やまむろしつげん ルート ----
山室湿原-7月
地  域 25n:長浜/南東C 概要 伊吹山山麓近くにある湿原です。大きくはありませんがトキソウやサギソウなどが咲き、ハッチョウトンボが棲息していることでも知られます。平地に近く、小さな湿原ですが、開発行為により多くの自然環境が壊されている中で、地域住民や行政などが一体となって守って居られます。特に、地元の小学校では、自然保護活動を活発に行われています。主要道路から農業用道路に入り、約500mほど手前の道路脇に駐車。もちろん近接できるのですが、気持ちだけでも環境保護にと、かなり手前から歩いて湿原に向かいます。湿原は小規模な木道が敷設され、足元を特別な養生無しで周回できます。15分ほどで全体を観察できるのですが、訪問者もあまり多くありませんので、山間の風や湿原の佇まいを、独り占めにして観察することが出来ます。今回は、ハッチョウトンボをターゲットにした訪問です。登山口からは、北に伊吹山、東に霊仙山が望めます。
Mapion 滋賀県米原市(山東)
標  高 --
距  離 --
体力度 Θ
山行日 2006.07.06、(曇)
形  態 日帰り、2名
時  間 所要--/歩行--
アクセス 自家用車、00:30
備  考 --
正面に伊吹山を仰ぎ見る
右新幹線(手前に米原)
中央の谷合に湿原があります
ニガナ
葉や茎に苦味のある
白い乳液を含む為
ニガナ(苦菜)の名がある
日本全国の土手や田の畦
山裾で晩春から初夏にかけ普通に見られ
タンポポと同じ
キク科の花です
トキソウの成れの果て?
のように見えますが・・・・
可憐に咲いていた花が
その寿命を終え
下に落ちずに
穂に引っかかったまんま

これがトキソウだとすると
開花期は
4月中〜6月中だそうです
モウセンゴケ
葉は食虫植物です
ハッチョウトンボが飛ぶ夏の頃
10cm以上に茎が
スルスル伸びて
怖い葉からは想像できない
米粒くらいの
白いきれいな花が咲きます
ミカヅキグサ
関東地方より北の高層湿原に成育する多年草ですが、中部・近畿・中国・九州の
湿原にも分布していて
こちらは氷河時代に
分布したものの生き残りと考えられています
カキラン
柿の花のような色
だからでしょうか・・・・
別名:スズラン
と呼ばれるそうです
つぼみが鈴に似ている
ことによるものだとか

調査中
羽根の両端が
黒いのが気になります
シオカラトンボ
滋賀県での生息域は極めて広く、個体数も多い。成熟成虫は、平地から山地にの池沼や湿地など、広範な止水環境で観察される
コオニヤンマ
滋賀県ではサナエトンボ科の流水性種中では最も分布が広く、個体数も多い最優占種
ハッチョウトンボは日本でもっとも小さいトンボだとされています
その大きさは
はねの長さは15mm、体長20mmほどの小さなトンボです
雄は、成熟すると写真のように鮮やかな赤色になりますが
雌は、麦藁色であまりめだちません
6月頃からめだち始め、8月には少なくなるそうです
湿原特有のトンボです
←♀
ハッチョウトンボ
♂→
山聲-TOP
木道に沿って歩きます
山悠遊-滋賀伊吹
歩ッ歩ッ歩:山もゆる、一歩一歩の山あるき
湿原入り口の表示板
米原市山室にある東西90m、南北170m、周り500m、面積1.5haの中間谷湿原。地質調査によると、形成されたのは2万年以上前と推定され、貴重な生物が生息しています。小さな湿原ですが、標高130m〜150mにあって南北にかなりの高低差があるため、大きく5つの湿原区に分かれ、県内ではここにしかないシロバナミミカキグサをはじめ、希少種であるサクラバハンノキ、スイラン、ミヤマウメモドキなど、それぞれ特徴のある植物が分布しています。また、ネブトクワガタ、ミドリシジミ、ジャコウアゲハ、ハッチョウトンボなども生息しています。 平地に近く、観察に便利な湿原ですが、保護に努めたい大切な湿原です。                          (米原市教育委員会)