門紀行:永平寺 三門
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この聯の意味は、永平寺を一個の家庭としたならば
ここは出家修行の道場であるから求道心(ぐどうしん)の在る人のみ自由に出入りが可能である
と入門の第一関を提起しているそうです。
右聯:家庭厳峻不容陸老従真門入
   (かていげんしゅん
    りくろうのしんもんよりいるをゆるさず)
左聯:鎖鑰放閑遮莫善財進一歩来
   (さやくほうかん、さもあらばあれ
    ぜんざいのいっぽをすすめくるに)
開山(ごかいさん)道元禅師が入越と共に「大仏寺」という寺号を「永平寺」に改称され、
さらに山号を吉祥山と命名なされ、めでたい山であると感得されたものだそうです
諸仏如来大功徳(しょぶつにょらいだいくどく)
諸吉祥中最無上(しょきちじょうちゅうさいむじょう)
諸仏倶来入此処(しょぶつともにきたってこのところにいる)
是故此地最吉祥(このゆえにこのちさいきちじょう
高祖大師が宝治2年(1248)11月1日に「傘松峰(さんしょうほう)」を「吉祥山(きちじょうざん)」に
改めた折りの法語です
天井扁額「吉祥の額」
西方守護神:広目天
南方守護神:増長天
東方守護神:持国天
北方守護神:多聞天
階段
一層門内
背面軒先
軒先
塀越の三門の二層部分
三門正面境内には参拝者の進入は禁じられています
左側面
標   題 永平寺 三門
山 行 日 2012年09.月20日、(曇)
Mapion 福井県永平寺町
間 口 五間三戸
特 徴 二重門
リ ン ク 山悠遊:永平寺120920
概   要 曹洞宗大本山の寺院。山号を吉祥山と称する。開山は道元、本尊は釈迦如来・弥勒仏・阿弥陀如来の三世仏です。總持寺と並んで日本曹洞宗の中心寺院(大本山)です。室町時代には天皇から「曹洞宗第1道場」の勅額を贈られ、日本の禅修行の場として歴史を刻んできました。33万平方メートルにも及ぶ広大な敷地には、山門・仏殿・法堂・僧堂・大庫院・浴室・東司などの 修行の中心となる「七堂伽藍」 など、70余棟の建物が、樹齢600年を越える老杉の巨木に囲まれながら 静かにたたずんでいます。
この三門は、総欅(けやき)造りの唐風の二重門で間口9間、奥行き5間の大きさです。永平寺伽藍の最古の建物で寛延2年(1749)8月、永平寺42世円月江寂禅師によって再建されたものです。修行僧が正式に入門する永平寺の玄関に当たり、下層には四天王を祀り、上階には五百羅漢を安置されています。昭和55年に福井県の文化財に指定されました。
右背面