小堀遠州作庭と伝わる大刈込庭園。庭園の中では岡山県の国指定名勝『
頼久寺庭園』にも勝るとも劣らない刈込の造形です。背後の2段の刈込は海の大波小波を、そして中央にある有機的な形をした刈込は“七福神”が宝船(蓬莱船)に乗っている姿を表現。白砂による大海を宝船を進む様が描かれています。6月にはピンク色に染まるサツキ庭園が楽しめる時期ですが、花が終わった後の整った刈込の姿や、秋には背後の山からのモミジの紅葉と緑色の刈込のコントラストが楽しめ、そして冬は刈込に沿って積雪がする姿は趣が変わります。
この主庭を眺める書院の背後には茶室「松濤庵」があり、そちらからも別の枯山水庭園が楽しめたり、前庭には現代に作庭された「回遊式琵琶湖庭園」や「心池庭」という石庭があります。
早朝の人出が少ない時間帯の観賞がお薦めです。
寛文10年(1670)、当地の地頭である信長の甥:織田正信が大池寺の開基となり、多くの寄進を行って仏殿、庫裡が完成しました。こうしたことから大池寺の寺紋は織田木瓜となっています。またこの時、後水尾天皇や仙台藩第5代藩主:伊達吉村の父伊達宗房なども寄進を行っています。近代に入り、長らく住持が不在の時期があったため、庫裏が崩壊するなどしていましたが、昭和12年(1937)に龍巌月泉が住持となって復興に当たりました。当寺の周囲は、行基が作ったという池を中心とした名坂大池寺自然公園があります。