)
湿原入り口:木道に沿って歩きます
山聲-TOP
山悠遊-滋賀伊吹
歩ッ歩ッ歩:山もゆる、一歩一歩の山あるき